- 娘
- ヤンデレ
- 看病
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2994文字(約 9分59秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
お父さま、おかえりなさいませ。……いかがなされました?
顔色が悪いみたいですが…もしかして体調がよろしくないのですか?
風邪っぽい?それは大変!早く着替えて横になって!さ、肩を貸してあげますから!こちらへ!
お父さま、お加減はいかがですか?
そうですか、少し落ち着いたのならよかったです。
それにしても…いつから体調がよろしくなかったのですか?
ええ⁉︎そんな前から⁉︎もう、どうして今の今まで何も言わなかったんですか!
わたしに迷惑をかけたくなかった…?それに今、社長の自分が倒れたら今度こそ会社が倒産するって…
たしかに今、お父さまの会社は経営が悪化して倒産の危機もあるとは伺っていましたが…事態がそこまで深刻だとは思ってもみませんでした。
とにかく今はしっかり休んで、身体を労ってあげてください。これ以上働いたらお父さまの身体の方が保ちません。
はい、看病はわたしが行います。家事もわたしが全部行いますから。
お父さまは何も心配せず、ゆっくりお休みになってください。
眠くなってきました?はい、おやすみなさい。完全に寝つくまでそばにいてあげますから…
(ノック音)
お父さま、失礼いたします。体調はいかがですか?
だいぶ良くなった?よかった…!このままお父さまの病気が悪化して死んでしまったらと思うと心配で…!
大袈裟ではありません!本当に心配したんですから!
お父さまの身体はお父さまだけのものではないのですから。どうかご自愛ください。
少しおでこ、失礼しますね……うん、熱は下がってるみたい。体調が良くなってるというのは本当みたいですね。
けど熱がぶり返すといけないので、もうしばらくは休んでいてください。
今会社がどうなってるのか知りたい?いいえ、今はダメです。先ほども言いましたが、ストレスで熱がぶり返すといけませんので。
それに…お父さまの会社の社員でしょう?皆さんの働きを少しは信じてあげたらいかがですか?
はい、焦りは禁物です。難しいことは身体を万全の状態にしてから考えましょう。
あ、話し込んでいたらお粥がすっかり冷めてしまいました。温め直してきますね。少々お待ちください。
お待たせしました。はい、アーン。……遠慮しなくていいです。お父さまは病人なんですよ?大人しく看病されててください。
ふふ、美味しいですか?ありがとうございます。
これもお父さまがわたしに家事全般を任せてくださったおかげです。
いつも悪いと思ってるなんてそんな…お母さまが亡くなって、家のことをやれるのはわたししかいませんから。
お父さまはお仕事で毎日ヘトヘトになって帰ってこられるので。そんなお父さまに家事をやれなんてのも酷でしょう?
それに…お父さまの役に立っていることはわかっていましたので、家事なんて全然苦にはなりませんでした。
お褒めの言葉、ありがとうございます。さ、横になって。またお身体を悪くするといけませんので。
はい、おやすみなさい。あとのことは「全て」わたしにお任せください。
おはようございます、お父さま。……どうかしました?そんな驚いた顔をして。
どうして鎖で全身が縛られてるのかって、お父さまを動けなくさせるために決まっています。
その理由が知りたい、と。……お父さま、これを見てください。
はい、そうです。わたしの社長就任の挨拶の映像です。
それにほら。ちゃんと名刺もありますから。今はわたしが会社の社長です。
トリック?そんなもの使っていませんよ?ただ役員の方々に「お願い」をしただけです。
えぇ、お父さまは持病が悪化して社長を続けられそうにないので、社長としての業務はすべてわたしが引き継ぐと。
お前のような小娘に社長が務まるわけがない?あははっ、ご冗談を。
わたしを誰だと思ってるんです?お父さまの娘ですよ?
わたしがただ家と大学でのほほんと過ごしているだけだとお思いでしたか?
お父さまには言いましたよね?将来は経営者になりたいって。
だから大学では経営に関する勉強をたくさんしてきました。経営者になりたい人向けのエリート学科でね。
はい、わかっています。机上の勉強だけでは、実戦では何の役にも立たないことくらい。
だから、少しズルいとは思いましたが、こうさせてもらいました。
はい、発信機に監視カメラ映像…これを使ってお父さまの日頃の業務内容は勉強させてもらいました。
会社のセキュリティ?ふふ、だからそれも「お願い」して付けさせてもらったんです。将来、必ず会社を建て直すという約束をしてね。
誰にって、うふふ…知らない方がいいと思いますよ。お父さまをショック死させるのはわたしの本望ではありませんから。
そんなわけですから、お父さまはもう社長ではありませんし、会社でできることも何もありません。
あぁ、そうでしたね。どうしてここまでするのかっていう話でしたね。
わたし、お父さまが好きです。……いいえ、一人の女性として貴方を愛しています。
冗談でこんなことすると思います?すべてはお父さまを守るためです。
お母さまは過労がたたって亡くなられたことは当然覚えておいでですよね?
仕事に追われ、日に日にやつれていくお父さまを見て思ったんです。お父さまもいつか、お母さまと同じ運命を辿るのではないかと。
はい、お母さまのこともお父さまと同じくらい愛していました。
だからお母さまが亡くなったときは、すごく悲しかった。
もうあんな思いはしたくない…!お父さままで死んでしまったらわたし…!
いいえ、今回は結果的に体調は良くなりましたが、これからまた同じことを繰り返さないとも限りません。
だから決めていたんです。学校を卒業する間際にこの計画を実行しようって。
え?俺が風邪で倒れなかったらどうするつもりだったのかって、それは拘束するタイミングが早まるだけの話です。
お父さまが寝ている間に、今のように鎖でがんじがらめにしておけばいいんですから。
ねえ、お父さま?わたしの気持ちに対するお父さまのお返事、まだ聞かせてもらっていないんですけど?
えぇ、わたしの気持ちに対するご返答をお願いします。
やっぱりそうですよね。ならわたしのやることは一つです。
お父さまに愛してもらえるまで、愛し続けます。お父さまに愛を注ぎ続けます。
父と娘が付き合うなんてありえない?そんな常識、わたしの中には最初から存在しませんよ。
誰からも許されない関係だとしても…それでもわたしはお父さまを愛しています。
(キス)
ふふ、これでわたしの初めてはお父さまに捧げました。
いいんです。間違ってるとか間違ってないとか、そんなことはどうだって。
わたしがお父さまのことを愛している、それだけで十分です。
だからほんとは会社の経営とか社長就任とかどうだっていい。すべてはお父さまを手に入れるための手段に過ぎない。
いえ、もちろんちゃんと会社は建て直してみせますよ。
どうでもいいとは言いましたが、そこは疎かにするつもりはありませんので、ご安心ください。
まぁ建て直せずにお父さまとともに破滅…なんてエンドも悪くないかもしれませんが。うふふ…
さて、そろそろ出社しないと。お父さまは家で大人しく待っていてください。
あぁ、言い忘れていました。お父さまのお世話はその筋の、信頼できる方に頼んでありますので、ご心配なさらず。
まぁ今の忙しい状況を乗り切れば、お父さまとの時間もたくさん作れると思うので、しばらくは我慢してください。
お父さま……わたし、お父さまのことが大好きです。いつかはわたしからの愛、受け取ってくださいね…?
顔色が悪いみたいですが…もしかして体調がよろしくないのですか?
風邪っぽい?それは大変!早く着替えて横になって!さ、肩を貸してあげますから!こちらへ!
お父さま、お加減はいかがですか?
そうですか、少し落ち着いたのならよかったです。
それにしても…いつから体調がよろしくなかったのですか?
ええ⁉︎そんな前から⁉︎もう、どうして今の今まで何も言わなかったんですか!
わたしに迷惑をかけたくなかった…?それに今、社長の自分が倒れたら今度こそ会社が倒産するって…
たしかに今、お父さまの会社は経営が悪化して倒産の危機もあるとは伺っていましたが…事態がそこまで深刻だとは思ってもみませんでした。
とにかく今はしっかり休んで、身体を労ってあげてください。これ以上働いたらお父さまの身体の方が保ちません。
はい、看病はわたしが行います。家事もわたしが全部行いますから。
お父さまは何も心配せず、ゆっくりお休みになってください。
眠くなってきました?はい、おやすみなさい。完全に寝つくまでそばにいてあげますから…
(ノック音)
お父さま、失礼いたします。体調はいかがですか?
だいぶ良くなった?よかった…!このままお父さまの病気が悪化して死んでしまったらと思うと心配で…!
大袈裟ではありません!本当に心配したんですから!
お父さまの身体はお父さまだけのものではないのですから。どうかご自愛ください。
少しおでこ、失礼しますね……うん、熱は下がってるみたい。体調が良くなってるというのは本当みたいですね。
けど熱がぶり返すといけないので、もうしばらくは休んでいてください。
今会社がどうなってるのか知りたい?いいえ、今はダメです。先ほども言いましたが、ストレスで熱がぶり返すといけませんので。
それに…お父さまの会社の社員でしょう?皆さんの働きを少しは信じてあげたらいかがですか?
はい、焦りは禁物です。難しいことは身体を万全の状態にしてから考えましょう。
あ、話し込んでいたらお粥がすっかり冷めてしまいました。温め直してきますね。少々お待ちください。
お待たせしました。はい、アーン。……遠慮しなくていいです。お父さまは病人なんですよ?大人しく看病されててください。
ふふ、美味しいですか?ありがとうございます。
これもお父さまがわたしに家事全般を任せてくださったおかげです。
いつも悪いと思ってるなんてそんな…お母さまが亡くなって、家のことをやれるのはわたししかいませんから。
お父さまはお仕事で毎日ヘトヘトになって帰ってこられるので。そんなお父さまに家事をやれなんてのも酷でしょう?
それに…お父さまの役に立っていることはわかっていましたので、家事なんて全然苦にはなりませんでした。
お褒めの言葉、ありがとうございます。さ、横になって。またお身体を悪くするといけませんので。
はい、おやすみなさい。あとのことは「全て」わたしにお任せください。
おはようございます、お父さま。……どうかしました?そんな驚いた顔をして。
どうして鎖で全身が縛られてるのかって、お父さまを動けなくさせるために決まっています。
その理由が知りたい、と。……お父さま、これを見てください。
はい、そうです。わたしの社長就任の挨拶の映像です。
それにほら。ちゃんと名刺もありますから。今はわたしが会社の社長です。
トリック?そんなもの使っていませんよ?ただ役員の方々に「お願い」をしただけです。
えぇ、お父さまは持病が悪化して社長を続けられそうにないので、社長としての業務はすべてわたしが引き継ぐと。
お前のような小娘に社長が務まるわけがない?あははっ、ご冗談を。
わたしを誰だと思ってるんです?お父さまの娘ですよ?
わたしがただ家と大学でのほほんと過ごしているだけだとお思いでしたか?
お父さまには言いましたよね?将来は経営者になりたいって。
だから大学では経営に関する勉強をたくさんしてきました。経営者になりたい人向けのエリート学科でね。
はい、わかっています。机上の勉強だけでは、実戦では何の役にも立たないことくらい。
だから、少しズルいとは思いましたが、こうさせてもらいました。
はい、発信機に監視カメラ映像…これを使ってお父さまの日頃の業務内容は勉強させてもらいました。
会社のセキュリティ?ふふ、だからそれも「お願い」して付けさせてもらったんです。将来、必ず会社を建て直すという約束をしてね。
誰にって、うふふ…知らない方がいいと思いますよ。お父さまをショック死させるのはわたしの本望ではありませんから。
そんなわけですから、お父さまはもう社長ではありませんし、会社でできることも何もありません。
あぁ、そうでしたね。どうしてここまでするのかっていう話でしたね。
わたし、お父さまが好きです。……いいえ、一人の女性として貴方を愛しています。
冗談でこんなことすると思います?すべてはお父さまを守るためです。
お母さまは過労がたたって亡くなられたことは当然覚えておいでですよね?
仕事に追われ、日に日にやつれていくお父さまを見て思ったんです。お父さまもいつか、お母さまと同じ運命を辿るのではないかと。
はい、お母さまのこともお父さまと同じくらい愛していました。
だからお母さまが亡くなったときは、すごく悲しかった。
もうあんな思いはしたくない…!お父さままで死んでしまったらわたし…!
いいえ、今回は結果的に体調は良くなりましたが、これからまた同じことを繰り返さないとも限りません。
だから決めていたんです。学校を卒業する間際にこの計画を実行しようって。
え?俺が風邪で倒れなかったらどうするつもりだったのかって、それは拘束するタイミングが早まるだけの話です。
お父さまが寝ている間に、今のように鎖でがんじがらめにしておけばいいんですから。
ねえ、お父さま?わたしの気持ちに対するお父さまのお返事、まだ聞かせてもらっていないんですけど?
えぇ、わたしの気持ちに対するご返答をお願いします。
やっぱりそうですよね。ならわたしのやることは一つです。
お父さまに愛してもらえるまで、愛し続けます。お父さまに愛を注ぎ続けます。
父と娘が付き合うなんてありえない?そんな常識、わたしの中には最初から存在しませんよ。
誰からも許されない関係だとしても…それでもわたしはお父さまを愛しています。
(キス)
ふふ、これでわたしの初めてはお父さまに捧げました。
いいんです。間違ってるとか間違ってないとか、そんなことはどうだって。
わたしがお父さまのことを愛している、それだけで十分です。
だからほんとは会社の経営とか社長就任とかどうだっていい。すべてはお父さまを手に入れるための手段に過ぎない。
いえ、もちろんちゃんと会社は建て直してみせますよ。
どうでもいいとは言いましたが、そこは疎かにするつもりはありませんので、ご安心ください。
まぁ建て直せずにお父さまとともに破滅…なんてエンドも悪くないかもしれませんが。うふふ…
さて、そろそろ出社しないと。お父さまは家で大人しく待っていてください。
あぁ、言い忘れていました。お父さまのお世話はその筋の、信頼できる方に頼んでありますので、ご心配なさらず。
まぁ今の忙しい状況を乗り切れば、お父さまとの時間もたくさん作れると思うので、しばらくは我慢してください。
お父さま……わたし、お父さまのことが大好きです。いつかはわたしからの愛、受け取ってくださいね…?
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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