- ヤンデレ
- 幼なじみ
公開日2024年10月30日 18:31
更新日2024年10月30日 18:31
文字数
2163文字(約 7分13秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
地元の幼馴染
視聴者役柄
都会に越した男子
場所
展望テラス
あらすじ
地元に住む幼馴染が初めてあなたの住む都会に来るということで、一日遊ぶことに。
せっかく来た彼女に、あなたは高層ビルからの夜景を見せることに。
彼女もできて変わってしまったあなたと、まだあなたを思い続ける幼馴染の間の出来事。
():読み方に関する指示・役の動作(効果音の発生するもの)
[]:場面指定・変更
せっかく来た彼女に、あなたは高層ビルからの夜景を見せることに。
彼女もできて変わってしまったあなたと、まだあなたを思い続ける幼馴染の間の出来事。
():読み方に関する指示・役の動作(効果音の発生するもの)
[]:場面指定・変更
本編
えっ。
うわ、すご。
うん。夜景きれい。
確かに、これは都会じゃなきゃ見られない景色だ。
あ、そんなギリギリまでは、ちょっと、いいかな。
君は平気なんだ。
やーだ、私はそっち行かない。
てか、心の中ニヤニヤしてるんでしょ。
別に高いの怖くないからって大人でも何でもないから。
でも、こんなにも違う世界で君は暮らしてるんだもんね……
私にはちょっと怖いくらいなのに。
こんな場所じゃさ、いろんなことがありすぎて私のこと忘れちゃってても、なーんにもおかしくないね。
だって、連絡ひとつもくれないし。
怒ってなーいよ。
頑張ってるんでしょ?
私のこと気にする余裕もないくらい。
寂しくないとは言えないけど、なんかこういうこと言うと無理して電話とかしてきそうだし。
君のことくらい、わかるんだよ。
だから、会いに来た。
なーんてさ。
そんなことより、写真撮らせてよ。
おばさんたちにもこっちで元気にやってまーすって見せてあげなきゃ。
あと待ち受けにするから。
はーい、恥ずかしいとか言わない。
親への連絡とか、普通自分ですることだし。
帰ってこないならせめて笑顔くらいはさ。
あ、待ち受けの方だった?
いいでしょ、どうせ誰もイジってこないって。
てかそうやって恥ずかしそうな顔してるほうがイジられるっての。
なよなよしないでいつもの決め顔しなよ。
わりとかっこいいよ?
そうだ、君のやつ新しいスマホでしょ?
そっちで撮っていい?
ちょっと貸して。
そ、やっぱいい感じ。
……きれい。
(SE:シャッター音)
撮れたよ。
これは、宝物かもしれない。
君がキラキラして見える。
私はいいよ。
そんなとこ怖くて立てないって。
それとも、君も待ち受けにしてくれる?
でしょ。
うん。
ちょっとさ、気になることがあるんだけど、聞いていい?
いや、私の勘違いかもしれないんだけど。
なんか、雰囲気変わったんだなって感じがするの。
改めて写真で君の姿見ると、これって君のセンスっぽくないなって思っちゃった。
こういうのって、都会に出ると変わっちゃうものなのかな。
君が遠くなったみたい。
もしかして、彼女とか、出来たのかな。
そう、出来たんだ。
よかったね。
そっか。
そっか……
わかってたよ。
そうなんだろうなって今日ずっと感じてた。
でも、なんでなんだろう。
君から聞かされると、重みが違うみたい。
やっぱり君は、変わっちゃったんだ。
覚えてる?
君が町を出る前。
君は隠してるつもりだったかわからないけど、私のこと気にしてるの、バレバレだったんだよ。
でしょ?
何より、私が君のこと気にしてたからさ。
ずっと一緒にいれば自然とそうなるものなんだろうけど、それでも私は嬉しかった。
それに、期待もしてたんだよ。
でも、それは言ってくれなかった。
ただじゃあねってだけで、気持ちはほったらかしにして都会に出るなんてさ。
冷たいことだよ。
君が言わないんだったら、私が言わないといけなかった。
だから全部君だけのせいじゃないんだけど。
とにかくあの時の君がどんなつもりだったのかなんて、完璧にはわからない。
信じてたけど、だって、恋人作っちゃうし。
どうして……
本当はさ、本当は今日だって、わりとそのつもりで君に会いに来たからさ。
今、君から言ってくれるなら、聞かせてほしい。
私のこと、好き、だった?
目、見て。
ありがと。
あのさ、君ってもしかして、今みたいに私と離れることがわかってたから、好きって言ってくれなかったの?
付き合っても、会えなくなるだけだからって。
……君ってさ、時々、余計なこと考えちゃうとこ、あるんじゃない?
だって、そんなのってさ。
そんなことぐらい、私がそれでもいいって言えば済むだけなのに。
もちろん、一緒にいられたらそれが一番いいけど。
少なくとも、こんなさ、こんな君に裏切られたって思うことになるよりマシな選択肢っていくらでもあったはずだよ。
ほら、大切なものでも、もう使えないからっていっても、自分で捨てるのと、誰かに勝手に捨てられるのだったら、全く気持ちって違うでしょ?
君への気持ちが叶わないなら、告白して振られるとか、付き合って別れるとか、せめて、自分で終わらせたかった。
自分に言い聞かせる理由が欲しかった。
わかってる。
結局、私がなにも言えなかったからだってことも。
君は心変わりしただけで、裏切ったって言えるほどのことでも、なんでもないってことも。
でも、それでも、こんなことってないでしょ……。
ふざけないでよ。
優しさなのかわからないけど、離れ離れになるくらいなら好きって言わないとか、私のこと忘れるとか、新しい恋を見つけるとか、何も言ってくれないとか。
私は……こんなにも愛してるのに。
自分ばっか。
こんな私も、自分ばっか。
あーあ、せっかくの夜景も、よく見えないや。
写真だって、絶対思い出しちゃうし。
もういい。
君のこと追ったってなんにもならないんだし。
それとも、別れてくれるの?
できないでしょ?
どんな手を使ってでもとか言わないから。
この世界には星の数だけ、ってものでしょ。
そうだ、写真撮ったままスマホ返してなかったから返すよ。
はい。
ふふっ。
ちょっと雰囲気悪くなっちゃったし、このままいても君も遅くなっちゃうでしょ?
このあとは、多分大丈夫だから。
じゃあ、そろそろ降りようか。
今度は、いつになるかな。
……いまさら違う星を追いかけるなんて、月はずっと地球の周りを回るのに。
ん、なんでもないよ?
(SE:エレベーター到着音)
うわ、すご。
うん。夜景きれい。
確かに、これは都会じゃなきゃ見られない景色だ。
あ、そんなギリギリまでは、ちょっと、いいかな。
君は平気なんだ。
やーだ、私はそっち行かない。
てか、心の中ニヤニヤしてるんでしょ。
別に高いの怖くないからって大人でも何でもないから。
でも、こんなにも違う世界で君は暮らしてるんだもんね……
私にはちょっと怖いくらいなのに。
こんな場所じゃさ、いろんなことがありすぎて私のこと忘れちゃってても、なーんにもおかしくないね。
だって、連絡ひとつもくれないし。
怒ってなーいよ。
頑張ってるんでしょ?
私のこと気にする余裕もないくらい。
寂しくないとは言えないけど、なんかこういうこと言うと無理して電話とかしてきそうだし。
君のことくらい、わかるんだよ。
だから、会いに来た。
なーんてさ。
そんなことより、写真撮らせてよ。
おばさんたちにもこっちで元気にやってまーすって見せてあげなきゃ。
あと待ち受けにするから。
はーい、恥ずかしいとか言わない。
親への連絡とか、普通自分ですることだし。
帰ってこないならせめて笑顔くらいはさ。
あ、待ち受けの方だった?
いいでしょ、どうせ誰もイジってこないって。
てかそうやって恥ずかしそうな顔してるほうがイジられるっての。
なよなよしないでいつもの決め顔しなよ。
わりとかっこいいよ?
そうだ、君のやつ新しいスマホでしょ?
そっちで撮っていい?
ちょっと貸して。
そ、やっぱいい感じ。
……きれい。
(SE:シャッター音)
撮れたよ。
これは、宝物かもしれない。
君がキラキラして見える。
私はいいよ。
そんなとこ怖くて立てないって。
それとも、君も待ち受けにしてくれる?
でしょ。
うん。
ちょっとさ、気になることがあるんだけど、聞いていい?
いや、私の勘違いかもしれないんだけど。
なんか、雰囲気変わったんだなって感じがするの。
改めて写真で君の姿見ると、これって君のセンスっぽくないなって思っちゃった。
こういうのって、都会に出ると変わっちゃうものなのかな。
君が遠くなったみたい。
もしかして、彼女とか、出来たのかな。
そう、出来たんだ。
よかったね。
そっか。
そっか……
わかってたよ。
そうなんだろうなって今日ずっと感じてた。
でも、なんでなんだろう。
君から聞かされると、重みが違うみたい。
やっぱり君は、変わっちゃったんだ。
覚えてる?
君が町を出る前。
君は隠してるつもりだったかわからないけど、私のこと気にしてるの、バレバレだったんだよ。
でしょ?
何より、私が君のこと気にしてたからさ。
ずっと一緒にいれば自然とそうなるものなんだろうけど、それでも私は嬉しかった。
それに、期待もしてたんだよ。
でも、それは言ってくれなかった。
ただじゃあねってだけで、気持ちはほったらかしにして都会に出るなんてさ。
冷たいことだよ。
君が言わないんだったら、私が言わないといけなかった。
だから全部君だけのせいじゃないんだけど。
とにかくあの時の君がどんなつもりだったのかなんて、完璧にはわからない。
信じてたけど、だって、恋人作っちゃうし。
どうして……
本当はさ、本当は今日だって、わりとそのつもりで君に会いに来たからさ。
今、君から言ってくれるなら、聞かせてほしい。
私のこと、好き、だった?
目、見て。
ありがと。
あのさ、君ってもしかして、今みたいに私と離れることがわかってたから、好きって言ってくれなかったの?
付き合っても、会えなくなるだけだからって。
……君ってさ、時々、余計なこと考えちゃうとこ、あるんじゃない?
だって、そんなのってさ。
そんなことぐらい、私がそれでもいいって言えば済むだけなのに。
もちろん、一緒にいられたらそれが一番いいけど。
少なくとも、こんなさ、こんな君に裏切られたって思うことになるよりマシな選択肢っていくらでもあったはずだよ。
ほら、大切なものでも、もう使えないからっていっても、自分で捨てるのと、誰かに勝手に捨てられるのだったら、全く気持ちって違うでしょ?
君への気持ちが叶わないなら、告白して振られるとか、付き合って別れるとか、せめて、自分で終わらせたかった。
自分に言い聞かせる理由が欲しかった。
わかってる。
結局、私がなにも言えなかったからだってことも。
君は心変わりしただけで、裏切ったって言えるほどのことでも、なんでもないってことも。
でも、それでも、こんなことってないでしょ……。
ふざけないでよ。
優しさなのかわからないけど、離れ離れになるくらいなら好きって言わないとか、私のこと忘れるとか、新しい恋を見つけるとか、何も言ってくれないとか。
私は……こんなにも愛してるのに。
自分ばっか。
こんな私も、自分ばっか。
あーあ、せっかくの夜景も、よく見えないや。
写真だって、絶対思い出しちゃうし。
もういい。
君のこと追ったってなんにもならないんだし。
それとも、別れてくれるの?
できないでしょ?
どんな手を使ってでもとか言わないから。
この世界には星の数だけ、ってものでしょ。
そうだ、写真撮ったままスマホ返してなかったから返すよ。
はい。
ふふっ。
ちょっと雰囲気悪くなっちゃったし、このままいても君も遅くなっちゃうでしょ?
このあとは、多分大丈夫だから。
じゃあ、そろそろ降りようか。
今度は、いつになるかな。
……いまさら違う星を追いかけるなんて、月はずっと地球の周りを回るのに。
ん、なんでもないよ?
(SE:エレベーター到着音)
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