自己評価が低い年上彼女と添い寝しながら、彼女に愛を囁く

あのさー…もうちょい離れてもらっていい？狭い…

いや、暑苦しいって…なんで余計くっついてくんの…

あー、はいはい。そりゃどーも。

そのセリフ聞き飽きたけど、有り難く受け取っときまーす。

てかさー…なんであたしたち、同じ布団で寝てるわけ？

いや、嘘つくなし。一緒に寝たい言ってきたのは、君でしょ？

あ〜…この人はすぐそーいうことを…

あたし、実はそんな君のこと好きじゃないんだけど…

…って言ったらどーする？ん？

うへぇ…ポジティブすぎでしょ。マジ暑苦しい…

んー…まぁたしかにそうかもだけど…

(ため息)

全然ブレないね、君……何食ったらそんなポジティブになれんの？

あー、もう…聞くだけで暑苦しい…

てかこれから夏になんのに、そんな暑苦しくてどうすんの…

え？……あ、えっと、その……うん、とりあえず、ありがと…

あたしみたいな根暗女好きになるなんて、君も趣味悪いね…

(デコピンされる)

あだっ！いきなり何すんの…！

へっ？……あー、うん。その、ごめん…あたしが悪かったです、はい…

分かってるよ…次からは気をつけますって…

自分のこと、悪く言わなきゃいいんでしょ？

でも口癖みたいなもんだからさー…そう簡単に直んないっつーか…

(抱きしめられる)

ちょ…！暑いって言ってんじゃん…！君ってほんと、人の話聞かない…！

年上に対してちょーっと遠慮なさすぎじゃない？いくら彼氏彼女とはいえさ…

あっそ…どうぞご自由に。

…照れてねーし。ちょっと顔うずめたくなっただけだし。

ねー…今さらだけど、なんであたしのこと好きになったわけ？

君は色々褒めてくれるけどさ…ホントにあたしの何がよくて告白してくれたのか、未だに分かんなくて…

あ……そう。それは流石に照れる…

あたし、君のこと余計好きになるけどいい？

うん…さーんきゅ。なんか色々助かるわ…

君にそう言ってもらえるなら…少しは自分のこと、好きになれそうな気がする。

(抱きしめ返す)

うん…ま、たまにはね…

いつも君に攻められてばっかじゃ、つまんないなって…それだけ。

(キスされる)

ふ、不意打ちかよー…いつのまにそんな悪いこと覚えたの？

あー、そう…あたしのせいね。身に覚えはなくもないけど…

いや、一人で勝手に満足して寝ようとすんなし…バカちん。

(キス)

あ、起きた。おはよ。目覚めのキスはどう？

うん…あたしからすんのは珍しいね、たしかに。

でもこれ、君のせいだから。

君のせいであたし、ちょっとだけズルい女になった。

うん…せっかく好きになってもらったんだから、もっと好きになってもらおうと思って。

もし明日、あたしが先に起きれたら、おはようのチューしてあげる。

あはは…無理だったら君があたしを起こしてよ。

(あくび)

今日はよく眠れる気がする…

それは…君のせいでしょ、きっと。こんなに近くにいるんだから。

ん、おやすみ……あ、ｱｲｼﾃﾙｶﾗ…

・台本（ゆるボイ！）
根暗でダウナーな年上彼女を布団の中で全力で愛す
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎