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毎回勝手に人の家に上がり込んでくる女ぬらりひょんに耳掃除してもらった
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • 耳かき
  • ファンタジー
  • のじゃロリ
  • 人外 / モンスター
  • ぬらりひょん
  • ASMR
  • 妖怪
公開日2021年11月23日 16:06 更新日2021年11月23日 16:06
文字数
1254文字(約 4分11秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ぬらりひょん
視聴者役柄
場所
侍の屋敷の縁側
本編
よぉ、サムライ。今日も邪魔しとるぞ。

毎回人の家に勝手に上がり込むなって…

ええじゃろ。別に盗みに入ったんじゃあるまいて。

主の許可なく屋敷に入るのは不法侵入だから、問答無用で斬り捨てられても文句は言えない、とな。

ふふふ、サムライ。

お主も中々面白い冗談が言えるようになったものよ。

お主がこれまで一度たりとて、このワシに触れられたことがあったか?

ふふふ、そういうことじゃ。

ワシはすべての妖怪を束ねる総大将、ぬらりひょんじゃからな。

お主のような人間の小童(こわっぱ)風情に、容易に切り捨てられるほど安い存在ではない、ということじゃ。

ま、そんなことよりワシの隣に座るといい。

ちょうど共に茶を飲む相手が欲しかったのじゃ。

ほれ、茶じゃ。

ワシが手ずから淹れた茶じゃからな。

しっかり味わって飲むといい。

そんなに意地をはらんでよかろうて。

本当は美味いのじゃろう?口元が緩んでおるぞ。

ほれ、ワシが各地を旅して手に入れてきた、茶菓子もあるぞ。存分に食え。

ははは!屋敷の主のように振る舞われるのが嫌なら、まずはワシに触れられるようにならんとな。

残念。こちらじゃ。

これ以上やっても体力を消耗するだけじゃぞ。諦めい。

まったく、お主は血の気が盛んよのう。

まだまだ若い、ということじゃな。

…どうした?耳、痒そうじゃな。

そうか…じゃが、指を耳の中に突っ込んで掻くと、耳垢が余計奥に押し込まれてしまうやもしれんぞ?

どうじゃ?ここはひとつ、ワシに耳掃除を任せるというのは?

どういう風の吹き回しだって……

一応この屋敷を好きに使わせてもらってる礼、とでも言っておこうか。

さ、ワシの膝の上に寝転がるといい。

ふふふ、それとも何か?

見た目が美少女のワシ相手だと緊張して、頭も預けられんか?

ふふふ、存外素直じゃな。

では、始めるぞ…じっとしておれよ。

(耳かき)

ふむふむ…それなりには溜まっておるようじゃな。

任せておけ。ワシは大体のことは何でもできる。

耳かきとて例外ではない。

安心して、ワシに身を委ねるんじゃな。



よし、片耳はこれにて終まいじゃ。

さて、反対を……おっと、忘れておった。

(耳に息を吹きかける)

どうじゃ?気持ちええじゃろう?

身体、ピクピクしておるぞ。

お主にもそのような可愛いところがあったとは…ふふふ♪

よいよい。ええから反対を向け。

こちらも同じようにやっていくぞ。

(耳かき)

…ん?なんじゃ、何か聞きたいことでも?

なぜ俺の屋敷に入り浸るのかって…

さぁ?なぜじゃろうな。

じゃが、ここはなんとなく気持ちがええ。

もしかしたら、この土地そのものかあるいは屋敷の立っている方角に、ワシを引き寄せる何かがあるやもしれんな。

ま、それに…今はこうしてお主と他愛もない話をダラダラするのも楽しいしのう。

さ、これで仕上げじゃ。

(耳に息を吹きかける)

ふふっ…えぇ反応しよる。

耳掃除はこれで終いじゃ。

さて、用も済んだし、ワシはこの辺でお暇(いとま)するとしようかの。

ん?……なんじゃ、それはつまり、またワシに来て欲しいということか?

ふふっ、安心せぇ。

またぶらりと気ままに立ち寄らせてもらうからの。

土産も期待しとくとええ。

それでは達者でな。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
毎回勝手に人の家に上がり込んでくる女ぬらりひょんに耳掃除してもらった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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