- 耳かき
- 癒し
- 領主
- 主君
- ASMR
- ご褒美
公開日2021年10月28日 09:43
更新日2021年10月28日 09:43
文字数
1535文字(約 5分7秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
主君/領主
視聴者役柄
家臣
場所
屋敷/寝室
本編
務め、ご苦労であった。
お前のもたらした情報のおかげで我が軍は無事、戦に勝利をおさめることができた。
何か褒美をとらそうと思うのだが…何か希望はあるか?
お前の俸禄を上げることは既に決まっている。
それ以外で何かないか?
ふむ…なるほど、我が領地の東の果てにある村を救済してほしい、とな。
たしかにあそこまで支援は行き届いていなかったかもしれんな…
わかった。お前の進言は直ちに聞き入れよう。
ん?……これに村の詳細を事細かに記してあるのか。さすがだな。
うむ。この情報をもとに、支援策を打ち出すことにしよう。
で、褒美は何がいい?
そうだ。先ほどのはわたしへの進言であって、希望ではなかろう?
無欲な男だな。では、本日の夜半に我が寝室に来るように。
ん、来たか。入れ。
今日もご苦労だったな。
身なりもそれなりに整えてきたか。
ふむ…まぁそれで問題なかろう。
さ、わたしの膝の上に頭を乗せるといい。
何を呆けておる。我が膝の上に頭を乗せよと言ったのが聞こえなかったか?
主君の膝の上に直接触れるなど畏れ多い?
たわけ。主君であるわたしが良いと言っておるのだ、つべこべ言わずに早く乗せよ。
よし…では早速、耳掃除を始めるとしようか。
あぁ、無論だ。このわたしがお前の耳垢をとってやる。
ついでに耳掃除には癒し効果もあるそうだからな。
日頃の疲れもここでしっかりとっていくといい。
む?あぁ、これか。これは領内でとれた良質な竹で作られた耳かき棒だ。
腕のいい職人に作らせたからな。きっとお前の耳の汚れもしっかりとってくれるであろう。
案ずるな。わたしも乳母を練習台に耳掃除の特訓は重ねてきた。お前に特上の癒しを与えてやる。
さ、耳かき棒を入れるぞ。じっとしていろ。
(耳かき)
ふむ…綺麗なものだ。汚れがあまりない。自分で手入れしておるのか?
そうか。几帳面なお前らしい。
ということは、人にやってもらうのはこれが初めてか?
そうか…なら、人からやってもらう耳掃除というものを存分に堪能するといい。
よし、右耳はこんなものか。
さ、次は左をするぞ。反対を向け。
(耳かき)
ふむ…見たところ、こちらも汚れはあまりないな。
まぁよい。この耳掃除は主に癒し目的でやっているからな。
なに?なぜ一介の家臣に過ぎない自分にここまでのことをしてくれるのか、だと?
言ったであろう。これはお前の働きに対する褒美だと。
お前が自身の望みを何も言わぬから、わたしがこうして耳掃除をしているのであろう。
ふっ……本当にできた家臣だな、お前は。
主君の役に立つことこそが家臣の本望だとは…
わたしもお前のような家臣を持てて、心からよかったと思っている。
優秀で忠誠心の高い、お前のような者はなかなかおらんからな。
だからな…少しはわがままを言っても構わんのだぞ?
お前はそれだけの働きをしているのだから。
ふふっ。今のお前には少し難易度の高い課題であったか。
次、褒賞の話が出る時までには考えてくるように。
他ならぬ、お前自身の望みをな。
わたしもできる限りで叶えてやる。
ん?なんだか眠そうだな?
ははは、わたしの前だからといって、そんな我慢しなくてよかろう。
このままわたしの膝の上で寝てもよいのだぞ?
まったくお前というやつは…その言葉、すなわちわたしに女としての魅力がない、ということか?
ふふっ、困らせるようなことを言って悪かったな。
ん?……(咳払い) な、なんだ。言おうと思えば言えるではないか。
(小声で) まったく、少し動揺してしまったぞ…
いや、なんでもない。それより耳掃除はこんなものでよいか?
うむ。満足したのなら何よりだ。
明日からも己が職務に励むように。
これからもお前の働きには期待しているからな。
今日はご苦労であった。下がってよいぞ。
はぁ…あの男は時々、このわたしを驚かせてくれる…
たまには女らしい振る舞いを見せてやってもいいかもな…ふふっ♪
お前のもたらした情報のおかげで我が軍は無事、戦に勝利をおさめることができた。
何か褒美をとらそうと思うのだが…何か希望はあるか?
お前の俸禄を上げることは既に決まっている。
それ以外で何かないか?
ふむ…なるほど、我が領地の東の果てにある村を救済してほしい、とな。
たしかにあそこまで支援は行き届いていなかったかもしれんな…
わかった。お前の進言は直ちに聞き入れよう。
ん?……これに村の詳細を事細かに記してあるのか。さすがだな。
うむ。この情報をもとに、支援策を打ち出すことにしよう。
で、褒美は何がいい?
そうだ。先ほどのはわたしへの進言であって、希望ではなかろう?
無欲な男だな。では、本日の夜半に我が寝室に来るように。
ん、来たか。入れ。
今日もご苦労だったな。
身なりもそれなりに整えてきたか。
ふむ…まぁそれで問題なかろう。
さ、わたしの膝の上に頭を乗せるといい。
何を呆けておる。我が膝の上に頭を乗せよと言ったのが聞こえなかったか?
主君の膝の上に直接触れるなど畏れ多い?
たわけ。主君であるわたしが良いと言っておるのだ、つべこべ言わずに早く乗せよ。
よし…では早速、耳掃除を始めるとしようか。
あぁ、無論だ。このわたしがお前の耳垢をとってやる。
ついでに耳掃除には癒し効果もあるそうだからな。
日頃の疲れもここでしっかりとっていくといい。
む?あぁ、これか。これは領内でとれた良質な竹で作られた耳かき棒だ。
腕のいい職人に作らせたからな。きっとお前の耳の汚れもしっかりとってくれるであろう。
案ずるな。わたしも乳母を練習台に耳掃除の特訓は重ねてきた。お前に特上の癒しを与えてやる。
さ、耳かき棒を入れるぞ。じっとしていろ。
(耳かき)
ふむ…綺麗なものだ。汚れがあまりない。自分で手入れしておるのか?
そうか。几帳面なお前らしい。
ということは、人にやってもらうのはこれが初めてか?
そうか…なら、人からやってもらう耳掃除というものを存分に堪能するといい。
よし、右耳はこんなものか。
さ、次は左をするぞ。反対を向け。
(耳かき)
ふむ…見たところ、こちらも汚れはあまりないな。
まぁよい。この耳掃除は主に癒し目的でやっているからな。
なに?なぜ一介の家臣に過ぎない自分にここまでのことをしてくれるのか、だと?
言ったであろう。これはお前の働きに対する褒美だと。
お前が自身の望みを何も言わぬから、わたしがこうして耳掃除をしているのであろう。
ふっ……本当にできた家臣だな、お前は。
主君の役に立つことこそが家臣の本望だとは…
わたしもお前のような家臣を持てて、心からよかったと思っている。
優秀で忠誠心の高い、お前のような者はなかなかおらんからな。
だからな…少しはわがままを言っても構わんのだぞ?
お前はそれだけの働きをしているのだから。
ふふっ。今のお前には少し難易度の高い課題であったか。
次、褒賞の話が出る時までには考えてくるように。
他ならぬ、お前自身の望みをな。
わたしもできる限りで叶えてやる。
ん?なんだか眠そうだな?
ははは、わたしの前だからといって、そんな我慢しなくてよかろう。
このままわたしの膝の上で寝てもよいのだぞ?
まったくお前というやつは…その言葉、すなわちわたしに女としての魅力がない、ということか?
ふふっ、困らせるようなことを言って悪かったな。
ん?……(咳払い) な、なんだ。言おうと思えば言えるではないか。
(小声で) まったく、少し動揺してしまったぞ…
いや、なんでもない。それより耳掃除はこんなものでよいか?
うむ。満足したのなら何よりだ。
明日からも己が職務に励むように。
これからもお前の働きには期待しているからな。
今日はご苦労であった。下がってよいぞ。
はぁ…あの男は時々、このわたしを驚かせてくれる…
たまには女らしい振る舞いを見せてやってもいいかもな…ふふっ♪
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