おかえりなさい、ご主人様♪……ってちょっとちょっと、なんでドア閉めるの⁉︎その、怪しい者じゃないから！

お前は誰だって、え、えっとね、ご主人様の、飼い猫……だにゃん♪…し、閉め出そうとするのはやめて〜！

ほ、ほんとにほんとなんだってば！うぅ、どうしたら信じてもらえるんだろ…

わかった、じゃあわたししか知らないご主人様の秘密を公開します！

えっと、まずはご主人様がエロ本を隠している場所は、そこの戸棚の……あ、信じてくれるんだ。ありがとにゃん♪

え？そもそもなんで人間の姿をしてるのかって、それはわかんない。寝て起きたらいつのまにかこうなってたって感じ。

とりあえずご主人様、何かしてほしいことはある？いつも可愛がってくれてるお礼したいなぁ、なんて…

膝枕？え、それだけでいいの？……一回美少女の膝枕を体験してみたかったって、もう、ご主人様はエッチなんだにゃ♪

いいよ、おいでー。それくらいならお安い御用だよ。

え、そこは気持ち悪がって断る流れじゃないのかって、ご主人様ってば何言ってるの？普段のお礼がしたいって言ったばかりだよ？

そうそう、素直に膝枕されてればいいの。ふふー、いつもと立場が逆で、なんか新鮮♪

頭いっぱい撫でてあげるね♪………ん？なんか耳の中に汚れみたいなのいっぱいあるよ？

あ、耳垢っていうんだ。へぇー、それってたまにご主人様がなんか小さい棒で取り除いてるやつだよね？

ふむふむ…あ、ちょうどいいから、わたしがその、耳かき?ってやつをしてあげようか？

ご主人様、たまに家族の人にやってあげてるよね？近くで見てたから、たぶんできると思う。

うん、まかせて！だいじょーぶ、ご主人様の耳は傷つけないように、丁寧にするから！

あ、これ使えばいいのね。りょーかいっ！じゃあ体の力抜いてー。いきますよ〜。

(耳かき中)

ふんふん、こんな感じでいいのかな？…ふふ、ご主人様の顔を見る限り、大丈夫そう。じゃあこのまま続けていくね。

ねぇ、ご主人様。ご主人様はどんなタイプの女の子が好き？あ、急に動いちゃ危ないってば！

え、だって気になったんだもん。仕方ないじゃん。

あ、やっぱりあのエロ本の…あははー、ゴメンゴメン。うん、何も言わないでおくね。

で、結局どんな子がタイプ？まだ引っ張るのかって、当たり前だよー。

もしわたしみたいなの以外がタイプだったら、ちょっと妬けるなー、なんて…

あ、片耳終わったから次反対向いて。そそ、ゴローンして。よろしい、それではいきますよ〜。

(耳かき中)

ふふん、コツをつかんだからもう大丈夫。安心してわたしに耳をあずけてねー。

んー、どうしたの、顔真っ赤にして。耳かきされるの、そんなに恥ずかしい？ご主人様、けっこうウブなとこあるんだ。可愛い♪

え、そうじゃない？じゃあ何？聞かせてよー、ご主人様ァ。

え、え、わたしがご主人様のどストライク？も、もう！恥ずかしいこと言わないでよ！手元狂うじゃん！

えへへ…わたしがご主人様のタイプかぁ…嬉しいなぁ。もっと気持ちよくさせてあげるね♪

よし、できた！耳かき完了！お疲れ様です、ご主人様。あ、ちょっと眠い？いいよー、このまま寝ても。わたしの膝の上でゆっくり休んでね。

いつ猫の姿にもどるんだって、わたしもわかんない。ご主人様的にはやっぱり猫の姿のほうがいい…？

そっかー、どっちの姿も可愛いかー。ご主人様ったら、口がお上手♪……うん、猫の姿にもどっても、これまでどおり可愛がってほしいな…

あ、もう寝ちゃった…ふふっ、ご主人様の寝顔可愛い。おやすみなさい、ご主人様……

・台本（ゆるボイ！）
(美少女になった)飼い猫の耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎