あなた(聞き手)がよく遊びに行く古びた神社。そこには自分を神様だと名乗る
不思議な「のじゃロリ娘」がいた。
彼女はあなただけにしか見えていないらしい。彼女が寂しくならないように、
あなたは定期的に神社に遊びに行っていたが……何故か最近、彼女の姿が見え
づらくなっている。どうやら成長とともに彼女のことは見えなくなっていくら
しい。そんなあなたに対して彼女は……。

●登場人物設定
名前：のじゃロリ娘
年齢：1000歳以上(見た目は10歳)
身長：136センチ
一人称：儂(わし)

●書式
(SE:)　SEを付けるための指示です。主に音声を編集する方へのものです
()　声優様への指示です。

(のじゃロリが日向ぼっこしている時に、聞き手がやってくる)

(寝言)
……んへへ、もう一生お主のことは離さないのじゃ……ずーっと、儂と一緒に
おるんじゃぞ……

(SE:揺さぶる音)
(ちょっと寝ぼけた感じ)
……んぇ？　

……おぅおぅ、お主か。(あくび)ふぁあ……。
すまんのぅ、あんまりにも天気がいいもんで、神社の境内(けいだい)で日向ぼ
っこしておったんじゃ

いつの間にか寝てしまったようじゃのう
……別にいいじゃろう。なんてったって儂はこの神社の神様じゃぞ

どこで寝ようが起きようが、儂の自由じゃ
(神様なので学校という概念をよくわかっていません)
お主と違ってがっこう……？　とやらに行く必要もないからのう

(うって変わって元気な様子)
それで、今日もお主は神社に遊びに来てくれたのか？
おうおう、よくきたよくきた！
今日もずーっと、退屈しておったのじゃ！

儂の姿はお主以外の誰にも見えんからの！

んで、今日は何する、けまりか、それともかるたか？
それとも現代の遊びでもしてみるか？
(ゲーム、スマホもよくわかっていません)
「げぇむ」……とやら？　あの「すまふぉ」、とやらの板に映る映像で楽しむ
のもよいぞ！　お主とだったら何をしていても楽しいからのう！

(聞き手、突然のじゃロリが見えなくなる)
(困惑した感じで)
ん……？
あれ、お主、聞いておるか？
どうしたんじゃ、急にきょろきょろしおって

おーい
儂はここじゃここじゃ！

なんじゃ、悪戯か！？
最近儂よりちょっとばかし背が大きくなったからといって、まだ見えなくなる
ほどじゃないぞ！

(聞き手、ようやくのじゃロリが見えるようになる)
……お、やっと儂の方を見おったか
悪戯もたいがいにするんじゃぞ。そうやって無視されるのは……今までのこと
を思い出してちょっと悲しくなっちゃうからの……

(本当に一瞬見えなくなった、と説明される)
え？　本当に一瞬、儂のことが見えなくなったじゃと？

(寂しげな感じで)
……そうか
どうやら、その時が来てしまったんじゃな……

儂のことを見えるのは、純粋な子どもだけなのじゃ
じゃから、お主は今まで儂のことが見えておった……
けど、お主も段々と成長してきたんじゃな。もうそろそろ、お主は大人になっ
てしまうんじゃろう
今はまだ、大人と子どもの狭間(はざま)、といったところかの

大人になってしまったら、もう完全に儂のことは見えなくなる
……そろそろ、お別れの時じゃ

思えばこの数千年、儂はずっと1人じゃった
ずーっと、退屈じゃった
お主だけが、こんな寂れた神社に遊びに来てくれたのじゃ

ずっと1人じゃった儂に寄り添ってくれたのは……お主だけじゃったよ
ありがとうのう

(だんだんと感情が極まってくる)
大人になってしまったら……儂のことなんて忘れてしまうじゃろう
けど、時々でいいから、儂のこと、思い出してほしい……

(泣き出す)
くううぅぅ……！
やっぱり嫌じゃ！
もう1人ぼっちなんて嫌じゃ！
お主と離れるなんて、嫌じゃ！

儂はお主のことが大好きじゃ、お主と離れることなんて考えたくもない！

なんで、なんでお主は儂を置いて大人になってしまうんじゃ
儂にはお主だけだったんじゃ、お主だけが、儂を見つけてくれた！　儂と遊ん
でくれた！
お主だけが、儂の寂しさを埋めてくれたんじゃ！　孤独だった儂に初めての温
もりをくれたんじゃ

けど……今からまた1人になるなんて……考えただけでも恐ろしい
こんなことになるなら、お主となんて出会わなければよかった……

(少し落ち着く)
すまん、今のは嘘じゃ
お主と出会えて本当によかった
けど……こんなのはあまりに残酷じゃ

お主の温もりを知った後でまた1人ぼっちに戻るのは……永遠に1人の時よりも
ずっと寂しい

お主がずっと子どもでいてくれたら、ずっとお主と共にいられるのにのう

ん、ずっと子どもでいれば……？

(肉体を殺してしまえばいいと思いつく)
(明るい口調に)
ああ、そうじゃそうじゃ！
そうすればいいんじゃ

ん、急にどうしたって？
思いついたんじゃよ、お主とずっといられる方法を

ふっふっふ、やはり儂は天才じゃ
まあ神様じゃから当然なんじゃけどな

で、じゃ
お主、ちょっとそっちの方に儂に背を向けて立ってくれぬか？
そう、その階段のところじゃ
階段を見下ろすような位置に立ってくれ……そう、そこじゃ！

ちょっとだけ……じっとしておるんじゃぞ
そう、良い子じゃ

(急に低い声で)
ちーっとばかし……痛かったらすまんな

(SE:背中をドンッと押す音)
(SE:階段から転げ落ちるような音)

(聞き手を階段から突き落とした)
ふう、これで万事解決じゃ
……おや、まだ生きておるのか
いかんのう、死んでもらわんと困るのに

なんで階段から突き落としたのかって？
それはもちろん、お主の成長を止めるためじゃよ

死んで幽霊になったら、お主は成長することもなくなる
ずーっと儂と一緒にいられるんじゃ

お主だって、その方がいいじゃろ？
大人になって、魂を汚しながらあくせく働くよりも、
子どものまま儂とずっと遊んでいる方が楽しいぞ？

ああ、逃げようとするでない。もう今ので致命傷じゃよ
頭からだらだら血がでておるし、霊魂が身体から出かかっておるぞ
あがけばあがくほど、痛い思いをしてしまうぞ

さて……そろそろ楽にしてやらんとお主が可哀想じゃ
おっ、ちょうど良い石があったわ

(両手で重い石を抱えるように持った)
ん……よいしょっと
ちょうど良い重さじゃ。これを振り落とせば頭もぐちゃっと潰れるじゃろ
……大丈夫じゃ、もう痛い思いはさせぬ

そんな気持ちにさせるよりも早く頭を潰してやるからの
ほら、逃げるのをやめるんじゃ。頭じゃないところに落としたら余計に痛くな
るじゃろ

さて、幽霊になったら、何から遊ぼうかの？
今から考えておいておくれ

儂たちは、ずーっと一緒じゃよ

(SE:石を振り落とす音)
(SE:頭に石が当たる音)

(おわり)

(○○する　→　殺害する でした)

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレのじゃロリ娘はあなたを成長させたくないから○○する……
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
語屋なつき