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ヤンデレ後輩の強硬策01
written by そらくん
  • 後輩
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2087文字(約 6分58秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
先輩
場所
指定なし
あらすじ
以前書かせて頂いた『ヤンデレ先輩』の後輩バージョンというか後輩世界線というか。
ラストをちゃんと〆ようとすると、主人公くんに昏睡してもらう以外道がないのが辛いです。革新的なラストを開拓していきたい…。後日談もあります。
本編
あ、やっときたぁ。待ってましたよ?先輩。
今日はちょっと、部室くるの遅かったですね?
まったくもぅ。どこで油をうってたんですか?
可愛い後輩を一人で待たせるなんてヒドイですよ。
もちろん、なにか相応の理由があるんですよね?
……ねぇ、先輩…。
もし、私を納得させられるような理由がなかったら…ふふっ、どうなると思います?
……なぁんて。冗談で言ってるんじゃないですよ?
そのときは…お仕置き、ですからね?
……へぇ、ちゃんとした理由がある?
じゃあ、それを聞かせてください。
………ふんふん、なるほど?
クラスの女子が無くしたノートを、一緒に探してあげてた…?

…………意味がわからないです。
それがどうして、私との放課後より優先される理由になるんですか?
……困ってたから…?クラスメートが?
…はぁ…薄々気づいてましたけど、先輩って私の言ってることを根本的に勘違いしてますよね。
『人が困ってたから』とか『どうしても外せない用事があって』とかって言って私をないがしろにすること。たまにありますよね。
……ダメなんですよ。それ全部。道徳的に正しくても、私的に大間違いなんです。
私はね?先輩。道徳的に正しくて、客観的に優しい綺麗な先輩が好き、なんじゃないんですよ。
私だけに優しくて、甘々で、私の為だけに生きていてくれる先輩になってほしいんです。
あんまり言っても理解らないようだったら…もっとちゃんと“教育”してあげないとダメかもですね…?
…なにその目。嫌なんですか?
……ねぇ、先輩。貴方に拒否権があると思ってます?
私の親の会社がどこだか、わかってますよね?
その気になれば、先輩のお父様が経営してる事務所なんて、簡単に潰せてしまうんですよ?
そしたらどうなるか、以前説明しましたよね。
先輩だけじゃなくて、先輩の家族が……いえ、もしかしたら、家族だけじゃ済まないかもしれないです。
それこそ、先輩の幼馴染さんとかも………ね…?
そうそう。だから、先輩は私の命令…聞くしかないんですよね…?
ちゃんと覚えていますか?
……お返事は?
…はい。先輩は良い子ですね。最初からそうやって素直でいてください。
あんまり手間を掛けさせないでくださいね?
今日のお説教はこのへんにしておきますけど、次同じことしたら…そのときは本当にお仕置きですからね…?
うん、良いお返事です。

そしたら……良い子になった先輩には、ご褒美あげましょうか。
はいこれ、私お手製のカヌレです!先輩のために、頑張って作ってきたんですよ?
あっ、お茶も淹れてあげましょうか?
ダメですよ、せっかく私がつくってきたお菓子なんです。
ちゃんと暖かいお茶で味わってもらわないと。
……はい、どうぞ。
………どうですか?美味しい…?
えへへっ、良かったぁ。先輩が焼き菓子好きって言ってたから、張り切ってつくっちゃいました。
この前のマドレーヌも美味しいって言ってくれたし…次は何を作りましょうかねぇ。
…なにかリクエストとかありますか?先輩のためだったら私、なんでも作りますから!
ちょっと難しいですけど、マカロンとかいってみましょうか?
フランボワーズと…抹茶とチョコと……ピスタチオとかもいいかな…?
どうですかね?先輩─────────
…って、おっとと。
びっくりした。お薬って、こんな簡単に堕とせるんですね。
もっと遅効性のものだと思っていましたが…分量、間違えたかな…?
…ふふっ、まぁ良いです。
せんぱぁい、本当に『次やったらお仕置き』だと思いました?
そんなわけないじゃないですか。
何度言っても治らない悪い子な先輩には、執行猶予なんてあげません。
もう、お仕置き確定です。
先輩が悪いんですよ?
今日は、ほんとにそんなつもりじゃなかったのに、ただお菓子を食べてほしかっただけなのに…あまつさえ他の女にかまって遅れてきたりするから…。
……ねぇ、先輩。覚えていますか?私との約束。
先輩がこの学校に在学してる間、私と付き合って、私の言うことなんでも聞いてもらう…って。
それでも、卒業するまでに先輩の気持ちが変わらなかったら、私は大人しく身を引いて、先輩のご家族にも今後一切関わりませんって言いましたよね?
あれ、本気なんですよ。ちゃんと守ります。…これがどういう事かわかりますか?
………どんな手を使ってでも、貴方を私のものにしてみせる…って意味です。
私の事を大好きな先輩になってもらうために、もう手段は選びません。

最初はね…?ここまでするつもりはなかったんですよ?
ちょっと強引にでも先輩と距離を縮めれば、いつかわかってくれるって。そう思ってました。
でも、多分違いますよね。先輩は、幼馴染のあの女の事…忘れられないみたいだから。
だから、もう少しだけ強引に、先輩に理解らせてあげます。
私だけを見て、私だけを考えてくれる、理想の先輩に、作り直してあげる。
…ふふっ。まぁ、聞こえてないか。
もうすっかり眠っちゃってますもんね。すぅすぅ寝息たてて、先輩かわいい。
私以外の人に、そんな無防備な表情(かお)みせたら絶対だめですらね?
迎えが来るまで、もうちょっと先輩のお顔眺めていよっと。
私のおうちに着いたら、そこでみっちり教えてあげます。
先輩のことを、真に愛してるのが誰なのか。先輩の運命の人が誰なのか。
ちゃーんと、その心と身体に、刻み込んであげますから。覚悟してください?先輩。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ後輩の強硬策01
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
そらくん
ライター情報
 そらくんです。「みたいなのどうよ氏」に深い感銘を受けて趣味で台本を作らせて頂いています。
 つたない文章ですが、どうぞよろしくおねがいします…!
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