とある監獄で看守として勤めている男は、よりによって殺人犯の女に手を出してしまい、挙げ句、孕ませてしまった。彼女が子どもを産む意志を示したので、やむなく上に掛け合って、彼女を別の牢屋に隔離することになってしまい…？

や。看守くん、こんばんは。


今日もお勤めご苦労様。身体の調子はどうかな？


ふふ、そっか…悪くないか。流石、体力自慢するだけある。


ボク？ボクも今は平気さ……もっとも、この身重な身体にはなかなか慣れないけど。


ははっ、何言ってるの？堕ろす気なんてさらさらないよ？


この子はボクと君との、愛の結晶だからね…獄中だろうがなんだろうが、大切に育ててみせるさ。


けどまぁ…ボクのような囚人に孕ませるなんて、看守くんも鬼だね？おかげで、死刑になることができなくなっちゃった…


…そうだよ？看守くんも知っての通り、ボクは殺人犯。


本来なら死刑になるところを、君が獄中出産させてくれたおかげで、秘密裏に無期懲役…いや、実質終身刑に変更。


この狭い牢屋の中で赤ん坊を育てざるを得なくなっちゃった…この責任はきちんと取ってくれるんだよね？養育費、実際の子育て諸々…


はは…近いうちに施設に預ける？


(鉄格子に手を掛け、身を乗り出す)


バカ言わないでよ…これはボクの赤ちゃんだよ？


そして、ボクはこの子の実の母…誰にも渡したりしない。


ボクからこの子を取り上げようってんなら…誰であろうと殺す。


たとえ、それで死刑になったとしても、取り上げた張本人を呪い殺してやる…！


…失礼。ちょっと熱くなりすぎたね。ボクらしくなかった。


とにかく、だ…ボクはボク自身の手で、このお腹の子を大切に育ててみせるよ。無論、君にも協力してもらうからね？


うん…それについては感謝してるよ。


上に掛け合って、ボクだけのプライベートの牢屋、用意してくれたんでしょ？


ここなら人目に晒されず、かつ誰にも邪魔されることなく子育てを行える…まだ産まれてはいないんだけど。


ははっ、何のことかなぁ？それは言いがかりというものだよ。


あの時は、たまたまゴムが破れてたんだもの…中に命中しちゃうのも仕方ないと思わない？


さぁね…けど、ボクはこれでよかったと思ってるよ？今は君がボクにとって最愛の人だから。


元夫は、子どもが産まれてくるのを好まない人だったから…ボクがたまたま流産してしまった時も喜んだ顔してたし。


無論、彼を殺したのは、それだけが理由じゃないけど。日頃から結構酷いことやってたんだよ？あの人…


…今さら、そんなことどうでもいいか。もう全部終わったことだし。


ま、そんな彼にも一つだけ感謝することがあるとするなら…彼に揉まれたこの二つのお山が、君の欲情を爆発させるのに、役立ったことぐらい？


そう、あの一夜の過ちが今のこの状況を生み出した…そして生涯君は、その責任を背負わなきゃいけない。これから産まれてくる命を無事に育て切るまで、ね？


出産予定日までたしか、三ヶ月を切ったかな？出産の時はぜひ、立ち会って欲しいな。


…あの時、言ったでしょ？我慢しないとパパになっちゃうよって…


今さら後悔しても遅いから…君がパパになる運命はもはや避けられない。いい加減、腹を括りなよ。


うん…知ってる。君はあのクズ男とは違う。あいつと違って、堕ろそうだなんて絶対言わないもんね？


まぁ、そんな感じで今後ともよろしく…裏切ったら、地獄の果てまで追いかけるから。

・台本（ゆるボイ！）
【ヤンデレ/獄中出産】殺人犯の女囚人を孕ませた男の末路…
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎