0
見知らぬサイコパスに捕まってしまったようです
written by ソライヌ
  • 監禁
  • サイコパス
  • 拘束
  • 敬語
  • ホラー
公開日2021年09月07日 17:30 更新日2021年09月07日 17:30
文字数
1516文字(約 5分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
気分屋のサイコパス
視聴者役柄
たまたま捕まってしまった一般人
場所
地下牢
あらすじ
気が付くと、あなたは地下牢で拘束されていた。
目の前に佇むのは見知らぬ人間。
何故ここに拘束されているのか、そして目の前にいる人間は何者なのか全く見当もつかない。
そんな疑問が渦巻く中、目の前にいる人間は口を開き始める。
いったい、奴の目的はなんなのだろうか…?
「…わたしね、超がつくほどの気分屋なんです。」
本編
(遠くから鼻歌が聞こえる)

~♪~♪…あ、やっと起きた。
初めまして。気分はいかがですか?
おっと…あんまり暴れないほうがいいと思いますよ。
椅子にあなたをしばりつけてる鎖が食いこんじゃいますから。
えっと…「あなたは誰?」…ですか。
うーんそうですねぇ、まぁ見ての通りですよ。
私が、あなたを、ここに連れてきて、そして拘束した張本人です。
おっと!そんな急に怒鳴らないでくださいよ。
あなた大人しそうな顔してる割には声がおっきいんですね。
うーん、わたしあんまりうるさいの好きじゃないんだよなぁ…
こうするのは気分じゃないんだけど、全くしょうがない…

(ナイフを突き立てる)

これ以上うるさくするようだったら…二度と喋れない体にしてやってもいいんだぞ?
このナイフで、あなたの首元切り裂いたら…どんな風に血が流れるんでしょうね。
…うん、静かに出来ましたね。えらいですね。
気分がいいのでご褒美に撫でてあげましょう

(頭をなでる)

よしよし…そうやってわたしの気分を損ねないようにしてくださいね。
わたし、ちゃんと立場をわきまえられる人、嫌いじゃないですよ。
さて…あなたも静かに出来たことですし、少しお話でもしましょうか。
ああ、言ってもそんなに難しいお話じゃありませんよ。
あなたをここに連れてきた経緯とか、わたしのこととか。
それから…これからのお話とか。なーんてね。

じゃあまずは、あなたをここに連れてきた理由から。
そうですね…正直に言っちゃうと、特にないんですよね。理由。
別に、あなたにに一目惚れしたから~とかストーカーしてたなんてことはないですからね。
しいて言えば…そう、気分ってやつです。
ただあの日、あの時間に、あの路地裏を歩いてた人を捕まえて遊ぼうって、思ってただけなんですよ。
それが、たまたまあなただったってわけ!
それだけの理由で、あなたはここにいます。
ほんっとあなたってツイてない人ですねぇ。
いや、わたしに捕まったってことは運がいいってことなのかな?なーんてね。
まぁいいか、そんなこと。
…震えてますね。怖いですか?
そうですよね。だって、そこにいるのはあなたでなくてもよかったわけですし。

…わたしね、超がつくほどの気分屋なんです。
昔からありとあらゆることが、「興味を持てるか」もしくは「そうでないか」で決まっていました。
興味を持てたことに関しては、周りが「天才」ともてはやす程に極めることが出来ました。
ただ…興味を失って好きじゃなくなれば、それはわたしにとってどうでもいいゴミ以下の価値になるんです。
例え、どんなに好きだったものであってもね。
言い方を変えれば、やりたいことはやりきらないと発狂しそうになるんです。
やりたい!って思ったら…すぐに行動に移すタイプなんですよ、わたし。
それで、今のわたしにとって一番やりたかったことは「誰かを捕まえて監禁したい」ってことだったから…たまたま見つけたあなたをここに連れてきたって訳です。
ですので…明日以降のことは今のわたしにもどうなるか保証はできません。
現時点で興味に対する欲求は抑えられていますが、これから何をしたくなるかは完全にわたしの気分次第です。
気が向いたらあなたを拷問するかもしれませんし、心行くままに愛でるかもしれません。
飽きたらあなたを開放するかもしれませんし…二度と外の世界を拝むことのできない体になっているかもしれませんね。
それにこうしてあなたをここに連れてきましたが、明日必ずここにきてあなたの安否の確認をする保証もありません。その辺はご了承下さい。
一応、最低限の食事くらいは持ってくるよう心掛けますが…その辺も明日次第です。

だからあなたは、わたしの気分が最悪にならないようにそこで祈っていてください。
全てはわたしの気の向くままに。なーんてね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
見知らぬサイコパスに捕まってしまったようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ
ライター情報
ソライヌと申します。
こちらに投稿している台本と同じ作品をpixivにも掲載しております。

【ご利用に関しての諸注意】
台本使用のご連絡をいただけましたら微力ながらツイッターにて情報のRT、そして作者が喜んで聞きに行きます。お手数でなければよろしくお願いします。
有償販売利用の条件
台本を有償販売を目的とした形でご利用したい場合はお手数ですがTwitterのDM又はライターページよりソライヌまでご連絡下さい。
利用実績(最大10件)
ソライヌ の投稿台本(最大10件)