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公開日2022年02月26日 22:00
更新日2022年02月26日 20:03
文字数
3091文字(約 10分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
封印されている怪異
視聴者役柄
眷属
場所
寺近くの祠
あらすじ
追っ手から逃げる為山にある寺へ身を隠した主人公。その寺の祠には何やらナニカが封印されているようで...
本編
ウヌ、そこで一体何をしておるのだ?
まあまあ、そう怯えるでない。
何処にいるのかって大体分かるであろう。
ここじゃ、ここ。
そう、そこの祠じゃ。
祠が喋った?誰だお前って...
なんじゃウヌ。失礼なやつじゃの。
祠自体が喋っているのではない。
なんと言うかかくかくしかじかで...
まあ、色んな事情でワシは封印されておる。
何処にって中じゃ中。
そこまで気になるならちょっと覗いて見い。
ばあ。
ガハハハ!驚いたかの?
って...ウヌ。
その傷、どうしたのじゃ?侍に斬られた?
こりゃまた何故?
ほお...辞めると伝えたらねぇ...人間の考える事はよお分からんがその傷、痛いじゃろ。
そうであろうそうであろう。
治したいか?ふむふむ。
その傷、ワシが治してやらんことも無い!
その代わりワシの祠にくっついてるその札。
外せ。
何でって封印されておるから術を使おうにも届かないのじゃ。
だから、頼む!この通りじゃ。
怖いから断る?何、怖がる必要などないぞ?
ワシは善良な怪異だからの、人間は襲わないのじゃ。
じゃあ、何故封印されているのか?
そりゃあ人間が愚かだからの。
うん?怪異などには頼まない?
そうか、でもウヌは贅沢言ってられる立場なのかの?そのまま放置していれば死ぬだろうな。現に今も頭がボヤーっとして立っているのがやっとであろう?
自分の身を案ずるならワシを信じる他あるまい。どうじゃここは怪異に身を預けてみんか?化かされたと思ってな。
よぉ~しよしよしよし。
お前ならワシを信じてくれると思った!
んじゃ、さっさと札を外さんか。
はあ~?一枚だけ?ウヌ、ちとワシを舐めておんじゃないか?まあええわこのケチんぼめ。これで術は届くからの。
ほれ、祠の中に手ぇ入れてみい。
何、取って食うわけなかろう。
ウヌが大人しくすれば、じゃが。ガハハハ
冗談じゃよ。
おいおい怯えるな、手元が狂ってしまうであろう?よし、捕まえた。
(血が垂れる音)
うし、終わりじゃ。
どうじゃ?どんどん痛みが引いていくであろう?傷跡は残るかも知らんが我慢せえ。
何をしたか?うーんと...ワシの血を分けてやった。
考えたらワシ、癒す術など使えんかったわい。ガハハ...すまんすまん。
血を与えられたら眷属になるのか?
おお!ウヌ、察しがいいのお!正解じゃ!
ウヌは今この時ワシの眷属になったのじゃ!
ふざけるな?ふざけてなどおらんよ?
どっちにしろウヌはあの状態じゃ死ぬ運命だったのじゃ。
ならば、ワシに、生きながらえさせて貰ったワシに「感謝」するべきでは?
ありがとう?おぉ~よしよし。中々聞き分けのいい眷属じゃのお!なんだか可愛く見えてきたわい。愛着湧くのぉ~。
よしよし。では、ウヌ。
早速眷属としての仕事じゃ。直ちにワシに飯を持ってこーい!何でって腹が減ったら飯を喰うだろう?ウヌ達と同じじゃ。
嫌だ?ほ~ん...そういえばウヌはワシの眷属なんであろう?であったら、ワシが死ねば、ウヌも死ぬぞ?
何でってウヌにはまあまあ血を分けてやったからの、ワシの命と繋がってしもうたんじゃ。あーあー...青ざめおって...
ほれ、ワシはここ数百年は飯を食ろうてないからのお?早くしないと死んでしまうぞお?
それとも、札を全て剥がせばウヌが飯を取りに行くまでもないが。どうする?
うむ!可愛い眷属じゃのお!お前を眷属にして正解じゃったな。
(咀嚼音)
うむうむ!御苦労!ウヌも食べるか?いらない?そうか...美味いのだがな。
なあウヌ、ひとつ聞きたいことがある。
ウヌはなにゆえその侍に斬られたのじゃ?辞めると伝えただけで斬られるとは人間はよお分からん。
分からない?そうか...
しかも?しかも、どうした。
今の師匠にも斬りつけられそうにもなった?
....ぷっ...ガハハハ!!笑い事じゃない?
こんなの誰でも笑うわい!
二人の師匠を怒らせて斬りつけられるとはこれまた滑稽な話じゃ!ガハハハ!...
うん?お前の方こそ何で封印されているのか?...話さんといかんか?
うーんそうか...ウヌに話させてワシが話さないというのもなぁ...
あいわかった。特別じゃぞ?
昔、ワシには人間の想い人がおった。それがなあ、なんと小さくて可愛らしくてそれこそお前をそのまま小さくした様な子供じゃ。
そやつがなこの山に来てはワシも遊んでおったのじゃが。ある時からばったりと来なくなってなあ。
それから10年ほどの月日がたったか。なんとその男が近くの社で参拝しに来たのじゃ。
妻と子を連れてな。
ワシのこともすっかり忘れていてなあ...
だからワシ、
そやつを食ってしもうたんじゃ。
目の前が暗くなって何も考えられなかった。気づいたらそこには血塗れの肉塊が三つあった。そんなこんなでこのザマなのじゃ。
時にウヌよお前はワシの眷属じゃ。
お前に限ってそんな事はないかも知らんが
ウヌも、ワシの中で大切な人間になりかけておる...だから、ウヌは...
逃げるんじゃないぞ?ワシとの約束じゃ。な?さ、ワシは寝る事にした。
ウヌはそこら辺で適当に寝ておけ。
(数週間後)
なあウヌよそろそろ出して貰えんかの?
何故ってせっかく眷属が出来たのじゃ、
もっとふれあいたいのじゃ。
ここからでもできるってそれじゃ意味がなかろう、ちゃんと五体満足、つま先から毛先にかけてウヌを可愛がりたいのじゃ。
それともワシの寵愛がいらないとでも言うのか?ウヌもあやつと同じなのか?
なあ、一枚でもええからのお...
騒いだら腹が減ってきたわい、ほれウヌ飯を持ってこい。ああ?我慢しろ?
無理じゃ無理!
腹が減ったら死ぬぞ?ワシもウヌも!
じゃなくても自害する!ええよ、ワシは!
ウヌとなら死んでも良い!
ほれ、死にたくはないじゃろう?
であればさっさと行ってこーい!
(足音)
(ものを落とす音)
(咀嚼音)
おぉ...ウヌ...遅かったでは無いか...
誰だお前って...そうか、ワシの姿を見るのは初めてか。ぷは~...ご馳走様。
何してるかって...食事じゃ食事...見れば分かるであろう。
恥ずかしいからあまり見るでないぞ...
それは人間だ?だからなんじゃ?
人間を食べてはいけない?...じゃがウヌよ、食べなければ死んでしまうぞ?
それに何故外へ出てるか?ああそれはな、
寺の小僧共がな悪戯で剥がしおったんじゃ。
その札をな。
あれ程、僧侶に叱られていたのにな。人間とは愚かじゃのお!ま、ウヌを除いてじゃがな。ふう~満腹満腹。
腹ごしらえもした事じゃ。
ウヌ、遊ばぬか?何故って...久しぶりのシャバじゃがらのお...どうしても身体が疼いて仕方がない。
それに、ウヌを見てるとあやつを思い出してのお。手始めに蹴鞠でもせんか?
遊ばない?うーん...なんじゃ近頃の若者は
つれないのぉ...全く不健全な世の中になってしもたわい。
本当にいいのか?
はあ...本当は遊びたい癖に。
お前は素直で可愛い眷属じゃろう?
あやつとは違って人間ではなく、
ワシに従順な化け物の筈じゃ。
人間は愚かで、あの様な選択をしてしまうのも無理もない。じゃがの?ウヌは違うよな?
人間と違い賢いウヌであれば...
分かっておるよな?
近付くな?
おおなんじゃなんじゃ、そんなに震えて実は遊びたいのか?それとも、
ワシの姿を見て今更怖気付いたか?
なあ、もうウヌは後戻り出来ないんじゃ。
あの時、どっちへ転んでも地獄が待っていた事はウヌが一番知っておるであろう?
これはお前が選択した地獄じゃたっぷりと味わっていけ。逃げる事は許さんぞ?
我が眷属よ。
さあ、早くワシと遊ぼう...なあ?
(走り去る音)
あらら、行ってしもうたわ。
まだ開始の音頭すら取っておらんのだかの。
じゃあ、ワシが鬼ということじゃな。
早く捕まえて次の遊びを考えんとな。
(10秒を数える)
ワシも、この何百年と永い月日の中ふと、考えた事がある。大切な者が例え数千里離れておっても、亡き者であっても必ず見つけて離さないとな?
あの頃の様にはぬからんわい、例え数百年かかろうとウヌを見つけ出して見せるからの?
ワシの可愛い大切な眷属よ。
まあまあ、そう怯えるでない。
何処にいるのかって大体分かるであろう。
ここじゃ、ここ。
そう、そこの祠じゃ。
祠が喋った?誰だお前って...
なんじゃウヌ。失礼なやつじゃの。
祠自体が喋っているのではない。
なんと言うかかくかくしかじかで...
まあ、色んな事情でワシは封印されておる。
何処にって中じゃ中。
そこまで気になるならちょっと覗いて見い。
ばあ。
ガハハハ!驚いたかの?
って...ウヌ。
その傷、どうしたのじゃ?侍に斬られた?
こりゃまた何故?
ほお...辞めると伝えたらねぇ...人間の考える事はよお分からんがその傷、痛いじゃろ。
そうであろうそうであろう。
治したいか?ふむふむ。
その傷、ワシが治してやらんことも無い!
その代わりワシの祠にくっついてるその札。
外せ。
何でって封印されておるから術を使おうにも届かないのじゃ。
だから、頼む!この通りじゃ。
怖いから断る?何、怖がる必要などないぞ?
ワシは善良な怪異だからの、人間は襲わないのじゃ。
じゃあ、何故封印されているのか?
そりゃあ人間が愚かだからの。
うん?怪異などには頼まない?
そうか、でもウヌは贅沢言ってられる立場なのかの?そのまま放置していれば死ぬだろうな。現に今も頭がボヤーっとして立っているのがやっとであろう?
自分の身を案ずるならワシを信じる他あるまい。どうじゃここは怪異に身を預けてみんか?化かされたと思ってな。
よぉ~しよしよしよし。
お前ならワシを信じてくれると思った!
んじゃ、さっさと札を外さんか。
はあ~?一枚だけ?ウヌ、ちとワシを舐めておんじゃないか?まあええわこのケチんぼめ。これで術は届くからの。
ほれ、祠の中に手ぇ入れてみい。
何、取って食うわけなかろう。
ウヌが大人しくすれば、じゃが。ガハハハ
冗談じゃよ。
おいおい怯えるな、手元が狂ってしまうであろう?よし、捕まえた。
(血が垂れる音)
うし、終わりじゃ。
どうじゃ?どんどん痛みが引いていくであろう?傷跡は残るかも知らんが我慢せえ。
何をしたか?うーんと...ワシの血を分けてやった。
考えたらワシ、癒す術など使えんかったわい。ガハハ...すまんすまん。
血を与えられたら眷属になるのか?
おお!ウヌ、察しがいいのお!正解じゃ!
ウヌは今この時ワシの眷属になったのじゃ!
ふざけるな?ふざけてなどおらんよ?
どっちにしろウヌはあの状態じゃ死ぬ運命だったのじゃ。
ならば、ワシに、生きながらえさせて貰ったワシに「感謝」するべきでは?
ありがとう?おぉ~よしよし。中々聞き分けのいい眷属じゃのお!なんだか可愛く見えてきたわい。愛着湧くのぉ~。
よしよし。では、ウヌ。
早速眷属としての仕事じゃ。直ちにワシに飯を持ってこーい!何でって腹が減ったら飯を喰うだろう?ウヌ達と同じじゃ。
嫌だ?ほ~ん...そういえばウヌはワシの眷属なんであろう?であったら、ワシが死ねば、ウヌも死ぬぞ?
何でってウヌにはまあまあ血を分けてやったからの、ワシの命と繋がってしもうたんじゃ。あーあー...青ざめおって...
ほれ、ワシはここ数百年は飯を食ろうてないからのお?早くしないと死んでしまうぞお?
それとも、札を全て剥がせばウヌが飯を取りに行くまでもないが。どうする?
うむ!可愛い眷属じゃのお!お前を眷属にして正解じゃったな。
(咀嚼音)
うむうむ!御苦労!ウヌも食べるか?いらない?そうか...美味いのだがな。
なあウヌ、ひとつ聞きたいことがある。
ウヌはなにゆえその侍に斬られたのじゃ?辞めると伝えただけで斬られるとは人間はよお分からん。
分からない?そうか...
しかも?しかも、どうした。
今の師匠にも斬りつけられそうにもなった?
....ぷっ...ガハハハ!!笑い事じゃない?
こんなの誰でも笑うわい!
二人の師匠を怒らせて斬りつけられるとはこれまた滑稽な話じゃ!ガハハハ!...
うん?お前の方こそ何で封印されているのか?...話さんといかんか?
うーんそうか...ウヌに話させてワシが話さないというのもなぁ...
あいわかった。特別じゃぞ?
昔、ワシには人間の想い人がおった。それがなあ、なんと小さくて可愛らしくてそれこそお前をそのまま小さくした様な子供じゃ。
そやつがなこの山に来てはワシも遊んでおったのじゃが。ある時からばったりと来なくなってなあ。
それから10年ほどの月日がたったか。なんとその男が近くの社で参拝しに来たのじゃ。
妻と子を連れてな。
ワシのこともすっかり忘れていてなあ...
だからワシ、
そやつを食ってしもうたんじゃ。
目の前が暗くなって何も考えられなかった。気づいたらそこには血塗れの肉塊が三つあった。そんなこんなでこのザマなのじゃ。
時にウヌよお前はワシの眷属じゃ。
お前に限ってそんな事はないかも知らんが
ウヌも、ワシの中で大切な人間になりかけておる...だから、ウヌは...
逃げるんじゃないぞ?ワシとの約束じゃ。な?さ、ワシは寝る事にした。
ウヌはそこら辺で適当に寝ておけ。
(数週間後)
なあウヌよそろそろ出して貰えんかの?
何故ってせっかく眷属が出来たのじゃ、
もっとふれあいたいのじゃ。
ここからでもできるってそれじゃ意味がなかろう、ちゃんと五体満足、つま先から毛先にかけてウヌを可愛がりたいのじゃ。
それともワシの寵愛がいらないとでも言うのか?ウヌもあやつと同じなのか?
なあ、一枚でもええからのお...
騒いだら腹が減ってきたわい、ほれウヌ飯を持ってこい。ああ?我慢しろ?
無理じゃ無理!
腹が減ったら死ぬぞ?ワシもウヌも!
じゃなくても自害する!ええよ、ワシは!
ウヌとなら死んでも良い!
ほれ、死にたくはないじゃろう?
であればさっさと行ってこーい!
(足音)
(ものを落とす音)
(咀嚼音)
おぉ...ウヌ...遅かったでは無いか...
誰だお前って...そうか、ワシの姿を見るのは初めてか。ぷは~...ご馳走様。
何してるかって...食事じゃ食事...見れば分かるであろう。
恥ずかしいからあまり見るでないぞ...
それは人間だ?だからなんじゃ?
人間を食べてはいけない?...じゃがウヌよ、食べなければ死んでしまうぞ?
それに何故外へ出てるか?ああそれはな、
寺の小僧共がな悪戯で剥がしおったんじゃ。
その札をな。
あれ程、僧侶に叱られていたのにな。人間とは愚かじゃのお!ま、ウヌを除いてじゃがな。ふう~満腹満腹。
腹ごしらえもした事じゃ。
ウヌ、遊ばぬか?何故って...久しぶりのシャバじゃがらのお...どうしても身体が疼いて仕方がない。
それに、ウヌを見てるとあやつを思い出してのお。手始めに蹴鞠でもせんか?
遊ばない?うーん...なんじゃ近頃の若者は
つれないのぉ...全く不健全な世の中になってしもたわい。
本当にいいのか?
はあ...本当は遊びたい癖に。
お前は素直で可愛い眷属じゃろう?
あやつとは違って人間ではなく、
ワシに従順な化け物の筈じゃ。
人間は愚かで、あの様な選択をしてしまうのも無理もない。じゃがの?ウヌは違うよな?
人間と違い賢いウヌであれば...
分かっておるよな?
近付くな?
おおなんじゃなんじゃ、そんなに震えて実は遊びたいのか?それとも、
ワシの姿を見て今更怖気付いたか?
なあ、もうウヌは後戻り出来ないんじゃ。
あの時、どっちへ転んでも地獄が待っていた事はウヌが一番知っておるであろう?
これはお前が選択した地獄じゃたっぷりと味わっていけ。逃げる事は許さんぞ?
我が眷属よ。
さあ、早くワシと遊ぼう...なあ?
(走り去る音)
あらら、行ってしもうたわ。
まだ開始の音頭すら取っておらんのだかの。
じゃあ、ワシが鬼ということじゃな。
早く捕まえて次の遊びを考えんとな。
(10秒を数える)
ワシも、この何百年と永い月日の中ふと、考えた事がある。大切な者が例え数千里離れておっても、亡き者であっても必ず見つけて離さないとな?
あの頃の様にはぬからんわい、例え数百年かかろうとウヌを見つけ出して見せるからの?
ワシの可愛い大切な眷属よ。
クレジット
ライター情報
ただの学生です。授業中サボって考えついたネタで書いているのであんまり人に刺さらないかも知れません。でも、それでも好きって言ってくれる人がいたら、嬉しいなぁ.....
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