今日はわたしにしてくれたんだ。ありがとう。

わたしを呼び出したってことは…わたしの眷属になる気になった？

そう…分かった。力は貸す。

構わない。他ならぬ貴方のためだから。

それじゃあ行こう…貴方の敵を滅ぼしに。



お疲れ様。流石に少し疲れた？

そう…ならわたしの膝に横になるといい。

ん……ちょっとくすぐったい…

いい。気にしないで。

それより…やっぱり貴方には悪魔の力を使う才能がある。

うん。今までいろんな人間に召喚されてきたけど、どの人間もわたしの力に呑まれて使い切れなかった。

その点、貴方は違う。

貴方だけはわたしの力を正しく使ってくれる。

貴方の中から感じる強い怒り…

憤怒の悪魔である、わたしの眷属になるにふさわしい。

うん。だからわたしの眷属になって。お願い。

…それが貴方の答え？

ふざけないで！

わたしを呼び出して力まで使っておきながら、眷属になれないってどういうこと⁉︎

(首絞め)

許さない…！わたしのモノにならないなんて…！

わたしの眷属になれる人間は貴方しかいないの…！

貴方に拒否権なんてない…！

…っ、いいから大人しく、わたしのモノになってよ…！

他の悪魔との契約も切って！

敵を滅ぼすなら、わたしの力だけで十分のはず…！

嫌だ…嫌だ嫌だ！

貴方がわたし以外のモノになるなんて嫌だ！

貴方にふさわしいのはこのわたし！

わたしなら、貴方の力になれる！

わたしと一緒なら、どんな敵だって滅ぼせる！

わたしと組む以外の選択肢なんてないはずでしょ⁉︎

…そっか。貴方にとって、わたしは一悪魔に過ぎないんだ…

だったら……無理やりにでも、貴方をわたしのモノにしてやるっ！

その魂も肉体も…全部わたしが手に入れる！

他の誰にも渡すもんか…！

そうだよ…！わたしは気が短いよ…！

憤怒を司る、悪魔だから…！

逃がさないよ…絶対に…！

お願いだから…わたしの眷属になってよ…！

・台本（ゆるボイ！）
憤怒を司る悪魔はどうしても俺を眷属にしたいらしい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎