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ゴミ屋敷に住むボッチな友人は全てを一人で抱え込む厄介な男
written by 松平蒼太郎
  • 友情
  • 不良 / ヤンキー
  • ボッチ
  • ゴミ屋敷
  • ツンデレ
  • 友達
公開日2023年03月16日 12:53 更新日2023年03月16日 12:53
文字数
1051文字(約 3分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
男友達
視聴者役柄
女友達
場所
男友達の家
あらすじ
貴女は友人である男のゴミ屋敷を久しぶりに訪れていた。男はつっけんどんな態度で、貴女を突き放そうとするが、それは自分の問題に貴女を巻き込まないために取った態度で…?

※本作はフリー台本作家の三田井なの様の作品「あなたのゴミ部屋を久しぶりに訪れた友人の科学者の話」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19495763)を主人公視点から描いたものです。尚、原作者様からは執筆の許可はいただいております。ご了承ください。
本編
(女が部屋に入ってくる)


…開口一番、随分なご挨拶だな。


部屋が汚いのは認めるけどよ…その程度で新しい生命なんぞ、生まれる余地はねえよ。


…あぁ、久しぶり。


つーか、部屋入るならノックしろ。


してたのかよ…全然聞こえなかった。


そうだな…まだゴミん中ではくたばってねえな、俺。


そう言うお前こそ、外に出てくるのは珍しいな。


いつもラボに引き篭ってるイメージしか無かったけど。


知らねえよ。お前の奇行は今に始まったことじゃねえだろうが。


…あ?お前、そういう社交辞令も言えたのか。意外すぎるな。


あー、はいはい…で、最近の調子だっけか?


見ての通りだよ。口で言うほどのことはねぇ。


…あぁ?要らねえよ、そんなの。


お前の力を借りる必要性を感じねぇ。


(ため息)


だから、要らねえっつってんだろ。


解決策を誰が欲しいっつった?


そんなもん、一個も求めてねえんだよ。


…随分知ったふうな口聞くんだな。


既知の仲なのはたしかだけどな、お前が俺の問題に踏み込めるなんざ、思い上がりが過ぎんだよ。


俺がどんな問題抱えてようが、お前には関係ない。そうだろ?


……らしくねえな。基本、自分本位なお前が他人のために自分を蔑ろにするなんて。どっか頭でも打ったか?


そりゃあな…お前に打ち明けることなんざ、特にねえし。


(息を呑む)


……寂しい?お前が?


なぁ…本気でどうした?マジで何かあったか?


……知るか。お前の行動原理なんて、俺が知るわけないだろ。


あぁ、俺も理解できねえな。こんな汚ねえとこに好き好んでやって来る女の気持ちなんて全く分からねぇ。分かりたくもねぇ。


…ここにいる大事な動機?どういうことだよ…


ふぅん…お前も人のこと、一丁前に心配する心は持ち合わせてんだな。


俺がお前にやって欲しいこと、か……


(しばらく考え込んでいるうちに、女が部屋から出ていこうとする)


…待て。手伝える範囲でなら、手伝うっつったよな?


だったら…俺のメシ、作ってくれ。


腹減って仕方ねえんだよ。おかげで頭も回らねぇ。


……そう、食事。作ってくれると助かる。


難しい?やっぱりか…


研究にしか興味がないお前じゃあな…


…うるせぇ。キッチンの惨状については触れるんじゃねぇ。見りゃ分かる。


…あぁ。そうだな。


部屋、先に片付けねえとな…


掃除ロボ?お前、そんなもん作ってたのかよ…


…分かった。じゃあ先に片付け始めとく。


へ、Hejdå(ヘイドア)…?


なんだ、フランス語か…?意味わかんねえ…


うっせ…学がなくて悪かったな。


(女が出ていく)


敵わねえな…あのヤローには…


サバサバしてるくせして、お節介な奴…


相変わらず生意気でムカつく…


…けど、アレがあいつの良いとこなんだろうな…


ハァ…とりあえず、ペットボトルから片すか。めんどくせー…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ゴミ屋敷に住むボッチな友人は全てを一人で抱え込む厄介な男
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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