●登場人物設定
名前：お嬢様
年齢：17歳
身長：162センチ
スリーサイズ　Ｂ82（Bカップ) Ｗ60 Ｈ83

あなたのことを気に入っているお嬢様。欲しいものは手に入れないと気が済まない。
何度も何度もしつこくあなたにアタックしているが、何度も誘いを断られている

●書式
(SE:)　SEを付けるための指示です。主に音声を編集する方へのものです
()　声優様への指示です。演技に対するものや状況の説明なども含まれます

※台本中の「私」というセリフは「わたくし」とお読みください

(車に乗って、後ろからやってくる)
(SE:車が止まる音、窓が開く音)

ごきげんよう、このような道で会うなんて偶然ですわね

今からどこか行かれるのかしら？

もしも駅前まで行くというのでしたら、私が車で送っていってあげてもよろしくてよ？

……ふふ、そう。素直ですわね。じいや、ドアを開けてあげて

(SE:扉を開ける音)

……よろしい。じいや、車を出しなさい

(SE:車を出す音)

うふふふ。ふたりきりになりましたわね

……え？　じいやがいるからふたりきりじゃない？

細かいことはどうでもいいのですわ。重要なのは私とふたりで並んで車に乗っているということ
それ以外のことなど些末(さまつ)な問題ですわ

これはもう、実質恋人といっても差し支えありませんわね

……あら、そう
相変わらずあなた様はつれない返事をするのですわね

あなた様は何故そう、頑固に私の誘いを断るのでしょう。理解できませんわ

この車の乗り心地、いかがです？　とってもふかふかで、走っている振動も感じないほどでしょう？

あなた様が将来働き始めたところで、あなた様の生涯年収程度じゃあ買えない金額ですわよ

私のモノになれば、車だけじゃない。食事だって、ベッドだって、お家だって、全てあなた様にとって最高級のものを用意致します

私ならばそれを叶えられますわ
そんな生活のどこに不満があるというのですの？

(恋人を裏切ることは出来ない、と返事をされる)
……そう、恋人を裏切ることは出来ない、と
まだあなた様はそのようなことを……

(小声で)
……忌々しい。あの庶民の生まれの貧乏女……。私だけのあなた様をこんなに独占して……
(小声終わり)

こほん、何でもありませんわ
ところで……あなた様はこれから、アルバイトにいかれるのですわよね。休日なのにご苦労様ですわ

知っておりますわよ。店長にこき使われて、サービス残業は毎日のようにあるし、シフトも不定期に入れられて、友人との予定も合わせられないと

庶民は不憫ですわよね。お父様の事業が失敗して借金を背負ってしまったなんて……

だからあなた様が学業の合間を縫ってアルバイトをして生活費の足しにしていらっしゃるのですわよね

私のものになれば今すぐあなた様のお家の支援をしてさしあげますのに……

……なんで、そんなことまで知っているのかって？

(うろたえているように)
お……おほほほほ。な、なんでかしらね……。おほほほ……
(うろたえているように　終わり)

(2秒ほど沈黙)

(低い声で)
……ええ、ええ、そうですわ
あなた様のお父様の事業は、私が潰しましたわ

コンビニエンスストアの店長を買収してわざとあなた様を追い込むように仕向けているのも、私です
(低い声　終わり)

(叫ぶ)
だって、そうしたら私を頼ってくださると思ったのですもの！

あなた様はいつだってあの女のことばかりで私のことなんかおかまいなし！

私はこんなにまであなた様のことを想っているのに！　こんなに、こんなにこんなにこんなにこんなにお慕い申し上げているのに！

あなた様のためだったら私なんでも致しますわ！

お家だって最高級のものを用意致しますし、食事だってシェフを付けます。お仕事だってする必要なんかありません！

あなた様はただ私に毎朝微笑みかけて、おはようって言って、愛してくれるだけでいいのですわ！

(叫ぶ　終わり)

……そう、やっぱりあなた様は私を選んではくださらないのですわね

あなた様はお金にはなびかない、とても立派なお方
とても高潔な精神をお持ちですわ

（低い声）
……けれど、あの女の方はどうかしら？
(低い声　終わり)

(SE:バイブレーション)

おや、あなた様のスマホが鳴っていますわよ
多分あの女からでしてよ。早く見た方がよろしいのではなくて？

(2秒ほど沈黙)

ふふ、どうしましたの？　ぽかーんとした顔をしておりますが

あの女から何かメッセージでも届きましたの？
例えば、別れたい……とか

(狂ったような笑い声)
おーっほっほっほっほ！！　そうですわよねそうですわよね！！

もちろんそれも私の仕業ですわ！　そうに違いありませんとも！！

けどあの女もひどいですわよねぇ！　
あなた様はお父様の事業を失おうとも青春の貴重な一時をアルバイトで失おうとも、あの女のことを大事に想っていたのに。

あの女はあなた様を裏切ったのですわ！！

私はちょっと札束を握らせただけ！　それっぽっちの金額であの女はあなた様の元を去ったのです。あの女にとって、あなた様はそれだけの価値しかありませんでしたの！
(狂ったような声　終わり)

けれど、私は違いますわよ。私はあなた様に莫大な価値を見いだしております。
あなた様になら私、全財産を投資してしまっても構いません

それほどまでにあなた様をお慕いしておりますの、大好きですの

私ならば、どんなことをされてもあなた様を裏切るような真似は致しませんわ。何があろうと、全財産がなくなろうともあなた様のおそばにおります

ねえ、もう一度聞いてもよろしいでしょうか

私のモノに、なってくださいまし

(嬉しそう)
……ええ、えぇ！

よろしくてよ、よろしくてよ！

はあぁ、これでようやくあなた様が私のモノに……！

よかった。これで断られていたら、次は何をあなた様から何を奪えばよろしいか、わかりませんでしたわ

じいやからは、手足の１本か２本もいでしまってもいいんじゃないかと進言されておりましたが、さすがにそれは可哀想でしたものね
（嬉しそう　終わり）

(SE:車が止まる)

あら。そろそろ着きましたわ
さあ、降りてくださいまし

……ああ、あなた様のアルバイト先ではありませんわ。あなた様はもうお金を稼ぐ必要はありませんもの

ここは、私の家ですわ。立派でしょう？
あなた様と住むだけのために、土地を買い上げましたの

これからあなた様は、ここで私と暮らすのですわ

掃除は全て使用人がやってくれますし、コックも一流の人間を手配しております

あなた様は私のことだけを見て、ずっとこの家で過ごしてくださってよいのです。私もあなた様のことだけをずっとずっと見ておりますわ

どうです、素敵でしょう？

さあ、お入りになって
今日からここがあなた様の家です

一生、一生、あなた様はここで私と暮らすのですわ

おーっほっほっほっほ、おーっほっほっほっほ！

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレお嬢様はお金の力であなたを自分のモノにしたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
語屋なつき