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最期に駆けつけてくれたのは、幼馴染の彼でした
written by 松平蒼太郎
  • 喧嘩
  • 嫉妬
  • シリアス
  • 告白
  • 片思い
  • 純愛
  • 幼なじみ
  • 自殺
公開日2023年06月14日 21:19 更新日2023年06月14日 21:19
文字数
1155文字(約 3分51秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
幼馴染
場所
某所
あらすじ
貴女には好きな男がいた…が、男に会いに行こうとするのをいつも邪魔してくるのは、幼馴染の彼だった。貴女は彼の制止を振り切って、男のところに行くも、あっさり捨てられ、絶望して死のうする。そして、自身の最期を幼馴染の彼に見届けてもらおうと電話で呼び出して…?
本編
よぉ。こんなとこで会うなんて奇遇だな。どこ行く気だよ?


(クソデカため息)


まーたあの男んとこか…


前も言ったよな?アイツだけはやめとけって。


お前だってホントは分かってんだろ?自分が弄ばれてるってこと…


(舌打ち)


わっかんねぇ奴だな…!なんであんな奴を好きになんだよ!最終的に捨てられんのは目に見えてんだろ!なのになんで!?


(再度舌打ち)


あぁ、もういいよ!行きたきゃ勝手に行け!俺はもう止めねえからよ!


(女が走り去る)


あんの、バカ…マジでどうなっても知らねえからな…


〜〜数日後〜〜


(着信)


…もしもし?どうした?


わかった…すぐ行く。そのまま大人しくしてろ。


そこ、ゼッテー動くなよ?


(走って現場到着)


おい…来たぞ。


こんなとこで、なに夜景眺めてんだよ?


あ〜、そう…言わんこっちゃねえっつーか、ご愁傷様っつーか…


…断る。何が悲しくて、腐れ縁の女の最期を見届けなきゃならん。


あぁ、もう!ごちゃごちゃうるせえな!


それは俺の忠告無視し続けたお前の責任だろ!


俺、何回も言ったよな⁉︎ アイツだけはゼッテーやめとけって!なのにお前はそれをことごとく無視した!俺からすりゃ、ふざけんなって話!


(荒い息を整える)


いまさら死にたいなんて言うくらいならあの時、無理やりにでも止めればよかったな…


(一歩ずつ女に歩み寄る)


…動くな。動いたらコロス。


(抱きしめる)


…捕まえた。もう離さねえぞ。


暴れんな…!勝手に死なれちゃ、目覚め悪りぃんだよ…!


分かってるよ…!死にたいほど辛えんだろ…⁉︎


クズだって分かっても…それでも好きだったんだろ、そいつのこと…!


捨てられても、未練がましく執着してさぁ…!見てらんねえよ、今のお前…!


なんで…なんであんな奴のこと好きになったんだ…!


俺だったら…俺だったら絶対、お前のこと大切にするのにっ!なのになんでっ!


そうだよ…俺はお前が好きだ。悪りぃか?


だから、こんなとこで死ぬな…無惨な死体になったお前なんて、ゼッテー見たくねぇ…!


お前からすりゃ、俺はただの幼馴染かもしれねえけど…俺はずっとお前のこと好きだったんだよ…!


あぁ…他の男にホイホイ釣られてるお前見て、毎日が最悪の気分だった…


お前、昔からクズばっか好きになって…その度に捨てられて、ヤケ起こして…


いい加減学習しろよ…!ただ甘い言葉囁いてくるだけの男はみんなクズなんだよ…!


俺の方が何百回もお前のこと想ってる!


大切に想ってるから、何回も止めようとしたんだぞ!


なのにお前は全然俺の言うこと聞いてくれねぇ…いつになったら、俺の声はお前に届くんだよ…


お願いだから、死ぬな…俺の為に生きてくれ…頼む…


……バカやろ。泣きたいのはこっちだよ。好きな奴が比喩抜きで死にそうになってんだから…


いいって…これ以上謝んな…もう許したから…


あぁ。それにまた同じようなことがあったら、今度こそ絶対止めてやる。お前にどんだけ嫌われてたとしても…


…冷えてきたし、そろそろ帰ろうぜ。お前の好きなホットミルク用意してやるから…な?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
最期に駆けつけてくれたのは、幼馴染の彼でした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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