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テニス部の女友達に耳かきしてもらった
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • 喧嘩
  • 耳かき
  • 学校/学園
  • 友情
  • 片思い
  • 癒し
  • 学生
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  • 友達以上恋人未満
  • 綿棒
  • 青春
公開日2021年10月17日 18:56 更新日2021年10月17日 18:56
文字数
1969文字(約 6分34秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
高校の女友達
視聴者役柄
男子高校生
場所
学校、自宅
本編
1.学校

よっす。男子の方終わった?

よし、じゃあいつもの、始めよっか。

そ。先にラリー落とした方がなんか奢るっつーことで。



あー、負けた〜!くやし〜!

うわ、なにそのドヤ顔。腹立つからやめてくんない?殴るよ?

ん?……げっ、やば!もう下校時刻ギリギリじゃん!

あー、もう!アンタが無駄に球拾うから!

人のせいにするなって、ホントのことじゃん!

あー、はいはい!わかったから、さっさと帰り支度しよ!



は〜…とりあえずなんとか先生に怒られずに済んだ…

って、人の話聞いてんの?アイスばっか食って。

やっぱ聞いてないし…もういい。なんでもない。

ん?……いや、それはアンタもでしょーよ。

めっちゃ上手くなったじゃん。テニス始めたての頃が嘘みたい。

入部したばっかのときは、ろくにラケットに球も当てれなかったのにね。

いいじゃん、昔のことだし。そんな恥ずかしがんなって。

はぁ?あたし?

自分で言うのもなんだけど、あたしは最初から上手かったし。

は?なにそれ、マウント?

今はアンタとの実力差、そんなにないでしょうが!

ったく…なんでそうやってすぐ調子に乗るかなー…

え?それより今日はゲームしに来ないのかって?

んー、今日はパス。練習ハードだったし、疲れた。

オッケ、じゃあ次の休みに遊びに行くわ。

ん、また明日。バイバイ。





2.(主人公の)自宅

ねー、前から気になってたんだけどさー…

なんでアンタの家、格ゲーしかないの?

え?RPGとかは出来レースみたいで好きじゃないから?

へー、変わってんね。まぁあたしも格ゲー好きだからいいけど。

ん?好きだよ、格ゲー。

アンタを合法的にボコせるし。

は?何言ってんの、あたしの方が勝率高いし。

たしか…えっと、今は53勝47敗だったはず。

いや、盛ってねぇし。デタラメじゃないから。

今から連勝して覆す?

上等じゃん、やれるもんならやってみな。



あー、疲れたー。

残念ながら、記録は覆せなかったね。ドンマイ。

テニスのラリーは俺の方が勝率高いからって…いや、テニスは関係ないでしょ。

変なとこで意地張んなって。なんか小物っぽいよ?

え、ふて寝すんの?……あっそ、どうぞご自由に。

あたし、その辺の漫画読んでるから。



ねー、この続きの巻は?

…おーい、無視すんなー?

てか、イヤホンしてんの……ちょい借りるよ。

は?いや、何慌ててんの……って何これ?

耳いじくられてる感じすんだけど?

ASMR?へー、耳から癒しを得られる音声作品ってことね。

つーか、これ何されてんの?

耳かき?ふーん、こんな音するんだ…へー。

けどさ、言っちゃ悪いけどこんなん、仮想的に耳かきしてもらってるだけでしょ?何が楽しいの?

あー、ごめんごめん。別にバカにするつもりなかったんだけどさ。

いや、実際に耳かきしてもらった方がよくね?って思っただけ。

してもらえない人のためにある?

あー、まぁそうかもだけど…

じゃあさ、あたしがしてあげよっか?耳かき。

いや、膝枕はしないけど。そこの枕でいいじゃん。

耳かき棒?持ってるわけないじゃん。貸してよ。

は?綿棒しかない?

じゃ、綿棒でいいや。貸して。

うん。今からやったげる。

どうせ気持ちよく感じるなら、リアルの方がいいでしょ?

大丈夫だって。一応、妹と弟に耳かきやったことあるから。

ここで鼓膜潰して俺のこと再起不能にする気かって、そこまで外道じゃないし。あたしのことなんだと思ってんの?

はいはい。最初からそうやって大人しく耳かきされとけばいいの。

じゃ、いくよ。

(綿棒)

そういや自分でやってんの?耳かき。

あんまりしてない?へー、たまにはしたほうがいいんじゃないの?ちょっと汚いよ。

気が向いたらって、あっそ…

じゃ、反対やるから。向き変えて。

ん…それじゃ、いくよ。

(綿棒)

ねー、アンタってさ……何その声。もしかして眠い?

ああそう…寝たら勝手に終わって勝手に帰るけどいい?

うっさいなー。あたしは二次元の都合のいい女じゃないんだっての。

その距離感がちょうどいいから、これからもそんな感じでよろしくって……

う、うん…まぁいいけど…

いや、別に…なんでもない。

え?さっき何か言いかけてなかったかって…さ、さあ?何言おうと思ったか忘れちゃった。

……もしかして寝た?おーい。

ほんとに寝た…狸寝入り、じゃなさそう…

はぁ…今の距離感も嫌いじゃないし、むしろ心地いいけど、それはそれで物足りない気がするんだよね…

アンタって、いっつも人のことバカにしてさ…無駄に負けず嫌いで張り合ってくるし…

たまにはあたしのこと、異性として見てくれたっていいじゃん…バカ。

ま、素直になれないあたしもバカなんだけど…

…ほんとに寝てるよね?起きてたら頭殴って記憶消すか…

試しに…つんつん。

起きない…やっぱガチ寝だ。

はぁ…じゃ、今だけ特別サービスね。よいしょっと…

はい、膝枕。ガチ寝してる間だけ堪能させてあげる。

ついでに頭も撫でてあげよっか。

ふふっ、案外可愛い寝顔すんじゃん。

普段はあんなに生意気なくせに。

顔に落書きは…流石に勘弁しといてやるか。

おやすみ…この鈍感男。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
テニス部の女友達に耳かきしてもらった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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