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ヤンデレ人形の悪夢
written by 霜月鷹
  • ホラー
  • ヤンデレ
  • 百合
公開日2021年10月05日 08:47 更新日2021年10月05日 08:47
文字数
1110文字(約 3分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
人形
視聴者役柄
人形の持ち主(女性)
場所
夢の中、自宅
本編
(無機質な声)
おはようございます、主様……お目覚めの気分はいかがでしょうか?
主様、何やら酷く驚いた顔をされていますが──私ですか?
私は人形、本日より主様のお世話をさせて頂く物です。
はい……あなた様が過去、あなた様のご両親から受け取った人形です。
「夢を見ているような気分」……はい、私も同じ気分です。
だって、人形が人の姿を真似て人のように動いているのですもの──うふふ、おかしな話ですね.。
もしかしたら、ここは夢の中なのかもしれませんね。
限りなく現実に近い、けれども一夜の夢でしかない場所……不思議ですね。
けれど、私のような人形が果たして夢を見るのでしょうか?
人も模造品に過ぎない、作り物の私。
そんな私が夢を見るなんて……それこそ、夢のようなお話ですね。
どうしたのですか、主様?
私の顔に、何か付いているのでしょうか──机の手鏡、少しばかり貸して頂きますね。

(ほんの少しだけ嬉しそうな声)
これは──確かに私の顔ですが、何処か主様のようにも見えますね。
主様が私に、多大な愛を注いでくれたおかげなのでしょうか……不思議なことですが、嬉しくも思います。
心のない人形がこんな事を言うのはおかしいかもしれませんが、確かに私は今、喜びを感じています。
主様が下さった想いの数々が、胸の内で温かく蠢くのを感じます。
これが心……なのでしょうか?

(先程よりも人間らしさを感じる声)
おや……どうかしましたか、主様?
「体が動かない」
なるほど……少し、失礼いたしますね。
まぁ、これは──これでは動くことが出来ないのも、無理のない事ですね。
主様の首から下、まるで昨日までの私みたいになっています。
まるで私と主様が入れ替わっているような……私が触れているの、分かりますか?
「分からない」
それは困りましたね、このままでは主様は──

(心の底から嬉しそうな声)
一人では何もできない、私に愛される事以外は何もできない……ただの人形になってしまいますね♪
あぁ……ようやく主様が私のモノになるのね!
さらさらとした髪も、美しい顔も……この柔らかな唇も、全部私のモノ!
これからは主様がしてくれたように、私が主様を愛してあげましょう。
失くしてしまわないよう大事にしまって、夜が明けるまでずっと……ずっと愛でてあげましょう。
夢から覚めた後は……そうですね、私が主様の代わりに人として過ごしましょう。
主様はただ、私の想いを受け取っていれば良いのですよ。
さぁ、そろそろ目覚めの時間です……大丈夫、怖がらないで。
例え貴女が人形になっても、私が愛してあげるから。




んー、よく寝た……でもまだ、ちょっと眠い……それになんだか、変な夢を見てた気がする。
あれ、私……人形と一緒に寝てたの?

あぁ……そういえばそうだっけ。

うふふ、とっても可愛い私の主様にんぎょう──ずっと一緒だからね♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ人形の悪夢
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
もし宜しければ、使用実績の方もお願いします…!
有償販売利用の条件
有償・無償問わず演者側キャラクターの性別変更、罰ゲーム等への使用は御遠慮願います。
利用実績(最大10件)
霜月鷹 の投稿台本(最大10件)