彼女がいるのに、その彼女本人に合コンに参加するように頼まれる。しかし解散後には彼女の歪んだ愛情があふれだし、体に愛の証をたくさん刻まれる…

[学校の廊下で。放課後]

ねぇねぇ、今日この後ヒマ？
それがさ、また合コンのセッティング頼まれちゃってさ～！頼むよ！
いやまぁ確かに？先週も、その前も君にお願いしたけどさぁ～。
そんな嫌そうな顔しないでよ。今日はね？違う学校の女子も呼んでるんだよ！
しかも皆カワイイって評判なの！
ほら君、顔が良くて人気があるからさ～。君を呼ぶとみんな喜ぶんだよ。ね？お願い！！
もちろん私も参加はするし…

（耳もとで囁く）
恋人である私が誘ってるんだから別に参加していいんだよ。というかして？私のためだと思ってさ。どうせ私たちが付き合ってるのは他の人には言ってないから大丈夫だって。
黙って参加しなよ。

参加する？うんうん！ありがとう！
これで人数は大丈夫だね～…よぉし！
じゃ、早速だけど会場向かおうか！といってもいつものファミレスだけどね～
あ、ちょっと待っててね。他の参加者も呼んでくるから！



［ファミレスにて他参加者と合流・彼女は他参加者と会話から］

おまたせ～！ごめんごめん。最後の1人を説得するのに時間かかっちゃって…
お、そのコート！今年の新作だよね！？
ふふん。気合入ってますな～。

（少し息をひそめて話す）
何々、誰か狙っている人いるの？
彼?あ～やっぱりねぇ。彼ね、美形だって人気なんだよねぇ。
そうそう。彼を呼ぶのに時間かかっちゃったんだよ。
いや～、苦労して説得した甲斐があったね～！

（こちらに振り返って話しかけてくる）
君も楽しんでね。
ところでマフラー付けたままだけど、外さないの？店内寒いかな？
そう？ならいっか。

（全体に話しかけるように）
それじゃぁまぁ、全員集まったことですし。
それぞれ好きなもの注文して、楽しんでいってね～！



［合コン終わり。解散。］

それじゃ、これで解散にしようかな！
そうだね～…せっかくだし、また合コンしたいね！今回は男子諸君の健闘も空振りだったみたいだし…
ははは、ごめんって。またセッティングしてあげるから！怒んないでよ。

（耳元で囁く）
君はこの後…うちに来てもらうから。ね？


え？いやいや何でもないよ！彼と次回の予定の話をちょっとね…
それじゃあもう暗くなってるし、解散しようか！じゃあね～！



［彼女宅］
（素が出て語気が強くなったり、甘えたりの起伏が激しくなる。陶酔した様子）

ふぅ～。ただいま～。まぁ今日は家に誰もいないんだけどね。パパは出張だし、ママも夜勤だって。
なに突っ立ってんのさ。ほら早く私の部屋入って。
コート？そんなのその辺に置いておいていいからさ。ベットに座ってよ。
いいからおとなしくいうこと聞いて。マフラー？マフラーもその辺に置いといていいから。
あ～もう。早く座ってよ。はい。それじゃ膝の上に失礼してっと…

（抱きつかれ、声が耳元に寄る。甘えたような声）
ふぅ。君の匂いに包まれて、やっとちょっと落ち着いてきたよ～…
す～…はぁ。うん。いいにおい。でもさっきの女どもが付けてた香水の匂いがまだ残ってるなぁ。お風呂入ったら匂いも落ちるかな？でもそれまで我慢できないし今はいっか…

（語気が強くなる。歪んだ感情を抑えきれない）
ふふっ。ふふふ。はははは。
思い出したら面白くなってきた！見た？あの女どもが君を見る目つき！うっとりしちゃってさぁ！皆を狙ってたんだよ。君のこと。
でも残念。君の彼女は私で～す！あ～あ。あいつら、もう恋人がいる君に恋してたんだよ？おもしろいねぇ。君は絶対、好きになってくれないのに。そうとも知らずに合コンまで来ちゃってさ。

…ねぇ。
自分の恋人がモテるっていうのはね、とっても嬉しいことなんだよ？
私が愛する君が、他の人にも人気がある。皆が大好きな君は、私だけのもの！
君に告白したのに振られたという噂を聞いたり、君を合コンに誘うたびに、ぞくぞくして、ドキドキして、今まで以上に君が好きになるんだぁ…あぁ…大好きぃ…

そういえば君、合コン中ずっとマフラー付けっぱなしだったよね。私がプレゼントしたマフラー。嬉しいなぁ。でもそれだけじゃないよね？ふふ。わかってるよ。
…その首のキスマーク、隠してたんだよね？かわいいなぁ、もう。他の人に見られるのは恥ずかしかったの？
あぁ、厳重に絆創膏まで貼ってある。ちょっと見せて？
うんうん。まだしっかり残ってるね。あぁ、でもはちょっと薄くなってるかも。

もったいないなぁ。せっかくなら皆に見せつけてほしいのに。私と君が結ばれてる証拠だよ？あの女どもがこれを見たらどんな顔したんだろうね？

じゃあ、もう一回古濃～い跡、付けなおそっか。今度は右側にしようかな。

（首にキス。強く吸う）
くすぐったい？涙目になってるね。
今度は…この辺かな。ちょっと噛むから我慢してね。

（今度は噛む）
よしっと。上手に付いた。痛かった？ふふ、可愛い顔になってるね。
やめてほしいの？ダメだよ。これはね、「君が私の物です」っていう大事な印なの。

さっき「君がモテると私も嬉しい」って言ったでしょ？それは間違いじゃないんだけどね、同じくらい嫉妬もするんだ。大切な君が誰かに盗られちゃうんじゃないかって、心配になっちゃうんだ。
私はわがままだからね？君を閉じ込めて、しまい込んで、私だけしか見れないようにしたいの。
でもね、君がいろんな人に好かれてるところももっと見たい。君を独り占めにするだけじゃ満足できないんだ。君は沢山の人に好かれてほしいし、でも一生私だけのものでいてもらいたい…本当はまったく反対の感情なのに…私、ぐちゃぐちゃで壊れちゃいそうになるの。
だから万が一、君が誰かに盗られそうになっても大丈夫なように、印を付けてるんだぁ。
こうやって、丁寧に何個も印を付けてるとね、安心できるの。
よいしょっと。シャツ、脱がせるね？
ほら、この跡も、ひっかいた傷も、全部私が付けた印。腕も見せて。はは、私がぎゅって握った手の跡がうっすら残ってる。
これだけ印があれば、君は盗られないよね…？私だけのものでいてくれるよね？大丈夫…だよね？

でも、結構薄くなっちゃってるのも多いね。今日はこのまま、跡を付け直していこっか。うん。二人で愛し合って、ふかぁ～く繋がり合ったまま、マーキングするの。君も私に跡付けてもいいんだよ？
そしてね？君がまた誰かに告白されるのを物陰から覗きながら、服の下についた私の跡を想像してぞくぞくしちゃうんだぁ。

君とくっついてたら我慢できなくなってきちゃった…もっとぎゅ～ってして？ふふ、あったかいし、全身君に包まれてる…
ねぇ、明日はおやすみだよね？うん。
今日は…ゆっくり寝られると思わないでね？私が満足するまで、付き合ってもらうから。
いっぱい噛むし、い～っぱいひっかくと思うけど…我慢してね？私の、私だけの彼氏君。

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ彼女に、合コンに誘われる。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
奏流 漁(幼女かなで)