0
【男性向け】永遠の幼馴染【ヤンデレ】
written by 平 朝臣
  • 幼なじみ
  • ヤンデレ
  • ループ
  • 心中
  • 自殺
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年12月03日 18:38
文字数
3837文字(約 12分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染のJK
視聴者役柄
幼馴染の男
場所
現代
あらすじ
貴方(視聴者)には、一人の幼馴染(演者)がおり、毎朝、貴方の家まで起こしに来るほどの仲であった。
そして、今日も今日とて、貴方を叩き起こす彼女であったが、何故か、放課後に彼女の家に寄ることを、貴方に約束させたのである。
もちろん、それ自体は日常に近い出来事ではあった。
しかし、これをきっかけにして、その日常はあっけなく崩壊し、終わりなき非日常へと突入することとなるーーー。
本編
(朝、自宅にて)


SE:小鳥のさえずり

SE:衣服の擦れる音

#右耳 or 左耳、至近距離、囁き

起きて...。

ねぇ、起きてってば...。

...あ、ようやく、起きたわ...。

#正面、通常距離に移動

おはよう、アンタ!

...って、なんで、二度寝しようとするのよ!

わざわざ、幼馴染のわたしが起こしに来たっていうのに、失礼だと思わないわけ?

...勝手に起こしに来てるだけだろ、って...。

それは、毎朝アンタが起きるのが遅いせいで、玄関前で待たされるのが嫌だからよ。

むしろ、アンタのお母さんからは、いつもありがとうって感謝されてるくらいだけどね。

#小声で呟く

...それに、家に居るくらいなら、こっちに来た方がよっぽどいいし。

というか、そんなことより、いつまでも布団に入ってないで、早く着替えなさいよ。

わたしは、部屋の外で待ってるから、なるべく早くお願いね。

...っと、そうそう、言い忘れてたわ。

今日、学校が終わったら、そのまま、わたしの家に来てちょうだい。

部活がない日だし、家も隣なんだから、予定的には大丈夫なはずでしょ?

大事な用があるんだから、絶対に忘れないでよね。

んじゃ、よろしく~。

SE:ドアの開閉音


(少し間を空ける)


(放課後、幼馴染宅の玄関前にて)


SE:カラスの鳴き声

SE:チャイム音

SE:ドアを開ける音

はいはーい...って、アンタだったのね。

まぁ、約束を忘れてなかったみたいで、安心したわ。

じゃあ、とりあえず上がって。

用件については、わたしの部屋で話すわ。

#小声で

...お父さんとお母さんはいないし、心配する必要はないけど、一応ね。

SE:ドアを閉める音


(少し間を空ける)


SE:ドアの開閉音

#緊張気味に

と、とりあえず、どこか、適当に座って...。

これから、長い話になるかもしれないしね。

SE:主人公がベッドに腰かける音

...って、なんでよりによってベッドなのよ...。

はぁ...まあ、いいわ。

それで、わざわざ呼んだ理由なんだけど...。

#口ごもりながら

アンタは、その...す、好きな人とか、いるの...?

あ、好きっていうのは、憧れの人とか、尊敬している人とかじゃなくて...。

身近な人で、恋愛感情を抱いている異性のことよ...。

アンタも、もう高校生なんだから、そういう人がいてもおかしくないでしょ?

名前は言わなくてもいいから、いるかいないかで答えて。

#不安げに

...どうしたの?

答えづらいなら、無理に言わなくていいけど...。

#呆然と

...え?

今日、クラスメイトから、告白された...?

#慌てて

そ、それで、返事はどうしたの!?

まさか...OKしたの...?

...そう、分かった。

一歩、遅かったのね...。

...ねぇ、アンタ。

どうしても、その女じゃないとダメ...?

わたしじゃ、ダメなの...?

わ、わたし、アンタのことなら、なんでも知ってるし、アンタのためなら、なんでもできるわ...!

それに、そんなぽっと出の女より、ずっと昔から、アンタのことが好きだったのよ...!

#すがるように

だから、お願い...。

もう一回、考え直して...。

...わたしとは、幼馴染以上になれない?

#悲痛な叫び声で

なんで...なんでよっ!?

そんなの、おかしいじゃない!

高校から知り合った程度の女が、アンタと付き合う資格なんてないわ!

わたしは、10年以上も、アンタを想い続けてきたのに...!

家で居場所がなくなっても、アンタと結ばれる夢を持てたから、耐えられたのに...!

SE:悲壮な覚悟を決めたように呟く

...だったら、こうするしか...っ!

SE:幼馴染が主人公をベッドに押し倒す音

SE:両手で首を絞める音

#鬼気迫る表情で

はぁっ...はぁっ...喉絞められて、苦しい...?

でも、大丈夫よ...!

あとちょっとで、楽になれるから...!

だから、我慢して...っ!

SE:台詞が言い終わってから、首を絞める音が止まる

#肩で息をする

はぁーっ...はぁーっ...はぁーっ...。

っ...。

#涙声で

ごめん、アンタ...。

でも、アンタに見放されたら...わたしは、生きていけなかったのよ...。

#涙を流す

ぐすっ...ひくっ...。

#落涙しながら悲しげに微笑む

けど、安心して...。

わたしもすぐ、アンタの元に向かうわ...。

#ポツリと呟く

...もし、生まれ変わったら、また、アンタの幼馴染になりたいわね...。

そうすれば、何度でも、何度でも、アンタに伝えられるのに...。

アンタを...愛してるってことを...。

SE:幼馴染が近くにあった刃物で自分の喉を貫く音


(間を空ける)


(朝、自宅にて)


SE:小鳥のさえずり

SE:衣服の擦れる音

#右耳 or 左耳、至近距離、囁き

起きて...。

ねぇ、起きてってば...。

...あ、ようやく、起きたわ...。

#正面、通常距離に移動

おはよう、アンタ!

SE:主人公がベッドから落ちる音

...って、ちょっ!?

いきなり、どうしたのよ!?

わたしの顔見るなり、ベッドから転げ落ちて...。

...わたしに、殺される夢を見た?

#引き気味に

な、なに、言ってんのよ...。

そんなことするわけないでしょ?

わたしは、アンタの幼馴染なんだから...。

というか、それよりも、早く着替えなさいよ。

わたしは、部屋の外で待ってるから、なるべく、早くお願いね。

あ、そうそう、それから...。

今日、学校が終わったら、わたしの家に来て。

大事な話があるの。

だから、絶対に、忘れないでよね...。

SE:ドアの開閉音


(少し間を空ける)


(放課後、幼馴染宅の玄関前にて)


SE:カラスの鳴き声

SE:チャイム音

SE:ドアを開ける音

#怖いくらいの冷静さで

来たわね...。

とりあえず、上がって。

話については、わたしの部屋でするから...。

...どうしたの?

お母さんとお父さんはいないから、心配しなくても大丈夫よ。

ほら、早くして...。


(少し間を空ける)


SE:ドアの開閉音

とりあえず、座って。

ベッドでも、いいわよ。

SE:主人公がソファーに腰かける音

...そのソファー、わたしが座ろうと思ってたんだけど。

まあ、いいわ。

それで、わざわざ呼んだ理由なんだけど...。

アンタ、今日、誰かに告白された?

...ふーん、そう。

やっぱり、あのクラスメイトの女なのね...。

...どうして、知ってるのか、知りたそうだけど、単純な話よ。

アンタが、放課後に屋上に向かってたから、気になって追いかけてみたの。

そしたら、そのクラスメイトの女と、屋上で二人きりで話してたのを、見ちゃったってわけ。

ただ、それだけのことよ。
 
そんなことより、返事はどうしたの?

まさか...OKしたわけじゃないでしょうね?

...保留した?

#歯軋り

っ...!

#苛立たしげに

なんで、嘘つくの...。

#怒りを爆発させながら

なんで...なんでよっ!?

どうして、あの女じゃなきゃダメなのよ?!

どうしても、幼馴染以上にはなれないっていうの!?

そんなの、認めないわ!

わたしの方が、アンタを愛してるんだから...っ!

SE:幼馴染が隠し持っていた包丁を主人公の喉に突き刺す音

#壮絶な表情を浮かべながら、肩で息をする

はぁーっ...はぁーっ...はぁーっ...!

っ...。

#執念を滾らせながら呟く

これじゃ、ダメ...。

次こそは、絶対に...。

何度でも、何度でも...。

...っ!

SE:幼馴染が包丁で自分の喉を貫く音


(間を空ける)


(朝、自宅にて)


SE:小鳥のさえずり

SE:衣服の擦れる音

#右耳 or 左耳、至近距離、囁き

起きて...。

ねぇ、起きてってば...。

...あ、ようやく起きたわ...。

#正面、通常距離に移動

おはよう、アン...。

SE:主人公が幼馴染を払い除ける音

きゃあっ!?

SE:幼馴染が床に倒れる音

#痛がる

いたた...。

#怒りながら

ちょっと...何の真似よ、これ!

わたしを見た途端、払い除けたりなんかして...!

#困惑しながら

...って、はぁ...?

わたしが、アンタの首を絞めたり、包丁で喉を刺した...?

な、なに、言ってんのよ...?

そんなこと、するわけないじゃない...。

#心配そうに

というか、今日のアンタ、少し変だわ...。

わたしのこと、怖がってるみたいで...。

べ、別に、わたしは、アンタを襲ったりなんかしないから、心配しないで...。

それに、アンタの幼馴染なんだから...。

#安心したように

...そう、それでいいわ。

まぁ、とりあえず、今日は、休みなさい。

アンタのお母さんには、わたしが伝えておくわ。

#小声で呟く

これなら、あのクラスメイトの女と、接触できないわね...。

...なんでもないわ。

ただの、独り言だから。

それじゃ、わたし、もう行くわね。

学校終わったら、またアンタの家に寄るから、それまで安静にしてなさい。

いい...絶対よ?

SE:ドアの開閉音


(少し間を空ける)


(放課後、自宅の玄関前にて)

 
SE:カラスの鳴き声

SE:チャイム音

SE:ドアを開ける音

アンタ、具合は、もう大丈夫なの?

...そう、よかった。

なら、ちょっとだけ、お邪魔してもいい?

大切な話があるから。

...急に黙って、どうしたのよ...。

まだ、調子がよくないの?

それとも...わたしに言えないことでも、あるのかしら...?

...ないのね。

じゃ、上がらせてもらうわ。

SE:ドアを閉める音

...単刀直入になるけど、よく聞きなさい。

#軽く深呼吸する

すぅ...はぁ...。

わたし、アンタのことが好きなの...。

ずっと、ずっと、アンタだけを想い続けてきた...。

この気持ちの強さは、誰にも負けないわ...。

だから、わたしと付き合ってほしいの...。

けど、もし、ダメなら...。

#面食らったように

...え?

ほ、本当に、いいの...?

#胸を撫で下ろす

はぁ~...よかったわ...。

これで、アンタもわたしも、死なずに済むのね...。

...って、なによ。

その、殺人鬼を見るような目は...。

...へぇ。

アンタも、気づいたのね。

そう...最初に死んだ時、わたしとアンタは、生死と時を超越した関係...。

つまり、『永遠の幼馴染』となったのよ...。

理由は分からないけど、わたしとアンタが同じ日に死ねば、わたし達だけが記憶を保持した状態で、その日の朝から再開することができるってわけ。

そして、このメビウスの輪から解き放たれる方法は、たった一つだけ...。

わたしとアンタが結ばれて、文字通り、死が2人を分かつまでの愛を誓い合うことなの...。

だから、その時が来るまで、何度でも、何度でも...わたしは、やり直してみせるわ...。

#右耳 or 左耳、至近距離、囁き

ねぇ、アンタ...。

念のため、聞くけど...。

アンタは、わたしのこと...愛してる...?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【男性向け】永遠の幼馴染【ヤンデレ】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
平 朝臣
ライター情報
タイラ トモオミ
 初めまして。
 平朝臣と申します。
 ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
平 朝臣 の投稿台本(最大10件)