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働く意志を見せたら、物静かな義姉(長女)に監禁された
written by 松平蒼太郎
  • 監禁
  • 甘々
  • 同棲
  • 拘束
  • 癒し
  • ヤンデレ
  • 義姉
  • クーデレ
  • 無口系
  • 依存
公開日2022年04月15日 10:29 更新日2022年04月15日 10:29
文字数
1426文字(約 4分46秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
義姉
視聴者役柄
義弟
場所
自宅
本編
おかえり。今日はどこ行ってたの?友達のところ?

え……なにそれ、急にどうしたの?今までそんなこと全然言わなかったのに…

なんで働こうだなんて思ったの?答えて。

そう、なんだ……でもそんなこと気にしなくていい。

うん。義弟(おとうと)を養うのが義姉(あね)の役割だから。

だから面接に行かなくていいし、履歴書も要らない。

お義姉ちゃんがずっと義弟くんの世話、してあげるから。

どうしても…?気持ちは変わらない…?

そう…わかった。ならこれ以上は何も言わない。

上着貸して。埃払っておいてあげるから。

お風呂もすぐ沸かすから、部屋でゆっくりしてて。




上がった?お茶淹れたから、飲んでいいよ。

うん。義弟くんの好きな冷たい麦茶。

ねぇ、義弟くん。義弟くんはその…どんなことがあってもお義姉ちゃんのことを好きでいてくれる?

うん…何となく気になっただけだけど…どうかな?

そっか…ありがとう。やっぱり貴方はわたしの可愛い義弟くんだ。

あ……薬、効いたみたい。よかった。すぐ寝室に運ぶからね。




おはよう。ぐっすりだったね。

え?あぁ、ごめん。でもそれは外せない。

理由?義弟くんを働きに行かせないため。

聞いて、義弟くん。

社会に出て働くってことは、義弟くんが考えてるよりずっと辛いことなの。

何かちょっとしたことでも、上司や同僚、取引先の人から文句を言われることなんて日常茶飯事。

そういう人たちの顔色をビクビクうかがいながら、一日の大半を過ごさなきゃいけない。そんなの嫌でしょ?

わたし?わたしは平気。

慣れてるし、要領よく仕事を進めるコツも掴んでるから。

でも義弟くんがわたしと同じように、上手くできるとは限らない。

むしろ、周りからの圧力で潰されてしまう可能性の方が高い。

それに義弟くんが収入を得なくても、わたしと妹たちで家計をやりくりしてるから大丈夫。これまでもそうだったし。

ううん。義弟くんは十分わたしたちの役に立ってる。

義弟くんは家に居てくれるだけで、わたしたち姉妹の癒しになってるから。

分かってほしい。義弟くんが社会に出てボロボロになってる姿を見たくないってこと。

働きに行かないって約束してくれるなら、拘束は解いてあげる。

…そう。まだ働きたいなんて言うんだ。

なら残念だけど、気持ちが変わるまでずっとこのままだね。

ダメ。義弟くんがなんて言おうと、働きに行くのだけは許さない。

わたしの大切な義弟くんをむざむざ傷つけさせるわけにはいかない。

それにさっき言ってくれた。

どんなことがあってもお義姉ちゃんのこと好きでいてくれるって。

だからこれくらいのことでお義姉ちゃんのこと、嫌わないでね?

わたしはただ義弟くんが大切なだけだから…

これからは義弟くんのこと、姉妹全員でお世話していくから。

そう。食事もトイレもお風呂も全部、わたしたちがやってあげる。

それも心配いらない。誰か一人はこの家に必ず残るようにするから。

お世話係もきちんと当番制にしてあるから、何も問題はない。

ううん、誰も嫌がってない。むしろ少しでも義弟くんとの時間が増えて嬉しいって。

え?用意周到すぎる…?

それは…こういう時のために事前に話し合っていただけ。

今回みたいに、義弟くんが家を出ていくなんて言い出す可能性もあったから。

血は繋がってないけど、貴方はわたしたちにとって大切な、たった一人の義弟。

わたしたちみんなで守り、養っていくって決めたから。

(抱きしめる)

貴方が望むならいつでもこうして抱きしめて、甘やかしてあげる。

外に出て働かなくていい。家でお義姉ちゃんが守ってあげる。

ずっと一緒だよ…義弟くん。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
働く意志を見せたら、物静かな義姉(長女)に監禁された
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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