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人狼さんが囚われのあなたを見つけに来たようです
written by ソライヌ
  • 監禁
  • ファンタジー
  • 人外 / モンスター
  • 年上
公開日2021年08月23日 22:51 更新日2021年08月23日 22:51
文字数
1180文字(約 3分56秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
同胞を探している人狼
視聴者役柄
ニンゲンに捕らえられ監禁されている人狼
場所
牢屋
あらすじ
ニンゲン達に捕らえられ奴隷として扱われている日々。
そんなある日、同胞を名乗る人狼があなたの前に現れて…
「同胞である君を助けにここまで来たんだ。」
本編
(走り回って何かを探している)

…ここか?誰か、誰か居ないか!頼む!返事をしてくれないか!
クソっ!ここに捕らえられていた仲間も皆、息絶えてしまったというのか…!
ん?…あそこの牢屋の不自然に膨らんだ毛布、もしかして…!

(牢屋に入り近づいて毛布をめくりあげる音)

…!やっと、やっと見つけた!
ニンゲンに見つからないようにここに隠れていたんだな。
よかった…生きていて本当に良かった…!
私たちが見つけたからには無事に保護してやるからな。
ああ、怯えないでくれ。私たちはあなたを助けに来ただけなんだ。危害を加えるつもりはない。
怖がらなくていい、大丈夫、大丈夫だ。
落ち着いて話を聞いてくれないか?
…やはり言葉だけでは難しいか。
ならば…ほら、これでどうだ?

(装備を脱いでオオカミの耳としっぽを見せる)

どうだい、君とおんなじオオカミの耳としっぽだ。
…そうだ、私たちは誇り高きオオカミの血を受け継いだ種族、人狼。
同胞である君を助けに、ここまで来たんだ。
ああ、よかった。少し落ち着いたようだね。
今その鎖と枷を外してやろう。よいしょっと…

(鎖と枷が引きちぎられる)

これでもうここから抜け出せるな。…立てるか?
…難しそうだな。ずっとここに縛られていたんだ、無理もない。
私がおんぶをして連れてってやるから安心するといい。
それにしても…こんな状況下で本当によく頑張っていたな。
身体もこんなにやせ細ってしまって。この、背中にある傷とやけどは?
…そうか、遊びと称されニンゲンたちに…
やはりあいつらを八つ裂きにしておいて正解だったな…(小声で)
ああいや、なんでもないよ。なんでも(早口で)

ああ…憎いな。なぜ、我々がニンゲン達にこのような仕打ちを受けなければならぬのだ。
遥か昔はニンゲンと人狼が共存し生きていたというが…所詮は過去の話に過ぎぬということか。
「人狼の毛皮は高く売れる」…ある時からそんな噂が飛び交うようになり、ニンゲンどもは私たち人狼を襲い始めるようになった。
奴ら…愚かなニンゲンどもは、森の奥で隠れて暮らす我々の集落を襲い、挙句の果てには抵抗する事の出来ない子供たちを攫っていき、奴隷として扱った…!
そして君も、幼いころに攫われ、奴隷として今まで生きてきたんだろう。
ああ、あの日のことを思い返すと、今でもはらわたが地獄の業火の様に煮えくり返るよ。

私の暮らしていた村が襲われた時は、かろうじて私は逃げることが出来たものの、かつての親友が攫われてしまってな…
年は少し離れていたものの、数少ない盟友として日々を過ごしていたものだ。
大きくなっていたら、きっと君ぐらいの年齢だっただろう。
おっとすまない、少し長話になってしまったね。
こんなところに用はない。
ほら、私の背に乗るといい。

(おんぶされる)

…君は、随分と軽いな。奴らはロクに食事も与えてくれなかったのか。
集落に戻ったら、すぐに美味いもの食べさせてやるからな。
さぁ帰ろう、私たちの場所へ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
人狼さんが囚われのあなたを見つけに来たようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ
ライター情報
ソライヌと申します。
こちらに投稿している台本と同じ作品をpixivにも掲載しております。

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