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【エイプリルフール】ツンデレだったヤンデレ幼馴染はもう自分の気持ちに嘘をつけない【IF続編】
written by 平 朝臣
  • 告白
  • 嫉妬
  • シリアス
  • ホラー
  • 片思い
  • 幼なじみ
  • ツンデレ
  • ヤンデレ
  • サイコパス
  • エイプリルフール
公開日2022年03月28日 20:12 更新日2023年03月20日 22:50
文字数
1897文字(約 6分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
幼馴染の男(先輩の彼氏)
場所
夕暮れの公園
あらすじ
注:1年前に投稿したフリー台本の続編(IFルート)なので、先にこちらを読了していただけると幸いです。


年上先輩彼女の言葉に恐怖して逃走した彼氏(視聴者)は、家からそう遠くない公園を訪れていた。
それは、ここに来れば死んだ幼馴染(演者)に会えるというあり得ない思い込みによるものだったが、なんとそこに、殺されたはずの幼馴染が現れ、全ての真相を明かす。
そして、同時に、幼馴染は、それまで隠してきた恋心も、告白したのだがーーー。
本編
#呼びかけるように

アンタ~!

どこにいるのよ、アンタ~!

#軽く溜め息を吐く

...ハァ...一体、どこに、行ったのかしら...。

もう日が暮れて、夜になりそうっていうのに...。

...でも、なんとなく、ここにいそうなのよね...。

昔、一緒に遊んでた、この公園に...。

#再び、呼びかけるように

...ねぇ、アンタ~!

どこにいるの...って、あっ...!

#安堵しながら、笑顔で

よかった...やっぱり、ここにいたのね。

#途中まで、言いかける

早く、帰...っ。

SE:主人公が幼馴染に抱きつく音

#顔を赤らめながら、驚く

わわっ、ちょっ...!?

きゅっ、急に、抱きつくなんて、どうしたのよっ!?

#困惑しながら

...って、ぇ、え...?

アタシが生きてて、安心した...?

そ、それって、つまり、先輩の嘘を、真に受けたのが原因で...。

#思わず、吹き出してしまいながら

プ、ププッ...アハハ!

なんだ...そういうことだったのね。

なら、安心しなさい。

あれは、逆ドッキリよ。

実は、アンタには内緒で、前もって、先輩に相談してたんだけど...。

その時に、先輩が逆ドッキリを提案してきたから、アタシもそれに乗っかったってわけ。

どう?

簡単な話でしょ?

まぁ、とはいえ、先輩が驚かしすぎたせいで、アンタが逃げ出しちゃったのは、流石に予想外だったわ。

だって、ネタばらしを兼ねて、アンタの家に行ったら、肝心の主役がいなかったのよ?

しかも、先輩が、その内帰ってくるから気にしなくてもいい、なんて言うから、ちょっと不安になってね...。

だから、こうして探しに来たんだけど、そういうことなら、ひとまず安心したわ。

...え?

心配してくれて、ありがとう、って...。

#顔を真っ赤にしながら、ツンデレ気味に

ハ、ハァッ?!

それ、どういう意味よ!?

い、言っとくけど、アタシは、アンタのことなんか、好きじゃないわ!

そこだけは、勘違いしないでよねっ!

いい?!

分かった!?

#軽くため息を吐く

...ハァ...全く、もう...。

#何かを思いついたように

あ、そういえば...。

なんで、アンタ、この公園まで逃げてきたのよ?

アンタの家からは、そんなに遠くないはずなのに...。

...ここに来れば、アタシに会える気がした、って...。

#微笑みながら

フフッ...なによ、それ...。

アタシが死んだと思い込んでたくせに...。

...でも、アタシも、同じことを考えてたのよ...。

幼い頃によく遊んでた、この公園にいるかもしれない、って...。

アンタと同じで、根拠なんかないのにね...。

#深いため息を吐き、しみじみとした感じで

ハァ~...今思えば、あの頃が、一番楽しかった気がするわ...。

二人揃って、辺りが暗くなるまで、かくれんぼや鬼ごっこなんかしたりして...。

お互い、何も意識することなく、遊んでたわ...。

...けど、大きくなるにつれて、段々、ここに来ることがなくなったのよね...。

もちろん、理由は色々あるわ...。

アタシもアンタも、子供っぽい遊びに飽きたっていうのもあるし、あとは、周囲から冷やかされるのが嫌っていうのも...。

...でも、一番の理由は、アタシ達の関係が変わるのが怖かったからなの...。

そうすれば、純粋なままの思い出が、壊れちゃうと思って...。

だからね...アタシ、今まで嘘ついてきたの...。

本当は、幼馴染のままで、終わりたくないのに...。

ずっと、ずっと...アンタのことが、好きなのに...。

SE:衣服が擦れる音

#上目遣いで

...ねぇ...教えて...。

昔も今も、アタシは、単なる幼馴染に過ぎないの...?

もし、アタシが先輩より先に告白してれば、付き合ってくれたの...?

...先輩と出会わなければ、そういう未来も、あり得たかもしれない...ね...。

そう...分かったわ...。

#突然、ヤンデレ化して、静かに、狂った笑みを浮かべながら

...クスッ...クスクス...。

じゃあ...先輩がいない今なら、私を好きになってくれることなのね...。

...え?

これも、エイプリルフールなのか、って...。

アハハッ...そんなわけないでしょ...?

アタシはもう、嘘をつかないって、決めたんだから...。

#憎悪を滾らせながら

そう...アタシは、この日を、ずっと待ってたのよ...。

アタシの恋を応援すると嘘をついて、アンタを奪い取ったあの女を、始末するためにね...。

だから、アンタが家から出ていった後、あの女を殺してやったのよ...。

こんな風にして、ね...。

SE:ドサッと地面に何かが落ちる音

クスクス...今、アンタの目の前に転がしたそれは、あの女の生首よ...。

これで、名実共に、アタシが嘘をついてないって、証明できたわね...。

それじゃ、そろそろ、アンタの気持ちを聞かせて...。

SE:主人公が這う這うの体で逃げ出す足音

#深いため息を吐く

...ハァ~...この期に及んで、まだ逃げるつもりなのね...。

クスクス...まぁ、いいわ...。

たまには、童心に帰って、アンタとのかくれんぼや鬼ごっこに、興じてみようかしらね...。

もちろん、捕まえた暁には、ちゃんと答えてもらうわよ...。

アンタがアタシを好きっていう、“本心”を...ね...。

#狂った高笑いをあげながら

フ、フフフ...アハハハッ...!

SE:幼馴染が主人公を走りながら追いかける足音
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【エイプリルフール】ツンデレだったヤンデレ幼馴染はもう自分の気持ちに嘘をつけない【IF続編】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
平 朝臣
ライター情報
タイラ トモオミ
 初めまして。
 平朝臣と申します。
 ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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