ちょっと！邪魔するわよ！

あ……やっぱり！アンタこれ、どーいうこと⁉︎

「なんだ？」じゃないわよ！これはどーいうことかって聞いてんの！

なんで人間の女なんか眷属にしてるのよ…⁉︎

はぁ⁉︎ 何それ⁉︎ 意味わかんない！

アンタにはあたしっていう許嫁がいるのに…！

人間の女に恋するなんてどうかしてるわよ！正気⁉︎

(突き飛ばされる)

きゃっ！……ちょっと！何すんのよ！

で、出て行け…？それ、あたしに言ってんの…？

あー、はいはい！そうですか！

だったらこんなとこ、今すぐ出てってやるわよ！

ブスの女と仲良く恋人ごっこでもやってれば⁉︎

アンタの顔なんて二度と見たくない！それじゃあね！さよなら！





…なによ？今さら何の用？

あたしのこと、嫌いとか言ってなかったっけ？

それとも、心入れ替えてあたしに謝りにきた？

あぁ、あの女…知らないわよ。その辺ほっつき歩いて、別の男とイイコトしてんじゃないの？

(胸ぐらをつかまれる)

…ちょっと、手ぇ離してくれる？鬱陶しいから。

(手を払い落とす)

けどよく気づいたわね。人間の女の匂い、そんなに好きだったかしら？ほら、ここにいるわよ。

(扉を開ける)

ぷっ…あははっ、あははははははははは！！！

あー、おっかしー！てか、笑い過ぎて息できない…！

あはは…残念だったわね。その女は既に調教済み。完全にあたしの奴隷よ。

もうアンタの声なんて一切届かない。そいつはあたしの言うことだけを聞くお人形さん♡

あ、いいの？あたしに逆らって？

死ねって命じれば、そいつすぐ死ぬけど？

そ。言ったでしょ、そいつはあたしの奴隷だって。

そいつの生殺与奪の権はあたしが握ってんの。

アンタが何しようが無駄。そいつにとって、アンタはアカの他人でしかない。

ほーら、おいで……よしよし、いい子いい子…

(奴隷の女を抱きしめて撫で撫でする)

どう？これで分かったでしょ？こいつが愛してるのはアンタじゃなくてあたし。

ね、奴隷ちゃんもあたしのこと、愛してくれてるわよねー？

…だ、そうよ。ふふふっ♪ 素直ないい子に育ってくれたわ♡

理由？言わなくても分かるでしょ、それくらい。

あたしを裏切った罰としてアンタの一番大事なモノ、奪ってやったのよ。

アンタに嗅ぎつけられる前に、調教が完了してよかった。

吸血とか薬とか色々試してみたけど、どれも効果抜群だったわ。

あははっ…♪ その顔が見たかったのよ。

その絶望に打ちひしがれてる顔…さいっこう♪

じゃ、次はアンタの番。こいつと同じようにきちんと調教してあげる。

あたしのことしか見れなくなるように、念入りにやってあげるわね。

(押し倒す)

手始めに…まずはアンタの血をいただこうかしら。

あはっ♪なーに？命乞い？最後に言いたいことあるなら、言ってみなさいよ。

(鼻で笑う)

馬鹿ね…あの女もろとも愛してあげるわよ。当たり前じゃない。優先順位はアンタの方が高いけど。

それじゃあ、覚悟はいい？

これから楽しい楽しいお仕置きタイムだから♡ ふふふっ♪

(吸血)

・台本（ゆるボイ！）
人間の女を眷属にしたら、許嫁の吸血鬼に地獄を見せられた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎