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血の契約
written by シープ
  • ヤンデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
4379文字(約 14分36秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
やぁいらっしゃい。また来てくれたんだね。
やっぱり一人は寂しいから。ふふ、誰か一人でも一緒にいてくれたら安心するよ。じゃあ今日も美味しい血の提供、、、よろしくね?


そのまえに少年?その泣き腫らした顔。君はまた親と喧嘩してきたのかい?駄目じゃないか。君を産み、育ててくれた人だよ?その繋がりは大事にしないと、、、僕みたいになっちゃうぞ。

僕は危険なあまりこの棺に五百年封印されていたから。今となっては繋がりを大切にしていれば封印なぞされずに居たかもね。

身体に杭が刺さっていても意識はあったから退屈で退屈で、、、百年を超えた辺りからは何も考えずにいたけど。一年前、君が家出をして偶々この屋敷を見つけて雨を凌いでいた時に君は僕が封印されていた棺をうっかり開けてしまってその拍子に杭も抜いてしまった。




ふふ、あの時は驚いたなぁ〜?  「キャァァァァァァ!人が死んでるぅぅ!」って生娘みたいに叫んじゃって。


あはは!馬鹿にしたつもりは無いよ。そんなに怒らないで?一応僕は君に感謝してるんだよ?

僕は吸血鬼だから血を啜り続ければ不老不死なんだ。あの時君が血を分けてくれなかったら危なかったよ〜。



それで、何故自分の家族関係に肩入れしてくれるのって?

、、、少し僕の話に付き合ってくれるかい?


五百年前、僕は両親、村の同胞に認められたくて強さを求めた。村を飛びだしそして、禁忌に触れた、、、

僕は只、ひたすらに人から血を啜り殺してきた。通常の吸血鬼の何百倍血を飲んで強くなっていったよ。それも自分で止められないほどに、、、、、、
僕はあの時、自分の強さに酔いしれていたのさ。気に入らない物は全部ぐちゃぐちゃにしたし。機嫌が悪い時には貴族を遊び半分で皆殺しにした事もあったね。

そうして僕は人間達からは畏怖を込めて「常闇の女王」と呼ばれていた。

強くなれた事に浮かれていた僕はうっかり一つ国を滅ぼしてしまって、それが引き金になって人間と僕との戦争まで発展してしまったんだ。

僕は幾ら血を啜り強くなっても、人は学習し進化するもの、そして新たな子を産み増えていく。ましてや僕は一人で、人間は何千人・何万人と僕を殺しにやってきた。そして僕は10年も持たずに人間達に負けて捕らえられてしまったよ。

しかしその時代の人間達は僕を倒して捕まえる事までは出来たけど、どうしても僕を「殺す」事だけはどうしても出来なかった。

で、僕を殺す事を諦めたが、人間達は次の世代や時代に僕を殺す事が出来る人もしくは物が現れる事を願って僕を封印する術とこの「鋼鉄の処女」の様な棺を作ったんだよ。  そして封印され、この地に飛ばされた。


でも、僕は人間達に捕まる前に恥を忍んで一度だけ両親と村の同胞に会いに行ったんだ。助けを求めに、、、


さて!ここで問題です!その村はどうなっていたと思う?少年。


3秒あげよう。  さん  にぃー  いち!


ぶぶー時間切れー。正解は全員首を落とされて心の臓に杭を打ち込まれて死んでいた。でした!後で知ったけど僕の村は人間と友好的だったみたいで僕の名前が広まった時に仲良くしていた村が聖騎士団に密告していたんだって。

認めて貰うどころか迷惑かけてその上、亡き別れしちゃったんだ。
それが僕が肩入れする理由だ。


だからね?少年。過ぎ去った過去は元には戻らない。後悔しても遅いんだよ?だから1分1秒を大切にしないとダメ!だよ?ほら君の両親が心配しているはずだ、今日は血はいいから帰りなさい。




…なんでそんなに帰りたくないんだい?僕に理由を言ってご覧よ?


ん?「自分の両親は本当の親ではなく自分は養子だった?」、、、って本当かい!? す、すまない!そんな複雑な家庭環境とはしらなかったんだ。

それに君は気づいてしまって家出をしたのか、、、、、、



(小声で)
ふふ 良い事聞いちゃったぁ。そうなんだぁ〜♡本当は諦めるつもりだったけど、、、我慢出来ない。本当の家族じゃないなら良いよね♡




んん!君はどうしたいの?自分が養子だと知って、家に帰りたく無い。でも行くあて、頼れる人もいないし、、、

僕とここに居たい?けどここは廃家、、、つまり生活出来る環境じゃないんだよ?わかっていってるの?

ふむふむ、「ここしか場所が思いつかない」か、、、
優しい君の事だ、他の人に迷惑をかけたくないのだろう。



じゃあ僕からの提案だ。ねぇ少年?僕とこの地を去りと一緒に異界へ行かないか!?

二人で一緒に暮らすんだ!家族が居ないなら僕と結婚して家族になれば良いんだ!

悪く無い提案だろ?君は家に戻りたくない、、、そして義理の両親とも会いたくない。ならば僕らがいなくなってしまえばいい!!

あ!勿論君が同意すればの話だけどね。今なら魅惑的な僕が付いてくる!



ん?「三百年前にここで封印されたんじゃないの?」ってあれ?僕言ってなかったっけ?僕この世界の住人じゃないんだよ。封印されて異界からこっちに飛ばされたんだ。


で、どうする?僕と一緒にこの世界から消えるか。それとも偽りの家族と一生おままごとみたいな生活をするか・・・



         (優しい声で)
        決めるのは君だよ?

ーーーAルートーーー
僕と一緒に来てくれるんだね。うんうん!賢明な判断だ!
ふふ!嬉しいなぁ君と居られるなんて♡

さて、君を異界に連れていく前に首出して?

え?じゃないよ。首出して!くーび!

生身の人間じゃ異界は生きていけないから君を僕の眷属にならないと。そうなったら君は僕と同じ不老不死の吸血鬼さ!

嫌なの?でも駄目だよ〜。一度でも「行く」って言ったんだから口約束でも約束は約束。必ず守らないとー。

【「 」内を強調して】
でも僕「嘘」をつく子はきらいだな〜♡

五百年間一人寂しく封印されていた僕を慰めてくれた君が嘘ついちゃうんだね〜。そんな嘘つきな君にはお仕置きだね!まずは〜これだぁ!

見て見て!この立派な斧。刃は錆びてるからスパッとは切れないけど、潰して切るようにならできるの! 安心して物凄ーく痛くはするけど絶対に殺さないから!

あっ!逃げた、、、

【バタバタバタ】


何で逃げるの〜?君が家に帰りたくないって言ったから居場所を作ったのにー

何が不満なのー?僕が君の家族になってあげるんだよ?
お姉ちゃんでも、妹ちゃんでも、お母さんでも、「お嫁さん」、、、でもね♡


でもどうせなら僕はお嫁さんが良いな〜 夢だったんだ!可愛いお嫁さんになって旦那さんと一緒になって、時期が来れば赤ちゃんを産んで〜
ふふ!楽しみだな!君との生活は。






あ!見つけたよぉ!!  【ブン!】  (グシャ)


「ギャァァァ!」って良い声♡ 足の骨がバキバキに折れてミンチみたいになっちゃった! もう!君が逃げるのが悪いんだよ?逃げなければ僕もこんな事はしなかったのに、、、




あぁ!まだ僕から逃げようとするんだぁ。悪い子だなぁ、悪い子の君には、もう一本、、、やっちゃうね!?  (グシャ)

フフ!アハ、アハハハハハハハ

両足ぐちゃぐちゃだぁ〜♡ 少年、忘れてるでしょ?僕が吸血鬼の中で一番強い事♡ こんなか弱い見た目でも自分より大きな斧を小枝みたいにブンブン振り回せるんだぁ

でも、斧で君をぐちゃぐちゃにしちゃうのも良いけど、やっぱり愛のある拳で君を殴るよ!

(長めに殴る音)





フフ!もっともっと!痛ぶってあげたいけどこれ以上ヤっちゃうと本当に死んじゃうからここまでだね。お仕置きの続きはアッチでやるから先に君を眷属にしちゃおっか!

動けない君の首に〜牙を立てちゃう!ギリギリまで血を吸って満足したら眷属の契約♡してあげるよ!抵抗しても無駄だからね?


じゃあいただきまーす!   

ンンーおいひい! 最高だよ君の恐怖で染まった血の味は!
上品な甘さでくどくないし、後味もスッキリ!

五百年前はこんな美味しい血を流している人間なんて居なかったから。やっぱり君は特別だね♡

、、、これ以上飲んじゃと君が死んじゃうから、、、次は眷属の契約だね。 僕の手首を爪でスパッと!



ほら口を開けて?僕の血を飲むんだ。それで君は僕と同じになるんだよ。


(ドスの効いた声で)
一滴でも溢したらわかってるね?


あはははは!嬉しいな♡君は僕の初めての眷属だ!

君は僕と同じ吸血鬼になったんだ!もう人の世では生きていけなくなったんだよ!


って気絶しちゃってるよ。お魚みたいにびくんびくんって、痙攣してるよ、、、まぁいいや!今のうちに君の家族だった者を始末しに行くか。

君はもう一人じゃない。少年、僕がいる。あっちの世界は最初は怖いだろうと思うけど大丈夫。僕が君の家族で奥さんだ、、、 必ず守ってあげる。

異界の生活に慣れたら君との子供を作ろう!、、、楽しみだなぁ君と僕の赤ちゃんは。

でも、まだお仕置きは終わってないから 目が覚めたら続きをしようね。

愛してる あ・な・た♡

ーーーBルートーーー
そう、君は家族じゃない他人とのおままごとを続けるんだ。

残念だね。君はもう少し賢い子だと思ってたのに、、、

まぁ良いよ、今日の所は家に帰るんだ。親代わりの人達も心配してると思うからね。またいつでも来るといいよ





(小声で)
はぁ残念だなぁ。こんな手段は取りたくなかったけど少年が悪いんだ。僕の提案を断ったりするからこんなことになるんだからね。僕の純情な恋心を無視するからいけないんだ。







あ!お帰り。遅かったね?

何でここに居るのって?僕は君の家族代わりの人と「話し合い」をしてたんだよ。

いやぁーなかなか強情でね。僕が君を代わりに育てるっ言ってるのに首を縦に振らないから。

縦に動かない首なんて要らないだろうから僕、この人たちの首を、、、

       引っこ抜いちゃった♡


だってぇ〜君は他に居場所があると其方に行っちゃうから、居場所を潰さないと僕の所に留まらないでしょ?

あーもう!生首に泣きついてもどうしようもないよ?ほら貸して?僕がその首捨てていてあげる!

(3秒ぐらいの間)

、、、ねえ?貸せって言ってるよね?もう死んでるんだからそれはもうゴミだよ!ゴーミ!!  何で渡さないの、、、


(激怒した様子で)
チッ!もう怒った、、、寄越せ!!
こんな物があるから君は泣くんだ!ゴミなんて潰してしまうのが一番早い!  (グチャ)


アッハハハハハハ!!見て見て!頭が割れて脳みそやら目玉やら汚い物がいっぱい出ていたよ!



(ドスの効いた声で)
君の為にやったんだ。泣いてないで笑えよ。なあ?




そうそうニッコリーってね。うん!やっぱり君は笑顔が似合うよ。


さて!邪魔者は消したし。じゃあ少年、行こっか?
何処に?って決まってるじゃないか!

僕たちの楽園にだよ。


あっちに着いたらまずは僕と交わろう!君との二人だけの生活もいいけど子供がいたらもっと楽しくなると思うんだぁ♡

君が僕を裏切らない限りは傷つけないし、怖い事もしない。だから安心して寝てて。



(優しい声で)
君を絶対に逃がさないから、、、
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
血の契約
https://twitter.com/yuru_voi

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