2
異世界からやってきたあなたを魔法使いが介抱するようです
written by ソライヌ
  • 監禁
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 年上
  • サイコパス
  • 睡眠導入
  • 洗脳
  • 寝かしつけ
公開日2021年07月28日 18:17 更新日2021年07月28日 18:17
文字数
1555文字(約 5分11秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
あなたを異世界へ連れてきた魔法使い
視聴者役柄
記憶をなくした現代人
場所
魔法使いの家
あらすじ
あなたは記憶をなくしている。
そんなあなたを魔法使いは甲斐甲斐しくお世話をしている。
そんな日常に申し訳なさを感じつつも魔法使いと暮らしている。
しかしある日、あなたは発作で突然倒れてしまい…
本編
(本をめくったり、道具を触っている)
ええと。マンドラゴラの根っことドラゴンの涙…あと世界樹の枝も用意しなくては…それから…ああ、起きたのか。おはよう。
調子はどう?気分は悪くないかい?…うん悪くはなさそうだね。
でも無理はいけない。何かあったらすぐ私に言うんだよ。…よし、いい子だ。
病み上がりで油断してると、また体を悪くしてしまうからね。
今日も君に与えた自室でゆっくりしてるといい。窓から日の光を浴びているだけでも体にいいからね。暇なら君でも読めそうな本をいくつか見繕って持って行ってあげよう。
でも…外に出るのは、絶対にダメだよ(低い声で)
外は危険にあふれている。ただでさえ体の弱い君が、外に出れば…命がいくつあっても足りないからね。
でも、それに比べてここは安全だ。なんて言ったって私が居るからね。
ん?「いつも申し訳ない」だって?
いいんだよ、私が好きでやっていることだから。
君自身に関する記憶がなくて、おまけに魔法に対する耐性が一切ない!こんなに珍しい研究対象は世界中を飛び回っても滅多にいないだろう!…なんて、冗談だよ。冗談。
…まぁ、なんだ、私にとっては君がそばにいてくれるだけで嬉しいんだ。
こんな山奥に住んでいて、毎日魔法の研究ばかりしている、こんな変わり者の私を訪ねてくる人なんてそうそういない。
話し相手がいるだけで、君が笑ってくれるだけで、心もやすらぐ。
…それに、それに、君は…
ああ、いや、何でもない、ただの独り言さ。
さて、しばらく少し危険な作業があるから、君は自室にいてほしい。何かあったらその水晶を使って私を呼んでくれ。

(ドアをノックする)
失礼、ちょうど仕事がひと段落してね、よかったら一緒にお茶でも…おい!ちょっと大丈夫か?
っ!まずいな、フラッシュバックしてる。
おい!聞こえるか!大丈夫、大丈夫。私の声を聞いて。…うんそうだ
ほらゆっくり息を吸って、吐いて。吸って、吐いて。怖くない、怖くないよ。
怯えなくていい…ここは向こうの世界とは違う場所。
君をいじめるものは誰もいない、君を不安にさせるものは何も無い。
よしよし…眠たくなってきたね…全部を忘れて寝てしまおうか。
静かに、静かに目を閉じて。うんいい子だ。君が眠るまでそばにいるからね。

眠ったか。やはりまだ色々と安定していないみたいだな。
もう一度、『精神安定』と『記憶操作』の魔法を重ね掛けしなくては。
…異世界にいた君をこちら側に連れてきてもう一週間か。
研究のために異世界である君たちの住む世界を覗いた時、君を見つけた。
…一目惚れとはこういうことをいうのかな。
陰で努力をしている君の姿が、辛い姿を見せまいと常に笑顔でいる君が。
眩しくて、かわいくて、愛おしくて。
君に会いたい、何度もそう思ったけど君と私の住む世界は違う。
これからもずっと、君をこちらから見ているだけなんだろう…それだけで十分だと、そう思ってた。
だけど、日に日に君は暗くなっていって。体も心も追い詰められているのが見ているだけでわかった。私は君の苦しんでいる姿を見ていることしか出来なかった。
耐えられなかった。なぜ、君ばかりが辛い思いをしなくてはならない!?
私なら、絶対に、そんな顔にはさせないのに…
君に触れたい、君の涙をぬぐいたい、君の笑顔が見たい…君を私だけのものにしたい。
だから、私は、君をこちらの世界へ引っ張ってきたんだ。
君の辛い記憶をすべて私の魔法で消して、私の家に保護をした。
こうやって時々精神が不安定になってしまうときもあるけど…大丈夫、何度だって魔法をかけてあげる。
それにきっと、向こう側に居るより私と共に過ごすが幸せに決まっているからね。
私の声だけを聞いて、私だけを見ていてくれ。
…もう二度と、君に辛い顔はさせたりなんかしない。
永遠に君を守るから。
どうか、ずっと私のそばで、笑っていてね。
おやすみ。いい夢を。
(リップ音)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
異世界からやってきたあなたを魔法使いが介抱するようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ
ライター情報
ソライヌと申します。
こちらに投稿している台本と同じ作品をpixivにも掲載しております。

【ご利用に関しての諸注意】
台本使用のご連絡をいただけましたら微力ながらツイッターにて情報のRT、そして作者が喜んで聞きに行きます。お手数でなければよろしくお願いします。
有償販売利用の条件
台本を有償販売を目的とした形でご利用したい場合はお手数ですがTwitterのDM又はライターページよりソライヌまでご連絡下さい。
利用実績(最大10件)
ソライヌ の投稿台本(最大10件)