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甲斐甲斐しい奥さんは、凍える外から帰ってきた僕を――
written by チョンマー
  • 純愛
  • ラブラブ
  • 耳ふー
  • 耳ハム
  • マッサージ
公開日2024年12月08日 22:39 更新日2024年12月08日 22:39
文字数
1226文字(約 4分6秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
あらすじ
近頃、寒くなってきた。
家への帰り道を体を震わせながら歩く。
もう少しの我慢だ。もう少しで家に着く。

家では愛する妻が、部屋を暖かくして甲斐甲斐しく待っているはずだから。
ああ、やっとで家にたどり着いた。
本編
おかえり~、外寒かったでしょ?
リビング、エアコンであっためてあるから、ほら、早くおいで。


どう? しばらく暖房入れてたから、あったかいでしょ?

ふふっ、鼻水でちゃってる。ほら、ティッシュ。拭いてあげるから。
いいから、はい、ちーん。

よし、男前になった。
鼻水出てても、男前だけどね。


それにしても、すっごい寒かったんでしょ? 見たらわかるよ。耳が真っ赤。
私の手であっためてあげる。

うわ、ほんと冷たい……こんど、イヤーマフでも買った方がいいかもね。
っと、それよりもまずはあっためないと。

(両手で耳を包み込む)
ほら、こうやって、耳全部を包みこむようにしたら、私の手のひらから熱が伝わって……あったかくなってきたでしょ?
うふふ、こういう時は、私の体温があったかくてよかったって思うなぁ。
君のこと、こうしてあっためてあげられるもの。

最近、それとなく、私の傍によって、暖を取っているよね。

気づいてないと思ってた? ばればれです。まぁ、愛おしくて仕方ないから、あえて受け入れていたんだけど。

さて、だいぶあったまったかな? それじゃ、次は、親指を使って、正面のほうを、マッサージ。(耳のマッサージ)
こうして、指全体を使って、クリームとかを塗り広げるみたいに。

クリームっていって、思い出した。最近ね、ハンドクリーム新調したの。
うん、匂いつき。イチゴのいい香りがするの。

ちょっと、鼻先に持ってきてあげるね。

はい、どう? いい匂い、する?
うっすらする? そっか、よかった。

このまま耳がイチゴの匂いになりますように。

それは困る? 別にいいと思うけどな、おいしそうだもん。
このまま、食べてみようか?

はむ、はむ(片耳の近くで)

もう片方も、はむ、はむ(もう片方の近くで)

うふふ、ごめんごめん。真面目にやるから、ゆるして?

それじゃ、マッサージ再開。

(しばらく、マッサージを続ける)


どう? だいぶあったまってきたかな?
仕上げに、両手で右耳を包み込むようにして、隙間から――

はぁ~~(あったかい息を吹き込むように)

反対の耳も、はぁ~~(同じように)


はい、これでぽっかぽか、でしょ?

よかった? それならよかった。
これから寒い日は、毎日してあげる。

うふふ、そうだね。イヤーマフ付けたら、こうやって耳をあっためる必要もないね。

ふふっ、迷ってる迷ってる。

そんなに良かった? 私のマッサージ。

顔真っ赤にして、可愛いなぁ……。

ねえ、キスしていい?

あのね、こうして耳に手を当ててるとさ、なんだか、キスするときと似た態勢で、実はずっとドキドキしてたんだよね。

いつもはほっぺだけど、今日は耳に手を当てたまま。
耳ふさいだまま、キスするね。

んっ……(キス)

どう?
音が直接頭に響く感じで、気持ちよかった?

何か聞いたことある。耳ふさぎながらキスすると、音が反響して気持ちいいって。

それなら、もっとしてあげるね。

んっ……、んっ…… 
はむ…………っちゅ。

うふふ、これ以上はお預け。
まずは、お風呂入っておいでよ。温かいお湯、用意してあるから。

その後で、温かい夜ご飯食べて。
続きは、その後に。ねっ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
甲斐甲斐しい奥さんは、凍える外から帰ってきた僕を――
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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