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高身長な女騎士は『独占欲』をおぼえた!
written by 霜月鷹
  • ファンタジー
  • 女騎士
  • 高身長
公開日2021年10月07日 15:20 更新日2021年10月07日 15:21
文字数
1754文字(約 5分51秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女騎士(180cmくらい)
視聴者役柄
騎士に拾われた少年(160cmくらい)
場所
城外広間、騎士の寝室
本編
(凛々しい声音)
こんなところに居たのか──おはよう、調子はどうだ?
昨日は遅くまで城下の警備をしてくれたそうだな……私の執務が溜まってたとはいえ、君に隊長を任せてしまって申し訳ない。
それで、皆の様子はどうだった?
「丁寧に仕事を教えてくれた」
そうか、それは良かった。
ついでに聞いておきたいのだが……やはり、傭兵稼業の頃とは勝手が違うか?
「最近は少しずつ慣れてきた」
それは結構、君を騎士に推薦した身としても嬉しい限りだ。
しかし、君を拾ってからもう半年になるのか……時間が過ぎるのはあっという間だな。
あの日、あの戦場で行き倒れている君を見つけた時……正直、心の底から驚いたよ。
意識を失っている筈なのに、君は自分の武器を必死に握りしめていた。
こんな少年までもが傭兵として武器を手に取り、生きる為に戦場に赴く。
あの戦はそれほどまでに人々を追い詰めていたのだと、改めて思い知らされたよ。
おっと、朝から湿っぽい話になってしまったな……申し訳ない。
そういえば、今日はお互いに非番だろう?
もし良ければ久しぶりに稽古でも──おや?
あそこの女性、君の事を見つめているようだが?
「任務中に知り合った女性」
なるほど……もしかして、あの女性が前に言っていた人なのか?
君が盗賊から庇ったという……やはりそうだったか。
それならきっと、君にお礼でも言いに来たのだろう──私の事は良いから、彼女の所へ行ってあげなさい。
民との交流も立派な騎士の務め、今日は彼女に付き合ってあげると良い。

(少し不安そうな声音)
行ってしまったな。
しかし、以前は私以外に心を開くことのなかった彼が人助けを……彼も立派な騎士として成長しているのだな。
嬉しい限り……なんだが、この気持ちは一体?
私は彼の成長を心の底から喜んでいる筈なのに、どうしてこうも胸が苦しいんだ?
彼があの女の方へ行くのが、どうして耐え難く思えてしまうんだ?
私は……何処かおかしいのだろうか?


(少し砕けた声音)
ん……あぁ、君か……こんな時間にどうしたんだ?
「私の様子が変だったから気になった」
なるほど……それはきっと、君の思い違いだよ……私はほら、こうやって酒を楽しんでいるだけだ。
久しぶりに思い切り飲みたくなってな……君にはまだ早いが、いつか一緒に飲みたいな。
せっかく来てくれたんだ……部屋の入口に立ってないで、君も此方においで。
相変わらず質素な部屋だが、自分の部屋だと思って寛いでくれ。
どうした?私がこんなに酒を飲むの……意外だったか?
私は酒に強くてね、しっかりと酔いたい時はこれくらい飲まないとダメなんだ。
まぁ、今日は流石に飲み過ぎな気もするけど……それより、いつまで立ってるつもりなんだ?
椅子は私が使ってるから……そうだな、君は私のベッドにでも腰かけてくれ。

(ベッドに座った途端、騎士に押し倒される)

あはは、そんなに驚いてどうしたんだ?
君を拾ったばかりの頃は、こうやって君を抱いて寝てただろう……まさか、緊張してるのか?
それとも、君は私に対して「期待」してるのかな?
へぇ……君って私の事、そういう目で見てたんだ。
逃げようとしても無駄だぞ?
私は君よりも背が高いし、力も強い……ほらほら、私の体が君に密着して……これでもう、逃げる事が出来ないな♪

はぁ……君の言う通り、今日の私はちょっと変なのかもしれないな。

実は今朝、君があの女性と一緒に歩いていくのを見た時……私、とっても胸が苦しくなったんだ。
君が誰かに取れられしまう、君が遠くへ行ってしまう……そう思ったら、居ても立っても居られなくて。
おかしな話だろう?
君は私の所有物でもないのに、私は君の事を「自分の物」だと思い込んでいたんだ。
君が私以外の者と一緒に居る……その事実が、どうしようもなく受け入れられなくて。
私は騎士失格だ……自分を慕ってくれている者に対して、こんな一方的な気持ちを募らせていたんだ。
君を独り占めしたい、君に私だけを見ていてもらいたい……叶うなら、君をここに閉じ込めてしまいたい。
こんな私を、君は──え?
「それでもいい」?
君は、こんな私を許してくれるのか……本当に、君は優しいんだな。

(酔いつつも、何処か緊張した声音)

そ、それなら……今日はこのまま、その……夜を共にしてはもらえないだろうか?
先程は冗談交じりだったのだが、君が許してくれるなら……このまま……
そうか……あはは!
それならば、今夜は一生忘れられない夜にしてあげる──

私以外の女が見えないくらい、素敵な夜にね♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
高身長な女騎士は『独占欲』をおぼえた!
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
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