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列車で一緒の女の子
written by 夜木嵩
  • 嫉妬
  • 学生
  • ヤンデレ
公開日2021年07月03日 09:00 更新日2021年07月14日 14:50
文字数
2390文字(約 7分58秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
他校の女子高生
視聴者役柄
運動部の普通の男子高校生
場所
地方、登下校の列車内(席はクロスシート)
あらすじ
いつもの登校、いつもの列車、乗客はほとんど顔見知りのちょっと田舎のお話。
ある日話しかけてきた女子高生も顔見知りの一人だった。彼女はあなたに興味があるらしく、これから毎日車内で話をしないかと提案され……
本編
1日目

「あのー、すみません。お隣、いいですか?
ありがとうございます。えっと……あなたは、どちらの生徒なんですか?
あ、そうなんですね! ってことは、降りるの、私より先ですね。寂しいな。

実はですね、あなたのこと、列車の中でいつも見かけるので、ちょっと気になってました。
って、あなたも気になってたり……はしないんですか、うぅ。

でも、この時間帯だとこの列車に乗るしかないから、話さなくともほとんどの客はなんとなくわかりますよね。

いつもあなたは寂しそうにして、窓の外を眺めてみたり、俯いてみたり。
そして稀に車内を見回したりして、とっても孤独、って感じがしてました。

原因はなんとなくわかりますよ。お友達、ですよね。
そうですか……親の都合で東京へ、都会の方が将来性はあるって言われてどうしようもなかったんですね……

だから最近は一人なんですね。だったら安心してください!
これから毎日、私が相手になってあげます!
ですからくれぐれも、あなたの席の隣は空けておくことですよ?

ふふっ、ありがとうございます。
これから毎日、どんなことをしましょうか?
あ、もうあなたの降りる駅ですね。いってらっしゃい!」

2日目

「あ、いたいた! 約束通り、ちゃーんと隣を空けて待っていてくれたんですね!
嬉しいです。じゃあ、お隣いただきますね……ってやぁっ!?

す、すみません、急に揺れたもので、抱きついてしまいました……
いえ、大丈夫です。むしろ、あなたの方こそ……そうですか、大丈夫なんですね。

今の、わざとではなかったんですが、あの……ドキドキしました?
え? 目が合いませんよ? 必死に否定して、ちょっと可愛いです。
安心してください。抱きつかれてドキドキしちゃうあなたを怒るつもりはありませんから。

あんまりこの話をしつこく続けちゃうと、あなたをいじめているみたいですし、違う話、しましょうか。

あなたとは、帰りの列車で一緒にならないのですが、部活でもしているのですか?

やっぱりそうなんですね。

その可愛さで運動もできる……これはモテそうだなぁ……

え? いや、何でもないですよ!? 独り言です、独り言!

ですが、あなたのカッコいい姿は見てみたいものですね。
え? そんなに上手くないからやめておけ、ですか……それはそれで見てみたいですよ?
上手くいかないながらも必死に頑張っている姿は応援したくなるじゃないですか。

えー? とにかくやめろって、そんなに嫌ですかー?
でもいいもん。外から校庭を見るくらい、誰だってできますから!

はいはい、わかりましたよー。そこまで言うならやめますから。
お願いですから明日もこの席は空けておいてください。
……はぁ、もう着いてしまいました。とにかく、お願いですからね? いってらっしゃい!」

3日目

「今日はどうしたんですか? いつもの列車にいないと思えば、次のに乗っているとは……
これじゃお互い、完全に遅刻ですね。

え? どうして待ってたんだって? 確かに遅刻はしないでしょうけど、あなたがいない登校に何の意味があるんですか?
特に今日は、あなたを置いていくわけにはいかないんです。

どうしても聞きたいことがあるんです。
……マネージャーとはどんな関係なんですか?

いや、何もないって、だったらなんであのマネージャーはあなたばっかり見て、あなたにばっかり話して、あなたにばっかり触れたりしてるんですか!?

あなたも気付いてるんですよね? だったら言わないと駄目ですよ。
『俺には彼女がいるんだ。だから、それ以外の女は近寄るな』って。

いや、できないじゃないんです。あなたは私の彼氏なんですから、そういうところ、きっちりと守ってもらわないと困るんです。

はぁ……なんで私が知ってるかなんて、見てたからに決まってるじゃないですか。
朝、あなたは頑なに部活を見に行くことを拒んでましたよね。
だから私は、何か隠しているんじゃないかって思って見に行ったんです。
そこで私はあなたとマネージャーが楽しげにしているところを目撃したんです。
それを見られるとまずいから、あなたは私が部活を見に行くって言ったとき、それを拒んだんですね?

違うって、もう言い訳のしよう、ないと思うんですが。

それに、部活のあと、マネージャーとどこ寄り道してたんですか?

って、あぁっ、ちょうどいいタイミングで逃げるんですか……いってらっしゃい……

でも、これが、最後かな……」

3日目・帰り

「……いたいた。もしかして、帰りはいつも一緒じゃないからって油断したんですか?
しかも、部活ではマネージャーとは相変わらず。
怒らせたいんですか?

えぇ。もちろん怒ってます。でも、いいんです。もう、二度と浮気できないようにしてしまえばいいんですから。

それじゃ、よいしょ。

え? なんであなたに乗っかったのか?
そんなの、あなたを逃がさないために決まってるじゃないですか。
あなたに、彼女とは何たるかを教えなくてはいけないんですから。

私、それにはキスが一番じゃないかって、思うんです。
快楽でふたりの繋がりを心に刻ませるんです。

安心してください。私、これが初めてです。
シチュエーションとしては素敵とは言い難いですが、これもあなたと私のためです」

(キス)

「ほら、口開けて?」

(舌を絡めて)

「んはぁ……え? 今何か口の中に入れただろって?
ははっ、飲み込んでから聞いても遅いですよ?

だってそれ、睡眠薬なんですから。
それも、即効性みたいです。
えぇ、じきに意識が遠のいていくはずです。

なんでって、あなたを私のモノにするため、です。
ですから、起きた時には、完全に私から逃れられないようになっているはずです。
あ、薬の効果で既に逃げられませんか? ふふふ、訂正しないといけませんね。
起きた時ではなく、もう完全に私から逃れられないって。

いいですよ。眠くなったら無理しないでください。どうせ、あなたは抗えないんですから。
あなたは私の部屋で目を覚ます。これだけは確かです。

明日から、楽しみですね。
ほら、おやすみなさい」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
列車で一緒の女の子
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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