青年吸血鬼の眷属となった令嬢は、とある展望台を貸し切って、彼に高所からの眺めをプレゼントする。改めて礼を述べる青年に対し、彼女は自身の身体から吸血することをお願いして…？

いかがでしょう？お兄さん…この展望台からの景色。この高さから見下ろす景色は爽快感があってとても良いものでしょう？


うふふ♪ それはよかったですわ♪ お兄さんのために展望台を貸切にした甲斐がありました♪


いえいえ、申し訳なく思わなくて結構ですわ。これはわたくしがしたくてしたことですから。お兄さんには、少しでも世界の広さを知っていただきたくて…


えぇ。お兄さんはご自分の周りの世界しか知らなかったでしょう？おまけに吸血鬼という種族の特性上、夜の世界のみに生きてきましたし…こういう昼間の明るい世界も悪くないとは思いませんか？


うふふ…どういたしまして。これからは少しずつ昼間のデートも増やしていきましょうね♡ ンッ…///


(キス)


ふふ…大好きですわ、お兄さん♡ わたくしと出逢ってくれて、ありがとうございます♡


わたくしを夜の美しい世界に連れ出してくれたお兄さんには、感謝してもしきれません♡ わたくしの人生に潤いがもたらされたのは全部、お兄さんのおかげですから♡


えぇ…後悔は致しません♡ むしろ、お兄さんの眷属になれたことを心から誇りに思います♡ わたくしをわたくしと認めてくれたお兄さんと添い遂げられるなら、本望でございます♡


さ、お兄さん…いつものあ・れ♡ シちゃってください♡ お腹、そろそろ空いてきたでしょう？


(抱き寄せられる)


…ッ/// その、そんなに熱烈に抱かれると恥ずかしいですわ…/// 身体が火照って、どうにかなってしまいそう…///


え、えぇ…/// 心臓がバクバクいって、血液も沸騰してるように感じて、います…/// お兄さんの胸に包まれると、いつもこうなんですの…///


はい…♡ 準備は、できています…♡ いつでも、どうぞ…♡


(吸血される)


ンッ…/// お兄さん、の、牙が、わたくしの首筋にっ…/// こんなの、絶頂不可避ですわ///


かっ、はっ…/// ねぇ、お兄さん…？わたくしの血は、どう？美味しい…？


そう…/// なら、満足するまで飲んで…？お兄さんの手で干からびるなら、本望、だから…


当然、ですわ…家に縛られるだけの人生を、貴方が変えてくれたんですから…貴方になら、どれだけ尽くしたっていいし、貴方の望むことなら、どんなことだって叶えてみせます。


だから…不器用でも何でもいいから、貴方の愛をわたくしにちょうだい♡ できるだけ惜しみなく、たっぷりと♡


(引き続き吸血をされる)


ハァッ、ハァッ…/// もう、終わり…？わたくしは、まだ…


そう…残念ですわ。眷属になっても、そう簡単に吸われる血液の量は変わらないんですのね…


えぇ…このまま、支えていて…？今離れられると、地面に倒れ込んでしまいますので…


…いいえ、こちらこそですわ。わたくしだって、いつもお兄さんにたくさん支えられていますもの。お互い様ですわ。


けれど…ふふふ♪ お兄さんと出会ってからというもの、自分がだんだんダメになっていくのを感じますわ。こうしてすっかり依存しちゃってるものね？


…お兄さんも？そう…つまり二人とも、お互いの沼にハマっちゃったってことね。二人してダメな部分を曝け出してるから、そりゃそうなるわよね。


…そうね。共依存っていうのかしらね、こういうの…でも、悪くない感じ///


お兄さん…もう一度、キスをしましょう？わたくしたちの仲をより深くする為に…ね？


(ベロキス)

・台本（ゆるボイ！）
【現代ファンタジー/純愛】眷属令嬢との尽くし愛
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎