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- 執事
公開日2021年10月10日 13:08
更新日2021年10月10日 13:08
文字数
2509文字(約 8分22秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
執事
視聴者役柄
おぼっちゃま
場所
自宅
本編
おかえりなさいませ、坊っちゃま。
カバンはこちらでお預かりします。
お着替えは…ご自分でなさいますか?
はい、それではすぐにお召し物を持って参ります。
制服はいつものところに。わたしが洗っておきますので。
(ノック音)
坊っちゃま、失礼いたします。
お飲み物をお持ちしました。
はい、坊っちゃまの好きなミルクココアです。
熱いので気をつけてお飲みください。
あ…これは失礼しました!
ふーふーしてあげるのを忘れるなんて、執事としてなんたる失態…!
じょ、冗談ですか?ならよかっt……
いえいえ!坊っちゃまに指摘されるまでもなく、自分でその程度のことには気づかなければならぬというのに、わたしは…!
全然気にしなくていい?坊っちゃまがそうおっしゃるのであれば…
ではわたしはこれにて……え?何か悩みはないのかって?
いえ、坊っちゃまに聞かせる悩みなどはございません。
わたしのことなどに構わず、坊っちゃまは勉学に励んでください。
う…その言い方は卑怯ですよ。
執事さんの悩みを訊かないと勉強にも集中できないって…
悩みというかなんというか…その、坊っちゃまには…
え?ち、違いますよ!
女の子にモテすぎて辛いとかそんなことはないです!
というか、モテてないですから!
え……そうなんですか?
あの数々の手紙はラブレター、というやつだったんですね…
うーん、それは送ってくれた方々に失礼なことをしてしまいましたね…
あ、いえ。破り捨てたとかではなく、まだ返事をしていないだけです。
えっと、はい。こちらがそのお手紙です。
遠回りな表現すぎて、たしかにラブレターとは分かりづらい?
とりあえず、今度送ってくれた方々に返事を書きますね。
けど、どなたからもらったのか分からない…困りましたね。……え、心当たりがある?それは一体…?
あ、あぁ、なるほど。
たしかに坊っちゃまをたまに学校まで送り迎えしてるときは、生徒さんにわたしの姿を見られてますね。
それで遠目から見たわたしを好きになってしまったと…
にわかには信じがたい話ですが、この手紙が動かぬ証拠ですよね…
あ、ありがとうございます。では、お返事の手紙は坊っちゃまに預けますね。
へっ?な、何をおっしゃるのです!
わたしに好きな異性などいません!
それにわたしは、執事として坊っちゃまにお仕えすることが何よりの喜びですので、それ以上のことは望みません!
えっ…あっ、いや、その!今のは言葉の綾で…!
もう気付いてるから大丈夫って、な、何をですか…?
よくそんなことを自信満々に言えたものですね。
もし違っていたら、ただの自意識過剰ですよ?
それならそれで構わないって…もう、坊っちゃまには敵いませんね。
はい…わたしは坊っちゃまのことが好きです。
異性として貴方を愛しています。
〜〜っっ!は、恥ずかしすぎます…!
わたしだけ恥ずかしい思いをするのは不公平です!
う…そんなあっさり…
く、口ではなんとでも言えます。
わたしのことが本当に好きなら行動で示してください。
(ハグされる)
…まさかこの期に及んでハグだけとか言いませんよね?
え、えぇ。覚悟はできています。どうぞ…
(キス)
んっ…はぁ……坊っちゃま、随分とキスがお上手で。
まるで誰かとすでに経験したような……
してない?そのお言葉、信じてもよろしいのですね?
わかりました。では坊っちゃま、これからのことなんですが…
え?旦那様にはすでに認めてもらってるから大丈夫って、いつのまに…
わ、わたしの家族にも⁉︎随分手際のよろしいことで…
ま、まあたしかに旦那様さえお認めになられたなら、わたしの家族も反対はしないでしょうけど…
そうですね。あの人たちはわたしに対して過保護ですから…わたしもいい大人だっていうのに。
まだひとつだけ分からないことがあるから教えてほしいって…なんでしょう?わたしが答えられる範囲であれば。
え?……あぁ、そういえば言っていませんでしたか。わたしが坊っちゃまを好きになった理由。
坊っちゃまも知っての通りわたしは女ですが、両親は男の子が欲しかったみたいで、わたしは男として育てられました。
えぇ…メイドではなく、執事として奉公しているのはそのためです。
この家に入った時は、わたしが女であるということは旦那様以外知りませんでした…知らなかったはずなんです。
はい。坊っちゃま、この家で貴方だけがわたしが女であることを見破りました。
坊っちゃまの慧眼にはこの程度の偽装はお見通しだった、というわけですね。
ですが、性別を偽っていることを知っても坊っちゃまはわたしを見放しませんでした。
いいえ、それどころか何度もわたしの窮地を救ってくださって…
わたしが旦那様の大事にされている壺を割って落としてしまったときは、自分が割ったと嘘をついてわたしを庇ってくださったり…
また、わたしが実家に連れ戻されそうになった時は、単身実家に乗り込んで両親を説得して、わたしが辞めさせられそうになるのを阻止してくれました。
ふふ…あの時は冷や汗ものでしたね。
元々両親はわたしが執事になって奉公するのをよく思ってなかったので…いつかは辞めさせられるのを覚悟してました。
けどそんな事情を全て知ったうえで、坊っちゃまはわたしの意志を汲み取り、おそばにお仕えするのを許してくださいました。
え……あの時点ではもう好きだったから、絶対に辞めて欲しくなかったって、えええ⁉︎
あ……失礼しました。けど坊っちゃまがそのような気持ちでいてくれたのは、すごく嬉しいです。ありがとうございます。
い、いえ!坊っちゃまにお仕えすることはわたしの何よりの喜びですから!気になさらないでください!
はい…執事としても恋人としても、坊っちゃまのおそばにいられることは幸せです。
え、えぇ⁉︎たまにはメイド服とか女性らしい格好の執事さんを見てみたいって…
わ、わかりました。坊っちゃまのご希望とあらば喜んで。
とりあえず、今日はもう遅いのでゆっくりお休みください。
勉学に勤しむのは結構ですが、くれぐれも無理はしないようにしてくださいね?
えぇ、それでは失礼致します。本日もお疲れ様でした。
坊っちゃま…貴方には感謝してもしきれません。
こんなわたしを救ってくれたばかりか、好きにまでなってくださって…
貴方のためならどんなことだってやってみせます。絶対に。
さて…まずはどこかでお暇をいただいて、女性用の服を買いに行かねばなりませんね。
カバンはこちらでお預かりします。
お着替えは…ご自分でなさいますか?
はい、それではすぐにお召し物を持って参ります。
制服はいつものところに。わたしが洗っておきますので。
(ノック音)
坊っちゃま、失礼いたします。
お飲み物をお持ちしました。
はい、坊っちゃまの好きなミルクココアです。
熱いので気をつけてお飲みください。
あ…これは失礼しました!
ふーふーしてあげるのを忘れるなんて、執事としてなんたる失態…!
じょ、冗談ですか?ならよかっt……
いえいえ!坊っちゃまに指摘されるまでもなく、自分でその程度のことには気づかなければならぬというのに、わたしは…!
全然気にしなくていい?坊っちゃまがそうおっしゃるのであれば…
ではわたしはこれにて……え?何か悩みはないのかって?
いえ、坊っちゃまに聞かせる悩みなどはございません。
わたしのことなどに構わず、坊っちゃまは勉学に励んでください。
う…その言い方は卑怯ですよ。
執事さんの悩みを訊かないと勉強にも集中できないって…
悩みというかなんというか…その、坊っちゃまには…
え?ち、違いますよ!
女の子にモテすぎて辛いとかそんなことはないです!
というか、モテてないですから!
え……そうなんですか?
あの数々の手紙はラブレター、というやつだったんですね…
うーん、それは送ってくれた方々に失礼なことをしてしまいましたね…
あ、いえ。破り捨てたとかではなく、まだ返事をしていないだけです。
えっと、はい。こちらがそのお手紙です。
遠回りな表現すぎて、たしかにラブレターとは分かりづらい?
とりあえず、今度送ってくれた方々に返事を書きますね。
けど、どなたからもらったのか分からない…困りましたね。……え、心当たりがある?それは一体…?
あ、あぁ、なるほど。
たしかに坊っちゃまをたまに学校まで送り迎えしてるときは、生徒さんにわたしの姿を見られてますね。
それで遠目から見たわたしを好きになってしまったと…
にわかには信じがたい話ですが、この手紙が動かぬ証拠ですよね…
あ、ありがとうございます。では、お返事の手紙は坊っちゃまに預けますね。
へっ?な、何をおっしゃるのです!
わたしに好きな異性などいません!
それにわたしは、執事として坊っちゃまにお仕えすることが何よりの喜びですので、それ以上のことは望みません!
えっ…あっ、いや、その!今のは言葉の綾で…!
もう気付いてるから大丈夫って、な、何をですか…?
よくそんなことを自信満々に言えたものですね。
もし違っていたら、ただの自意識過剰ですよ?
それならそれで構わないって…もう、坊っちゃまには敵いませんね。
はい…わたしは坊っちゃまのことが好きです。
異性として貴方を愛しています。
〜〜っっ!は、恥ずかしすぎます…!
わたしだけ恥ずかしい思いをするのは不公平です!
う…そんなあっさり…
く、口ではなんとでも言えます。
わたしのことが本当に好きなら行動で示してください。
(ハグされる)
…まさかこの期に及んでハグだけとか言いませんよね?
え、えぇ。覚悟はできています。どうぞ…
(キス)
んっ…はぁ……坊っちゃま、随分とキスがお上手で。
まるで誰かとすでに経験したような……
してない?そのお言葉、信じてもよろしいのですね?
わかりました。では坊っちゃま、これからのことなんですが…
え?旦那様にはすでに認めてもらってるから大丈夫って、いつのまに…
わ、わたしの家族にも⁉︎随分手際のよろしいことで…
ま、まあたしかに旦那様さえお認めになられたなら、わたしの家族も反対はしないでしょうけど…
そうですね。あの人たちはわたしに対して過保護ですから…わたしもいい大人だっていうのに。
まだひとつだけ分からないことがあるから教えてほしいって…なんでしょう?わたしが答えられる範囲であれば。
え?……あぁ、そういえば言っていませんでしたか。わたしが坊っちゃまを好きになった理由。
坊っちゃまも知っての通りわたしは女ですが、両親は男の子が欲しかったみたいで、わたしは男として育てられました。
えぇ…メイドではなく、執事として奉公しているのはそのためです。
この家に入った時は、わたしが女であるということは旦那様以外知りませんでした…知らなかったはずなんです。
はい。坊っちゃま、この家で貴方だけがわたしが女であることを見破りました。
坊っちゃまの慧眼にはこの程度の偽装はお見通しだった、というわけですね。
ですが、性別を偽っていることを知っても坊っちゃまはわたしを見放しませんでした。
いいえ、それどころか何度もわたしの窮地を救ってくださって…
わたしが旦那様の大事にされている壺を割って落としてしまったときは、自分が割ったと嘘をついてわたしを庇ってくださったり…
また、わたしが実家に連れ戻されそうになった時は、単身実家に乗り込んで両親を説得して、わたしが辞めさせられそうになるのを阻止してくれました。
ふふ…あの時は冷や汗ものでしたね。
元々両親はわたしが執事になって奉公するのをよく思ってなかったので…いつかは辞めさせられるのを覚悟してました。
けどそんな事情を全て知ったうえで、坊っちゃまはわたしの意志を汲み取り、おそばにお仕えするのを許してくださいました。
え……あの時点ではもう好きだったから、絶対に辞めて欲しくなかったって、えええ⁉︎
あ……失礼しました。けど坊っちゃまがそのような気持ちでいてくれたのは、すごく嬉しいです。ありがとうございます。
い、いえ!坊っちゃまにお仕えすることはわたしの何よりの喜びですから!気になさらないでください!
はい…執事としても恋人としても、坊っちゃまのおそばにいられることは幸せです。
え、えぇ⁉︎たまにはメイド服とか女性らしい格好の執事さんを見てみたいって…
わ、わかりました。坊っちゃまのご希望とあらば喜んで。
とりあえず、今日はもう遅いのでゆっくりお休みください。
勉学に勤しむのは結構ですが、くれぐれも無理はしないようにしてくださいね?
えぇ、それでは失礼致します。本日もお疲れ様でした。
坊っちゃま…貴方には感謝してもしきれません。
こんなわたしを救ってくれたばかりか、好きにまでなってくださって…
貴方のためならどんなことだってやってみせます。絶対に。
さて…まずはどこかでお暇をいただいて、女性用の服を買いに行かねばなりませんね。
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