- 耳かき
- 女王様
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年08月31日 21:49
文字数
1823文字(約 6分5秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女王
視聴者役柄
一般兵士
場所
指定なし
本編
「そこの、そうよ貴方。他にいないでしょう?」
「来なさい、これは命令よ」
(足音×2)
(扉の開閉音)
(椅子に座る音)
「ふう…で、なんで呼ばれたのか分かってるわよね?」
「分からない?…はぁ、使えないわね」
「私、小汚い物が嫌いなの。まして、末端とはいえ私の配下が汚いなんて耐えられないわ」
「…まさか自分で気がついてないの?」
「剣も鎧も手入れは怠ってない?…はぁ…そうじゃないわ。失望させないでくれるかしら?」
「戦場にいる時以外なら風呂に毎日入っているって?そんなのは当たり前よ」
「はぁ…ほんとに分からないのね…失望したわ…」
「そこの床に寝なさい」
「…何をしてるの早くなさい?そう、そうしてればいいのよ」
「そのまま横になりなさい」
「ふふっ、従順な犬は好きよ?」
「…やっぱりね、こんなにも溜まってるわ」
「汚いものは嫌いなの、今回は特別に私が耳かきをしてあげる」
「次はないから。万が一次があったら首を跳ねるから、覚えておきなさい」
「それじゃあ始めるわよ」
(右耳 耳かき開始)
「改めて見るとほんとに汚いわね…欠片ひとつ残さないくらい綺麗にしてあげるわ」
「ところで…耳かきするなら膝枕とか思ったわね?」
「その表情、図星みたいね。国のトップが一介の兵士にそんなことするわけないでしょう?立場をわきまえなさい」
「まあ、今回だけは口に出さなかったことを評価して許してあげる」
「もし口に出してたら?そうねぇ…不敬罪として貴方の存在が歴史から抹消されていたかもしれなかったわね?」
「ふふっ、冗談よ?貴方、反応がかわいいわね。今の震えていたの、なかなか良かったわよ?」
(右耳 耳かき終了)
「さて、梵天もするわよ」
(右耳 梵天開始)
「ふふっ…ほんとに気持ちよさそうにするわね。耳かきしてあげる才能もあったなんて、自分自身驚いたわ」
「うんうん…なかなか綺麗になったわね…」
(右耳 梵天終了)
(右耳 耳ふー)
「ふふっ、本当に貴方反応がかわいわね。いじりがいがあって気に入ったわ」
「うん、これで右耳は完璧に綺麗になったわね。反対を向きなさい」
(布が擦れる音)
「じゃあ反対側もやるからありがたく思いなさい?」
「それじゃあ始めるわよ」
(左耳 耳かき開始)
「質問?いいわよ、言ってみなさい」
「なぜそこまで綺麗好きなのか?…簡単に言ってしまえば綺麗なものを愛しているからよ」
「私の国では全て美しくないといけないわ。小汚いものなんて許さない」
「正直に言うとそのせいで大臣達からは疎まれているのだけれど…」
「まあそれはそうよね、私が玉座に座ってからというもの、汚職なんて一切させてないもの。そんなこと私が生きているうちは…いえ、私のこの国が生きている限りは許さないわ」
「どれだけ疎まれようと、もし私ひとりになったとしても美しくあり続けるわ」
(左耳 耳かき終了)
「うん…こんなところかしら」
「梵天、始めるわよ」
(左耳 梵天開始)
「え?ひとりには絶対ならない?貴方はどんな事があってもついてきてくれるの?」
「ふふっ…ありがとう」
「でも、私についてきたいのなら美しくあり続けなさい?いいわね?」
(左耳 梵天終了)
「仕上げ、してあげる」
(左耳 耳ふー)
「反応が可愛いわね…それにとても綺麗になったわ」
「起きなさい」
(布が擦れる音)
「さっきも言ったけど次はないわ。貴方も私に仕えるというのなら美しくあり続けなさい」
「それと…どんな事があってもついてきてくれるって言ってくれてありがとう。嬉しかったわ」
「その…貴方にその気があればなのだけれど…私の直属にしてあげてもいいわよ」
「今回耳は汚かったけれど、その鎧、誰よりも手入れが行き届いていて美しいわ。隅々まで磨きあげられてることはもちろん、傷への処理、他も見事よ」
「貴方ならこれからは耳も綺麗にするでしょうし、その鎧の美しさを見れば貴方がどんな人間かも分かるというもの…」
「だから、貴方には私のそばで働いて欲しいわ」
「いい返事ね、私好みのいい犬だわ」
「明日、正式に辞令を出すから、よろしく」
「じゃあ、行っていいわよ」
(足音)(扉が開く音)
「あっ…待ちなさい!一つだけ伝え忘れたわ!」
(小走りの足音)
「…耳を貸しなさい」
(囁き)
「今日のこと、女王たる私が一介の兵士に耳かきをしたなんて知れる訳には行かないわ…」
(囁き)
「だから…今日のことは2人だけの秘密よ…?」
「ほら、まだあなたの仕事が残っているでしょう?早く行ってきなさい」
「貴方には期待しているわ」
「来なさい、これは命令よ」
(足音×2)
(扉の開閉音)
(椅子に座る音)
「ふう…で、なんで呼ばれたのか分かってるわよね?」
「分からない?…はぁ、使えないわね」
「私、小汚い物が嫌いなの。まして、末端とはいえ私の配下が汚いなんて耐えられないわ」
「…まさか自分で気がついてないの?」
「剣も鎧も手入れは怠ってない?…はぁ…そうじゃないわ。失望させないでくれるかしら?」
「戦場にいる時以外なら風呂に毎日入っているって?そんなのは当たり前よ」
「はぁ…ほんとに分からないのね…失望したわ…」
「そこの床に寝なさい」
「…何をしてるの早くなさい?そう、そうしてればいいのよ」
「そのまま横になりなさい」
「ふふっ、従順な犬は好きよ?」
「…やっぱりね、こんなにも溜まってるわ」
「汚いものは嫌いなの、今回は特別に私が耳かきをしてあげる」
「次はないから。万が一次があったら首を跳ねるから、覚えておきなさい」
「それじゃあ始めるわよ」
(右耳 耳かき開始)
「改めて見るとほんとに汚いわね…欠片ひとつ残さないくらい綺麗にしてあげるわ」
「ところで…耳かきするなら膝枕とか思ったわね?」
「その表情、図星みたいね。国のトップが一介の兵士にそんなことするわけないでしょう?立場をわきまえなさい」
「まあ、今回だけは口に出さなかったことを評価して許してあげる」
「もし口に出してたら?そうねぇ…不敬罪として貴方の存在が歴史から抹消されていたかもしれなかったわね?」
「ふふっ、冗談よ?貴方、反応がかわいいわね。今の震えていたの、なかなか良かったわよ?」
(右耳 耳かき終了)
「さて、梵天もするわよ」
(右耳 梵天開始)
「ふふっ…ほんとに気持ちよさそうにするわね。耳かきしてあげる才能もあったなんて、自分自身驚いたわ」
「うんうん…なかなか綺麗になったわね…」
(右耳 梵天終了)
(右耳 耳ふー)
「ふふっ、本当に貴方反応がかわいわね。いじりがいがあって気に入ったわ」
「うん、これで右耳は完璧に綺麗になったわね。反対を向きなさい」
(布が擦れる音)
「じゃあ反対側もやるからありがたく思いなさい?」
「それじゃあ始めるわよ」
(左耳 耳かき開始)
「質問?いいわよ、言ってみなさい」
「なぜそこまで綺麗好きなのか?…簡単に言ってしまえば綺麗なものを愛しているからよ」
「私の国では全て美しくないといけないわ。小汚いものなんて許さない」
「正直に言うとそのせいで大臣達からは疎まれているのだけれど…」
「まあそれはそうよね、私が玉座に座ってからというもの、汚職なんて一切させてないもの。そんなこと私が生きているうちは…いえ、私のこの国が生きている限りは許さないわ」
「どれだけ疎まれようと、もし私ひとりになったとしても美しくあり続けるわ」
(左耳 耳かき終了)
「うん…こんなところかしら」
「梵天、始めるわよ」
(左耳 梵天開始)
「え?ひとりには絶対ならない?貴方はどんな事があってもついてきてくれるの?」
「ふふっ…ありがとう」
「でも、私についてきたいのなら美しくあり続けなさい?いいわね?」
(左耳 梵天終了)
「仕上げ、してあげる」
(左耳 耳ふー)
「反応が可愛いわね…それにとても綺麗になったわ」
「起きなさい」
(布が擦れる音)
「さっきも言ったけど次はないわ。貴方も私に仕えるというのなら美しくあり続けなさい」
「それと…どんな事があってもついてきてくれるって言ってくれてありがとう。嬉しかったわ」
「その…貴方にその気があればなのだけれど…私の直属にしてあげてもいいわよ」
「今回耳は汚かったけれど、その鎧、誰よりも手入れが行き届いていて美しいわ。隅々まで磨きあげられてることはもちろん、傷への処理、他も見事よ」
「貴方ならこれからは耳も綺麗にするでしょうし、その鎧の美しさを見れば貴方がどんな人間かも分かるというもの…」
「だから、貴方には私のそばで働いて欲しいわ」
「いい返事ね、私好みのいい犬だわ」
「明日、正式に辞令を出すから、よろしく」
「じゃあ、行っていいわよ」
(足音)(扉が開く音)
「あっ…待ちなさい!一つだけ伝え忘れたわ!」
(小走りの足音)
「…耳を貸しなさい」
(囁き)
「今日のこと、女王たる私が一介の兵士に耳かきをしたなんて知れる訳には行かないわ…」
(囁き)
「だから…今日のことは2人だけの秘密よ…?」
「ほら、まだあなたの仕事が残っているでしょう?早く行ってきなさい」
「貴方には期待しているわ」
クレジット
ライター情報
シス=リリシアと申します。普段はトピアという配信アプリで不定期で活動しております。moneepというアプリでも活動予定なのでそちらもよろしくお願いします。
台本は不定期で気が向いた時に書いているので月単位で更新がないこともあるかもしれません。
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