グールの貴方には同じくグールの彼女がいる。いつも通り彼女とラブホに行って、そこでイチャイチャラブラブしてしまうお話。

よーっす、彼ピッピ。待った？

そっか。1時間くらい待ったんだ。そりゃお疲れさん。

へー…やっぱ君、変人だ。

普通待つのとか嫌じゃない？

…あっそ。勝手に惚れとけば？

まぁ、アタシがいい女なのは事実だけど。

てか、ちゃんと金持ってきた？ちなみにアタシは持ってきた。

あー、はいはい…じゃ、お言葉に甘えて、支払いは任せるわ。行こ。





あー…寝てた。おはよ。

あ？なに？その物足りなそうな顔…

もしかして気持ち良くなかった？そりゃごめん。

そうじゃなくて？なに？はっきり言ってよ。

あ、あ〜…そういや、やってなかったっけ。

いや、忘れてたわけじゃないけど…ちょっと疲れたし、いいかなって。

ほら、アタシ省エネ型だから。一回ヤるだけで十分っつーか…

えー…めんどくさい彼ピッピだなぁ…

やっぱアレ、やらなきゃダメ？

アタシ、今そんなお腹空いてないんだけど。

うへぇ…ったく、食欲旺盛な彼ピッピだこと。

オッケー。ま、ホテルの代金全部払ってもらうわけだし…

そんくらいは付き合ってあげるかー。いくよ…

(咀嚼)

彼ピッピー…ちょっと痩せすぎ。

もうちょっと肉付きよくしなー。

じゃないと、肉食ってもすぐ骨出てくるじゃん。

えー？アタシもかよー。それなりに肉付いてる方だと思うんだけどなー。

はいはい…もうちょっと太りますよー。彼ピッピもだからね？

オッケ…じゃあ次は足出して。太ももから食ってあげる。

(咀嚼)

あー、やっぱ太ももが一番肉付き良くていいわー。

まぁそれでも痩せてる気がするけど。

やー、でもアレだよ？そもそも女の子に太れっていうのも中々デリカシーないよ？

へぇ…何それ？アタシのこと、口説いてる？

あははっ…彼ピッピ、やっぱ面白いね。

デリカシーないくせに、女の子が言われて嬉しい言葉知ってるとか矛盾してね？

あー、はいはい…そうですかー…

そりゃそうだよね。どっちも含めて彼ピッピなわけだし？

ま、そんな彼ピッピがアタシは大好きだけどね。

(キス)

いや？なんとなくシたくなっただけ。ダメ？

ありなんだ。やった♪

ねぇ…もうちょいだけ、食べていい？

えーと…じゃあ左手の薬指、ちょーだい？

(咀嚼)

うんま…やっぱこれくらいの大きさが食べやすいわ。スナック感覚でつまめるし。

ついでに…なんか特別感あるし？みたいな？

あはは…気づけよ、そんくらい。




結婚、する？アタシら…




おーい…聞こえてるー？フリーズすんなー？

あ、やっと動いた。おはよ。

で？返事は？イエスかはい、どっち？

ふふふっ…きーまりっ♪ えいっ♪

(抱きしめてキス)

彼ピッピとはずっと一緒にいたいって思ってたんだよねー…

うん。君を一生味わいたい。

アタシら、グール同士だしさぁ…お似合いカップルになるよ、絶対。

家でもホテルでも…人に見られないとこでなら、いくらでもイチャついてよーよ。

そーそー。流石に共食いしてるとこ見られたら、人間社会から弾き出されちゃうから。

そーだね…このホテルみたいに異種族対応のとこたくさん探してきてさー…存分にイチャつける場所、増やそ？

ふふ、それもいいね。アタシ的にも結構あり。

その調子で可愛いお嫁さんのこと、幸せにしてね？

・台本（ゆるボイ！）
グールのダウナー彼女と共食いしながら、愛を確かめ合った
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎