学校が午前だけで終わった主人公くんは、社会人彼女と落ち合ってオフィス街のカフェでランチをすることに。
途中出くわす会社の先輩は女性です。会社に戻ったあと、先輩さんに「さっきの“弟くん”可愛かったね～」みたいに言われて無駄に嫉妬したお姉さんが帰宅してくるとかなんとか…。

おまたせ～！
ごめんね、もうちょっと早く抜けられるはずだったんだけど、思ったより長引いちゃって…。
こんなオフィス街で一人でいるの怖かったよね？ごめんごめん。
そんなことない？ほんとー？そのわりには、なんかずっとキョロキョロしてた様に見えたけど？
いや、実は5分前にはついてたんだけど、君があんまりソワソワしながら待ってるから、可愛くてつい眺めたりしてて…って、嘘うそ！冗談だよ！
………2分くらいは見てたけど…ううん、なんでもないよ？
いいから、ほら！お店、すぐそこだから行こう行こう！
今日はそんなに時間もないからねー、私はすぐ会社戻らないとだから…。
ああ、大丈夫だいじょうぶ。君はそんな気を使わなくてもいいんだよ。
私のほうがお姉さんなんだから。全部私に任せなさい！

……って、はい？
＝＝『ここからよそ行きの声』＝＝
あっ、佐々木さん！？お疲れ様です～！
佐々木さんも今からお昼ですか？
そうですね、私もです。
えっ、ああ、この子ですか？えーっと…弟です！……ね？
あははっ、人見知りな子で…。
そうなんですよ～、仲良くて。たまたま近くに居たらしくて、これから二人でご飯です。
そういうことなんで、はい。すいません。失礼します。

＝＝『素の声に戻る』＝＝
あーびっくりした！
…んー？今のはねー、佐々木さんって言って、私の先輩。
弟って言ったのは…ほら、流石にお昼休みに彼氏とご飯ってマズイかなと思って…。
いや、ダメではないと思うけど…なんか、倫理的に…。君まだ学生だし…。
…先輩にはバレてそうだけど…。
っていうか！君、さっきこっそり先輩に見惚れてなかった？
「弟くん可愛い～」とか言われて、ニヤニヤしてたでしょ。
確かに美人な人だけど、隣に私がいるんですけど？
えー？ホントかなぁ…まぁその話は今晩しっかり言い訳してもらおうかな？
あ、ほら、お店ここだよ。入ろ？

また会社の人に見られたら面倒だから、奥の席行こっか。
…よし、何食べようかな～。君も、好きなもの何でも頼んでいいからね！今日はお姉さんのおごりなので！
私はー…うーん……どれがいいかな…。お、羊肉とナスのボロネーゼだって、美味しそ～！
…あー、でもソースが跳ねたら大惨事だからダメだ…。
社会人はこういうとこ不自由なんだよねぇ、カレーうどんとかも絶対たべれないし。
いや、まぁ確かに、(ソースを)飛ばさないように食べればいいだけではあるんだけど…。
お姉さんにそれができると思ってるのかな？
違いますー！大人だからこそ、自分にできる事とできない事を冷静に判断できるの！
…そうだ！君が「あ～ん」して食べさせてくれる、っていうのは？
そうすれば私のブラウスが汚れることはないし…どう！？お姉さん天才？
…うっ、そうだよね……そんな呑気なことしてる時間ないか…。
くそぉ…君が今日、午前で授業終わるっていうのをもっと早く知ってたら私も午後半休にしてたのにぃ…。
…大丈夫！帰ったら君が待っててくれると思えばお姉さんは午後のお仕事も頑張れます…！

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ん、そうだね、そろそろ出ようか。
ホントはもっとゆっくりしてたいところだけど、会社まで戻らないとだからね…
あぁー…嫌だよぉ…お姉さん、会社戻りたくないよぉ…。
お願いだよぉ、私を君の手で連れ出して…この労働という地獄から…。
それか、逆に君を隣に置きながら仕事できないかな…。
それができたら私の生産性は今の倍以上に跳ね上がるんだけど……無理か…。
＝＝『ここまで机に突っ伏してうなだれる感じで』＝＝

＝＝『ここから、パッと起き上がって切り替える』＝＝
あっ、そうだ！はいこれ。私の部屋の鍵。暗証番号はわかるよね？
あと、ここのお金。いいのいいの！最初に言ったでしょ？
私は先に出るけど君はゆっくりしてて。なんなら、食後のデザートだって頼んで良いんだよ？
家にあるものは好きに使って大丈夫だからね。
んー…今日はねー、19時には帰ります。ぜっっったい残業はしないから。
お夕飯は任せていい？食べに行ってもいいんだけど、こういう機会も中々無いからねー。
君の手料理食べたいな、って。
いいの？やった！じゃあ楽しみにしてるね？
うん、頑張るってくる。また後でねっ。大好きだぞ

・台本（ゆるボイ！）
社会人彼女と落ち合ってお昼たべたい(改訂版)
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
そらくん