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秘密警察尋問官の洗脳耳かき
written by 平 朝臣
  • 耳かき
  • 監禁
  • シリアス
  • 洗脳
  • 調教
  • サディスト
  • 1984
  • 動物農場
  • オマージュ
公開日2026年01月02日 08:29 更新日2026年01月02日 08:41
文字数
3205文字(約 10分41秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
尋問官
視聴者役柄
思想犯
場所
尋問部屋
あらすじ
『世界耳カキスト同盟』と呼ばれる一党独裁国家によるディストピアが続いている近未来。
主人公は、下級官僚として働く日々の中で政府の体制に疑問を抱き、真実を探ろうと動き始める。
しかし、知人の密告により、あと一歩のところで秘密警察に捕まってしまう。
目が覚めると、そこは、反乱分子を矯正・洗脳するための施設───通称『101号室』と呼ばれる尋問部屋だった。
本編
SE:鉄製のドアの開閉音

SE:カツカツとゆっくり歩み寄ってくる足音

ようやく、目が覚めたようだな。

まぁ、無理もない。

我々の実働部隊が君を強襲し、スタンガンで気絶させた後に連行してきたからな。

…ここか?

ククク…それは、君が一番よく知っているはずだ。

ここは、我が党…すなわち、世界耳カキスト同盟に反する政治犯を捕らえ、思想矯正を促すための施設…。

通称『101イチマルイチ号室』と呼ばれる部屋だ。

ここに送られた囚人は皆、部屋から出てきた後に口を揃えてこう言う…。

「私が間違っていた」、「もう二度と過ちは犯さない」、「一生、党に忠を尽くす」…とな…。

故に『101号室』は、君のような反耳カキストにとって、恐怖の対象となり続けてきたわけだ。

#何かを思い出したように

…ああ、そういえば…。

自己紹介が遅れたな。

私は、今説明した思考改造を数多く担当し、何人もの人間を耳カキストに転向させることに成功した尋問官だ。

以後、よろしく頼むよ。

#肩をすくめながら

…ハァ…やれやれ、困ったものだ。

これから君は、私と『同志』の間柄になるというのに、そこまで冷たくされるとはな。

フッ…まぁ、いい。

誰だって、初対面の相手には警戒するものだ。

ならば、その頑な心を開いてもらえるように、私も努力する他あるまい。

そして、そのために必要なのは…。

SE:ガサゴソと何かを取り出す音

ククッ…やはり、この耳かき棒に限るな。

…おや?

どうした?

そんなに驚いた表情を浮かべて…。

まさか、どんな拷問器具が出てくるのかと怯えながら、身構えていたとでも?

フフフ…その心配は、杞憂だ。

この耳かき棒を、君の肌や耳に突き立てるなんて真似はしない。

苛烈な身体的苦痛など、元から不要だからな。

そんな非効率なことをせずとも、簡単に人の心は折れる。

このなんの変哲もない棒で、耳かきするだけでな…。

ククク…さて…では、そろそろ始めさせてもらうとしようか。

もっとも、君の四肢を椅子に拘束したままになってしまうが、そこは致し方ないと割り切ってくれたまえ。


#右耳 耳かきのみ 小さい吐息のみ 25秒


#右耳 5cm 囁き 有声音 耳かきしながら

フッ…どうだ…?

自画自賛になるが、中々の腕前だとは思わないか…?

…ふむ…なるほど…。

どうやら、無言の抵抗を貫くつもりのようだな…。

ククッ…だが、それでこそ、やりがいがあるというものだ…。


#右耳 耳かきのみ 小さい吐息のみ 30秒


#右耳 5cm 囁き 有声音 耳かきしながら 

ハァ…しかし、こうも対話が続かないと、些か退屈になってしまうな…。

なので、ここは一つ、童話でも語るとしよう…。

…ここは、とある農場…。

怠惰な人間のもと、様々な家畜が暮らしていた…。

みなが一様に不満を抱える中、その内の一匹である老いた豚は、全ての動物の平等と自由を謳った『動物主義』を唱える。

そして、その理念に共感した仲間達は豚の死後、跡を引き継いだ若い豚達を中心に革命を起こし、人間を追い出した。

これにより、喧伝していたほどではないにせよ、以前よりは豊かな生活を送れるようになりましたとさ…。

めでたし、めでたし…。

…そう、誰もがこれで終わりだと思っていた…。

革命後にリーダーシップを執り始めた三匹の豚達が、次第に反目し合うまでは…。

彼らの内の二匹は、互いに政策を巡って対立を深めた末、片方の豚は農場外に逃亡する…。

その結果、一匹の豚による独裁が開始され、もう一匹の豚はその手下となって暗躍することとなった…。

さらに、この頃になると、彼らを含む多くの豚だけが、かつての動物主義に反するかのような生活を営むようになる…。

それもそのはずだ…。

何故なら、革命後に定めた掟を密かに書き換えた上で、自らに都合のいい運営を行っていたからである…。

だが、その真実に気づいた時には、もう遅かった…。

トップの豚によって手懐けられた犬達が監視社会を築き、政策が失敗すれば、追放した豚の陰謀と叫ぶ…。

反論する動物達も昔よりはマシと信じ込ませられ、ゆっくりと、しかし、確実に状況は悪化していく…。

そうして支配を強めた豚達は、敵だった人間の姿に近づいていき、最終的には見分けすらつかなくなってしまいましたとさ…。


#右耳 耳かきのみ 無言 35秒


#耳かき終了


#右耳 10cm 小声

フゥ…右耳は、これで終わりだな…。

次は…。

SE:衣服が擦れる音

#左耳 10cm 小声

ククク…左の方を綺麗にしていくとしよう…。


#左耳 耳かきのみ 小さい吐息のみ 30秒


#左耳 5cm 囁き 有声音 耳かきしながら

フフッ…ようやく、重い口を開いてもらえるようだな…。

さてさて、どんな言葉を聞けるのやら…。


#耳かきが一旦止まる


…お前は、自分が犬であることを自覚しているのか…だと…?

ククッ、ククク…面白い問いだ…。

まぁ、いいだろう…。

折角、君の方から語りかけてもらったというのに、それをわざわざ無下にするのも失礼だからな…。

その答えについてだが、あえて言うならば…“そもそも存在しない”…。

理由は、簡単だ…。

そのような疑問など、初めから生じないからだ…。


#耳かき再開


#左耳 耳かきのみ 無言 15秒


#左耳 5cm 囁き 有声音 耳かきしながら

フッ…君にとっては、不思議に聞こえるだろう…。

だが、よく考えてみろ…。

確かに、今の党は、専制を敷き、恐怖政治を行っているように見える…。

しかし、そこに至るまでの過程を見逃してはいないか…?

昔、耳カキストが、激しい粛清に晒されていたという歴史を…。

君は知らないだろうが、以前の支配者層は、検閲と規制によって、耳かきそのものを弾圧していたのだ…。

故に、大衆の怒りを買い、我らの偉大な兄弟…すなわち、党の創設者達が指導した革命によって打倒された…。

つまり、君がこうして耳かきを享受できるのも、我が党のおかげというわけなのだよ…。

それなのに、君は、反耳カキストの甘言に乗せられ、かつての暗黒時代に逆戻りさせようとしている…。

果たしてそれが、自由で平等な世界であると、君は言い切れるのか…?

本当に、全ての人間が、それを望んでいると信じているのか…?

こんなに気持ちのいい耳かきが、二度と体験できなくなってもいいと、本気で思っているのか…?

君が真に憎むべき敵は、再び人々から耳かきを奪い、生きる希望と活力を失わせようと企む、反耳カキストではないのか…?

そうだろう…?


#左耳 5cm 耳かきのみ 無言 40秒


#耳かき終了


#左耳 10cm 小声

耳かきは、これにて完了だ…。

フフフ…仕上げは、梵天だな…。


#両耳 梵天のみ 無言 25秒


#正面 5cm 囁き 有声音 梵天しながら

まだ、迷いがあるようだな…。

ならば、いい思考方法がある…。

突然だが、2+2の解は、何だ…?

…4?

違うな…。

2+2は…“5”だ…。

何故なら、“党がそう決めた”からだ…。

我が党のスローガンを、思い出してみろ…。

『戦争は平和である』…。

『自由は屈従である』…。

『無知は力である』…。

これらは、何ら矛盾しない…。

さぁ、君も復唱したまえ…。

#正面 5cm 囁き 無声音 30秒ほど繰り返す 梵天しながら

戦争は平和である…。

自由は屈従である…。

無知は力である…。


#梵天終了


#正面 10cm 小声

ふぅ…梵天も、そろそろ終いだな…。

SE:衣服が擦れる音

#正面 通常距離

ククッ…やっと、君も理解できたようだな。

我々に心から賛同する味方が増えて、喜ばしい限りだ。

早速だが、そんな君に、偉大なる指導者からの指令を通達する。

我々の働きによって、数を減らしてはいるものの、未だ反耳カキスト勢力は健在だ。

そこで、君には、一人でも多くの転向者を増やすために、工作活動を依頼したい。

例えば、公式動画に高評価をつけたり、コメントに賛辞の言葉を残したり、あるいはSNSで拡散したり…。

まぁ、そういった地味な作業ではあるが、知名度向上には必要不可欠ではある。

もちろん、引き受けてくれるだろう?

…フッ、フフフ…フフフフ…。

いやはや…まさか、そこまで熱く同意してもらえるとは、夢にも思わなかったな。

それでは、よろしく頼むよ。

SE:ポンポンと肩を叩く音

#右耳 5cm 囁き 無声音

私の、親愛なる同志殿…ククク…。

SE:カツカツとゆっくり歩み去っていく足音

SE:鉄製のドアの開閉音
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
秘密警察尋問官の洗脳耳かき
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
平 朝臣
ライター情報
タイラ トモオミ
 初めまして。
 平朝臣と申します。
 ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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