- 妹
- ヤンデレ
- クーデレ
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2012文字(約 6分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
ただいま、兄さん。いい子にしてた?
あ、家事全部やってくれたんだ。いつもありがとう。
うん…そんないい子な兄さんにお土産のケーキ買ってきたんだ。一緒に食べよ?
うん。わかった。じゃあ着替えてくる。飲み物は紅茶でよろしくね。
うん、やっぱりおいしい。
あ、今のはケーキじゃなくて兄さんの淹れてくれた紅茶の方。もちろんケーキも美味しいけど。
ううん、それはダメ。外で働くのは許さない。
兄さんは家でわたしのためだけに働いてくれればいいの。
うん、外は兄さんを傷つけたりたぶらかしたりする輩でいっぱいだから。
そう、仕方ない。あとお金の心配はしなくていい。
お金はこれまで通り、わたしが頑張って稼ぐから。
兄さんはずっとここにいてくれればいい。
その代わり欲しいものはなんでも買ってあげる。わたしの給料の範囲内になるけど…
うん、わかればよろしい。……あ、片付け手伝うよ。何から何までやらせるのはさすがに悪いし。
わ、わかった…そこまで言うなら大人しくしてる。お願いね。
ん?あぁ、お風呂沸いたの?じゃあ一緒に入ろっか。
大丈夫。兄さんなら全然恥ずかしくない。
それとも兄さんはわたしと一緒に入るの、恥ずかしい?
そうだよね。わたしと兄さんは兄妹。一緒にお風呂に入るのは普通。
それじゃ、先に兄さんの頭洗うね。ゴシゴシっと……
ん?………あぁ、そんなこと。いいの、兄さんはこのままで。
たしかに世間的にみたら兄さんはヒモで恥ずべき存在なのかもしれないけど、わたしからしたらそんなことない。
兄さんはわたしの癒し。わたしが家に帰ってそこにいるだけでいいの。……ん、そろそろ頭流すね。
それじゃ兄さん、わたしの背中洗って。
うん、大丈夫。兄さんの手つきは丁寧で気持ちいい。昔と何も変わらないね。
そう。昔から上手かったよ。兄さんは何事にも几帳面で丁寧で、しかも器用だから。
だからこそ兄さんは働きに出てほしくないんだけど…
ううん、ごめん。なんでもない。そんなことよりそろそろ流して。もう十分泡立ってるから。
はぁ、さっぱりした。ほら、兄さんの頭も乾かしてあげる。ドライヤー貸して。
ん?……さっきのはどういうことだって、何?なんのこと?
あぁ、さっきの聞こえてたんだ。働きに出てほしくないってやつ。
兄さんは器用で昔からなんでもできてみんなの尊敬の的だった。それで学校でも会社でも頼りにされてた。
けどそのせいで兄さんはよく倒れた。周りが兄さんを働かせ過ぎたから。
兄さんは優しいし頼まれたら断れない性格だから、どんな無理難題も頑張って解決してた。
わたしは、奴らが兄さんのことを自分たちにとって都合のいいやつに仕立て上げたことは忘れない。
そう、だからだよ。兄さんは世間の人間どもの道具じゃない。わたしの大切な兄さんをボロボロにしてよくも…
これ、兄さん宛に届いたやつ。……そう、うちの会社で働かないかっていうスカウトの手紙。
その会社がなんて言ってきたか気になる?
その才能をうちの会社で活かし、社会に貢献しないか、だってさ。
けどそんなの兄さんには関係ない。
こんなもの、いらないよね。(破り捨てる)
わたしは奴らのどんな耳障りのいい言葉も信じない。
こうやって誘惑してまた兄さんをこき使ってボロボロにするつもりなんだ。そんなことは絶対にさせない。
ていうか、もうドライヤーはいっか。ちょっと話しすぎたせいでやりすぎた。
もう寝よっか。兄さん、そろそろ眠いでしょ?
ん?……誰かに必要とされてるならって、それがダメなんだよ。
その誰かは兄さんを有用な道具程度にしか思ってない。
兄さんのことをきちんと理解したうえで尊重できるのはわたしだけ。
それに兄さんは元々身体が強いほうでもないし。
だから兄さんはここにいるのが正解なの。これだけはわかってほしい。
ううん、そんなことない。兄さんは十分家で働いてくれてるよ。むしろもうちょっと手を抜いてもいいくらい。
家に帰ったらわたしのやること一つも残ってないし。完璧すぎるんだよ、兄さんは。
ふ、不満ってわけじゃないけど…もう少し兄さんには楽にいてほしいなって、ただそれだけ。
うん…ありがとう。わたしの気持ちわかってくれて。
え?ううん、わたしは無理してない。今の職場ではちゃんと働けてるよ。
ストレスがまったくないってわけじゃないけど…それでも今の環境で十分満足して働いてる。だから心配しないで。
ふふ、兄さんは心配性だなぁ。けど嬉しい。わたしのことちゃんと考えてくれて。
やっぱりわたし、兄さんのこと好きだ。
ふふ、どっちの意味だと思う?ご想像にお任せします。
え、そんなことないよ。ただ兄さんのことを考えたら何も苦じゃないってだけ。わたしもそんなできた人間じゃないし。
それよりほら、来て。先に入ってお布団、あっためておいたから。
ん……恩なんて感じる必要ないよ。わたしは兄さんがこうしてそばに居てくれればそれで満足だから。
そこまで言うなら…兄さんの方から抱きしめてくれる?いつもはわたしからだったし。
んっ……ありがとう。このまま寝ちゃおっか。おやすみなさい…
あ、家事全部やってくれたんだ。いつもありがとう。
うん…そんないい子な兄さんにお土産のケーキ買ってきたんだ。一緒に食べよ?
うん。わかった。じゃあ着替えてくる。飲み物は紅茶でよろしくね。
うん、やっぱりおいしい。
あ、今のはケーキじゃなくて兄さんの淹れてくれた紅茶の方。もちろんケーキも美味しいけど。
ううん、それはダメ。外で働くのは許さない。
兄さんは家でわたしのためだけに働いてくれればいいの。
うん、外は兄さんを傷つけたりたぶらかしたりする輩でいっぱいだから。
そう、仕方ない。あとお金の心配はしなくていい。
お金はこれまで通り、わたしが頑張って稼ぐから。
兄さんはずっとここにいてくれればいい。
その代わり欲しいものはなんでも買ってあげる。わたしの給料の範囲内になるけど…
うん、わかればよろしい。……あ、片付け手伝うよ。何から何までやらせるのはさすがに悪いし。
わ、わかった…そこまで言うなら大人しくしてる。お願いね。
ん?あぁ、お風呂沸いたの?じゃあ一緒に入ろっか。
大丈夫。兄さんなら全然恥ずかしくない。
それとも兄さんはわたしと一緒に入るの、恥ずかしい?
そうだよね。わたしと兄さんは兄妹。一緒にお風呂に入るのは普通。
それじゃ、先に兄さんの頭洗うね。ゴシゴシっと……
ん?………あぁ、そんなこと。いいの、兄さんはこのままで。
たしかに世間的にみたら兄さんはヒモで恥ずべき存在なのかもしれないけど、わたしからしたらそんなことない。
兄さんはわたしの癒し。わたしが家に帰ってそこにいるだけでいいの。……ん、そろそろ頭流すね。
それじゃ兄さん、わたしの背中洗って。
うん、大丈夫。兄さんの手つきは丁寧で気持ちいい。昔と何も変わらないね。
そう。昔から上手かったよ。兄さんは何事にも几帳面で丁寧で、しかも器用だから。
だからこそ兄さんは働きに出てほしくないんだけど…
ううん、ごめん。なんでもない。そんなことよりそろそろ流して。もう十分泡立ってるから。
はぁ、さっぱりした。ほら、兄さんの頭も乾かしてあげる。ドライヤー貸して。
ん?……さっきのはどういうことだって、何?なんのこと?
あぁ、さっきの聞こえてたんだ。働きに出てほしくないってやつ。
兄さんは器用で昔からなんでもできてみんなの尊敬の的だった。それで学校でも会社でも頼りにされてた。
けどそのせいで兄さんはよく倒れた。周りが兄さんを働かせ過ぎたから。
兄さんは優しいし頼まれたら断れない性格だから、どんな無理難題も頑張って解決してた。
わたしは、奴らが兄さんのことを自分たちにとって都合のいいやつに仕立て上げたことは忘れない。
そう、だからだよ。兄さんは世間の人間どもの道具じゃない。わたしの大切な兄さんをボロボロにしてよくも…
これ、兄さん宛に届いたやつ。……そう、うちの会社で働かないかっていうスカウトの手紙。
その会社がなんて言ってきたか気になる?
その才能をうちの会社で活かし、社会に貢献しないか、だってさ。
けどそんなの兄さんには関係ない。
こんなもの、いらないよね。(破り捨てる)
わたしは奴らのどんな耳障りのいい言葉も信じない。
こうやって誘惑してまた兄さんをこき使ってボロボロにするつもりなんだ。そんなことは絶対にさせない。
ていうか、もうドライヤーはいっか。ちょっと話しすぎたせいでやりすぎた。
もう寝よっか。兄さん、そろそろ眠いでしょ?
ん?……誰かに必要とされてるならって、それがダメなんだよ。
その誰かは兄さんを有用な道具程度にしか思ってない。
兄さんのことをきちんと理解したうえで尊重できるのはわたしだけ。
それに兄さんは元々身体が強いほうでもないし。
だから兄さんはここにいるのが正解なの。これだけはわかってほしい。
ううん、そんなことない。兄さんは十分家で働いてくれてるよ。むしろもうちょっと手を抜いてもいいくらい。
家に帰ったらわたしのやること一つも残ってないし。完璧すぎるんだよ、兄さんは。
ふ、不満ってわけじゃないけど…もう少し兄さんには楽にいてほしいなって、ただそれだけ。
うん…ありがとう。わたしの気持ちわかってくれて。
え?ううん、わたしは無理してない。今の職場ではちゃんと働けてるよ。
ストレスがまったくないってわけじゃないけど…それでも今の環境で十分満足して働いてる。だから心配しないで。
ふふ、兄さんは心配性だなぁ。けど嬉しい。わたしのことちゃんと考えてくれて。
やっぱりわたし、兄さんのこと好きだ。
ふふ、どっちの意味だと思う?ご想像にお任せします。
え、そんなことないよ。ただ兄さんのことを考えたら何も苦じゃないってだけ。わたしもそんなできた人間じゃないし。
それよりほら、来て。先に入ってお布団、あっためておいたから。
ん……恩なんて感じる必要ないよ。わたしは兄さんがこうしてそばに居てくれればそれで満足だから。
そこまで言うなら…兄さんの方から抱きしめてくれる?いつもはわたしからだったし。
んっ……ありがとう。このまま寝ちゃおっか。おやすみなさい…
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