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ヤンデレ七福神に愛され過ぎて宝船から降りられない〜厄払の毘沙門天編〜
written by 松平蒼太郎
  • 告白
  • ファンタジー
  • 人外 / モンスター
  • ヤンデレ
  • 武人
  • 戦闘狂
  • 男勝り
  • 求婚
  • 逆プロポーズ
  • 束縛
公開日2022年01月23日 05:30 更新日2022年01月23日 05:30
文字数
1271文字(約 4分15秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
人間
場所
天界
本編
挨拶が遅れてすまない。

わたしが毘沙門天(びしゃもんてん)だ。よろしく頼む。

何を驚いている?わたしが何かしたか?

あぁ、さっきのか?

あんなのはいつものことだ。気にするな。

これでも七福神の中で最強だからな。

あれしきの数の妖怪には負けんさ。

それより、さっきは大黒天がすまなかったな。

流石にあんなところで、子づくりに励まれては困る。

ん?あぁ、わたしはお前とじっくり話して仲を深めていきたいからな。

いきなり襲い掛かったりはしない。

それで単刀直入に聞くが…

お前はわたしたちが憎いか?

四神を四方の果てに追いやった、わたしたちが…

憎くない?なぜだ?

お前は彼女たちのことを愛していたのだろう?

ふっ、ふふっ…!ははは…!

いや、すまない。ずいぶん面白い男だと思ってな。

ここから逃げ出して会いにいけばいいと、このわたしの前で堂々とのたまうとは…大した度胸だ。

そうだな…ならその度胸に免じてお前にチャンスをやろう。

わたしと一対一で勝負しろ。

勝てばここから逃がしてやる。

無論、負ければお前はわたしのモノだ。

勝敗はどちらかが白旗をあげるか、戦闘不能になるまでだ。

審判はわたし以外の七福神全員だ。

わたしからは以上だが…お前から何かあるか?

あぁ、構わんぞ。

お前がどんな手を使ってきたとしても、すべて叩き潰してやる。

ん?なんだ、最後に言いたいこととは?

そんなことか。分かりきったことを聞くんだな。

例に漏れず、わたしもお前のことは好きだぞ。

お前のいいところ?あるさ。

お前は神々の寵愛を受ける体質みたいだが、決してそれに甘んじることなく、己の信念のまま戦い続けた。

ふふ、そう謙遜するな。

たしかに単純な勝敗では、お前の全戦全敗だ。

だがそれでも、どの神にも屈しなかっただろう?

わたしはお前のことを認めているんだ。

褒め言葉は素直に受け取れ。

さ、そろそろ始めようか。

一応言っておくが、手加減は不要。かかってこい…!



ふぅ…強いな。まさか他の神の力を使えるとは…

四神だけでなく、四罪や四凶などの悪神の力まで…

ふふっ…これだから戦いはやめられない…!

そうだ、一つ教えてやる。

先ほど、お前は神々の寵愛を受ける体質だと言ったが…

お前の顔には女難の相が出ている。

本当だ。この毘沙門天の目は誤魔化せん。

見たところ、お前はまだ大量の厄を持っている。

わたしがこうして戦いをけしかけたのも、お前の持つ厄を払わんがため。

払い切ればお前が女関係で悩むこともなくなり、名実と共にわたしの夫になるわけだ。

あぁ。元々わたしは厄払いの神だからな。

その点では、七福神の中でも一番大きな役割を担っている。

無駄口が過ぎたな。さ、続きだ。

もっともっと、本気で戦わせてくれ…!



はぁはぁ…わたしの勝ち、だな。

もうその身体では立つこともままなるまい。

わたし相手によくここまで頑張ったな。えらいぞ。

(抱きしめてキス)

ふふっ…頑張ったお前への、わたしからのご褒美だ。

さ、約束通り、わたしのモノになってもらおうか。

案ずるな。人間の男の可愛がり方くらい、心得ている。

もうわたしの元から離れてくれるなよ?

旦那として、ずっとわたしの隣にいてくれ。

こんな女らしくない妻ではあるが…よろしく頼むぞ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ七福神に愛され過ぎて宝船から降りられない〜厄払の毘沙門天編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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