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退職の相談を女上司にしたら永久就職させられることになった
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 年上
  • 上司
公開日2021年12月21日 19:53 更新日2021年12月21日 19:53
文字数
2233文字(約 7分27秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ヤンデレ女上司
視聴者役柄
若手社員
場所
職場
あらすじ
一身上の都合で退職することを決めたあなたは、先に直属の女上司に話をしておくことに。
しかし、彼女はあなたを好いているせいですんなりと受け入れてはくれず……
本編
お待たせ。
もしかして私が来るのここでずっと待ってた?
だとしたらごめんね。

話したいことがあるんだったよね。
ただ、皆に聞こえるここだと、話しづらいだろうから場所変えようか。
今なら、会議室空いてるからそこにしよう。

 (移動)

今朝、君に似合わないオドオドした様子で、お話しできる時間ありますか? だなんて聞いてくるから、だいたい想像はついてるんだけど、とにかく君の口から聞かせて欲しいな。

 (男、退職の意思を告げる)

だよね……
君に仕事辞めたいって言われること、覚悟してた。

本当は理由とか聞きたいなって思っちゃうんだけど、それに関しては君の触れられたくない事情って可能性もあるから、まず君のその意思だけを受け止めることにするね。

……そっか、君が辞めたい、か。

大前提として、私とか会社が君の気持ちを否定するつもりはないけれど、私個人としては、ここにいて欲しいって思っちゃうんだ。

君は上手くいかないことだらけで迷惑ばかり掛けてしまっている、とか思ってるように見えてるんだけど、それでもこの部署の必要な戦力だって私は思うよ?

なんだかんだ他の人と足りないところを補い合って回ってるところもあるでしょ?
だから、その歯車から君が抜けたらちょっと心配かなって私も考えちゃうんだ。

なんてったって、君は私のモチベーターだし。

え、びっくりした?
嘘じゃないよ。
私の立場って、上からの指示と部署の取りまとめで君の想像よりは精神的に負荷の多いものだから、どうにか癒しが欲しいんだよ。

だけどね、君のこと見てるだけで私、ちょっと気分がよくなるって気付いたの。
もしかすると、君が私からの視線を不思議に感じることがあったんじゃないかって思うんだけど、それってこういう意味があったんだ。

君がいるから毎日頑張れるってことなのかな。
会社としての事情とかはさておき、私という一人の人間として君がいて欲しいなって思ってるってこと。

どうかな、これで少しは自信出た?
とはいえ、それでも気持ちは変わらないよね。
決断したことなら、簡単に揺るがないもの。

これから、寂しくなるなぁ……。
仕事も一人抜ける分、どうにか回していかないといけないのは私が頑張ればいいけれど、その頑張るって君がいてのことだったし……
眺めてるだけで幸せな気分になれるくらい、君のこと可愛く思ってるんだけどなぁ……。

そうやって考えると、君がいなくなったら私、どうすればいいんだろう。
あれ、想像できないや……

本当は、君の気持ちを尊重して、私の意見なんて聞き流してくれればいいかなって思ってたんだけど、どうやら私には君が必要みたい。

ごめん、気が変わった。
私は君のこと辞めさせない。

あはは、個人の都合で意見を翻すなんて最低な上司だね。
でもね、私が認めないことには君も辞められないから、これでいいんだ。

あ、安心して?
君が私に退職の相談をしたのは事実だけど、私の元から離したくないから、左遷とか異動は絶対にさせないからね?

むしろ、優遇するぐらいじゃないと。
君は私にとって大事な大事な存在だから、君自身の不満も軽減させてあげないと。

いいよね?
君が嫌がっても私がそうさせるけど。

え? 掛け合ってもらえないのなら私の上司に報告する?
無駄だよ? あの人、役職こそ私の上司かもしれないけど、私の傀儡みたいなものだし。
弱み握っちゃってるから私に逆らえないんだ。

でも、君が私に認めてもらえない時の対処を考えてるってことは、強引にでも会社に留めておくのは難しそうね……。

私にはどうしても君が必要なのに……

そっか、会社で会う機会がなくなるんだったら、代わりに二人の時間を作ればいいのか。
私、君を辞めさせないことにばっかり意識してたけど、君が私と一緒にいる時間があれば問題ないね。
なんでこんな簡単なことに気付けなかったんだろう。

何? 言ってることがよくわからない?
それなら簡単に一言で教えてあげる。

君には私のものになってもらうの。

君が私の家にいてくれれば、君も仕事を辞められて、私も君に癒してもらえるでしょ?

え? 会社を辞められさえすればいいってわけじゃない?
そう言われても、私だって手放しで辞めさせてあげるつもりなんてないよ?

君を私の家に住ませる。
これはもう絶対条件かな。
家には上司だろうと労働基準監督署だろうと介入できないから、私のやりたい放題だね。

こんなのおかしい?
そうかもね。

だけど、私がそんなことをしない理由にはならないでしょ?
君にとってはおかしいことなのかもしれないけど、私には至極当然の手段なわけだし、私から言わせれば、君が私との接点をなくすことの方がおかしいって言いたいわよ。

ふふっ、何も言えなくなった。
さあ、それなら私も迷いなく君のこと、家に迎えてあげる。

君はこれから、何もしなくていいんだよ?
稼ぎは私一人働けば、二人で不自由なく暮らせるくらいにはなるもの。

だから、君は私から逃げないでさえくれれば私が満たしてあげる。
でも、どうしてもそれが無理だって言うんなら、拘束とか、いくらでも手筈は整ってるから。

そうと決まったら、一か月も待ってられないね。
もう、私以外に君の素敵さを振りまくのは今日までにしよっか。

明日から、というか、今この瞬間から君は私のもの。
そうだ、会社には寿退社ってことにして言っておくね。

これからのことが決まったところで、帰ろうか。
わ・た・し・た・ちの家に。
仕事のモチベーションのためにも、お家でいっぱい君に甘えさせてもらうから、覚悟しておいてよ?

よろしくね。
君は永久に、私の旦那さんだから。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
退職の相談を女上司にしたら永久就職させられることになった
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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