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公開日2022年05月03日 03:29
更新日2022年05月03日 10:04
文字数
2348文字(約 7分50秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アカハライモリの亜人
視聴者役柄
ヤンデレ蠱毒バトルに巻き込まれた青年
場所
アカハライモリ娘の住み処
あらすじ
前→グンタイアリ編
本編
『蠱毒 』───古代中国で用いられた呪術。
蠱道 、蠱術 、巫蠱 ともいう。
時代や文献によって、その詳細は異なるが、共通しているのは、『多くの虫や動物を一つの容器に閉じ込めて共食いさせ、最後に生き残った一種を呪術の媒体とする』ことである。
この一匹には、共食いによって凝縮された毒が宿っていると信じられていた。
そのため、これを使った殺人が、主な目的とされている。
当時の中国では、この儀式を執り行うだけでも死罪とされ、後に蠱毒が伝えられた日本でも、厳罰は免れなかったという。
(ここまでは、読まなくても大丈夫です)
SE:ドアを開ける音
やあ、ようこそ。
狭い所ですまないが、ゆっくり、くつろいでくれ。
SE:ドアを閉める音
それにしても、驚いたね。
まさか、君が、急に、ボクの住み処を訪れたいと言い出すなんて...。
...って、あぁ、そういうことか...。
最近、巷を騒がせている、連続不審死事件のことについて、話をしたかったんだね。
それについては、ボクも、よく知っているよ。
何でも、有毒動物の亜人の少女が、ここ最近、立て続けに怪死を遂げているらしいね。
しかも、その原因は、いずれも、目立った外傷のない急性心筋梗塞...。
どの被害者も、心臓疾患を抱えていないにも関わらず、だ。
もちろん、偶然に偶然が重なった事故とも考えられるが、全員、君と親しい人物だったということもあって、殺人の線も浮上している。
つまり、次の被害者の候補として、アカハライモリの亜人である、ボクが...。
そして、一連の事件の犯人として、君が疑われている...ということだね。
まぁ、だからといって、ボクは、君を恐れたりはしないよ。
なんたって、君は、ボクの親友だからね、フフフ...。
#軽く一息吐く
フゥ...さて、と...。
それじゃ、お茶を用意してくるよ。
君は、少しだけ、ここで待っててくれ。
SE:遠ざかる足音
(少し間を空ける)
SE:近づいてくる足音
待たせてしまって、すまない。
粗茶しか用意できなかったが、なるべくいいものを...。
...ん?
どうしたんだい?
さっきから、ずっと、外を眺めて...。
...沢筋に自生している、あの花?
あぁ...あれは、トリカブトだよ。
中々、綺麗だろう?
でも、あの美しさの裏には、猛毒が潜んでいるんだ。
特に、アコニチンという成分は、毒性が強い上に即効性も高く、おまけに、解毒剤や特効薬もないという厄介な代物でもある。
だから、余程のことがない限り、触らない方が身のためだと思うけどね。
#何かを思い付いたかのように
...そうだ。
折角だから、ここは一つ、お茶でも飲みながら、小話でもするとしようか。
SE:湯飲みをテーブルの上に置く音
...先ほどの話の続きになるけど、アコニチンは、神経毒に分類される。
より具体的に言えば、神経細胞の中にあるナトリウムチャネルを活性化させ、脱分極...要するに、神経興奮を持続させる毒性があるんだ。
その結果、嘔吐、痙攣、呼吸困難、不整脈などを引き起こし、致死量を超えた場合は、死に至るというわけさ。
ちなみに、これとは、逆の作用を持つ毒として、ボクの身体にも含まれている、テトロドトキシンがある。
テトロドトキシンの方は、ナトリウムチャネルの働きを抑制することで神経伝達を阻害し、麻痺や呼吸器系の障害が発生する仕組みになっているんだ。
まぁ、同じ神経毒であっても、そのメカニズムは正反対だということが理解できれば、それでいい。
その事実を踏まえた上で、君に、問題だ。
もし、この両者を、同時に適量投与すると、どうなると思う?
...そう、正解だ。
お互いの効果が拮抗することで、毒性が発揮されなくなるんだ。
ただ、アコニチンよりも先に、テトロドトキシンが体内で分解されるせいで、残ったアコニチンの毒性が後から出てきてしまうという欠点もある。
#途中まで言いかける
しかし、これを利用すれば、アリバイ工作と毒殺の両立も、可能に...。
#怖いくらいの笑顔で
...ん?
どうしたんだい、君?
そんな怯えた顔をして...。
フフフ...まぁ、いい。
なら、もう一つ、教えてあげるよ。
さっきもチラッと言ったけど、ボク達、アカハライモリの亜人は、全身にテトロドトキシンを含んでいる。
けど、それ以上の特徴として、他の亜人にはない、高い再生能力も、持っているんだ。
だから、ボクの身体の一部を切り落とし、そこからテトロドトキシンだけを取り出したとしても、証拠は一切残らないし、アコニチンは、トリカブトから抽出・精製できる...。
そして、最後に、この2つの毒を上手く配合して、ターゲットの食事や飲料水に混入させるだけ...。
#狂気に染まった顔で
そう...これこそが、ボクの編み出した、完全犯罪というわけさ...フ、フフ...アハハッ...!
SE:スクッと主人公が立ち上がる音
...おや?
どこに、行くんだ?
まさかとは思うけど、今、ボクが話した全てを、告発する気かい?
フフフ...なら、止めた方がいい。
何故なら、君はもう、テトロドトキシンを摂取してしまったのだからね...。
SE:湯飲みが落ちて割れる音
SE:主人公が倒れる音
SE:衣服が擦れる音
#左耳、至近距離に移動
#囁き
んっ...はぁ...。
フフッ...心配しなくてもいい...。
お茶に入れたテトロドトキシンの量は、致死量に達していない...。
ただ、少しの時間、麻痺の症状が発現するだけさ...。
もっとも、その間、君には、やってもらわなければいけないことがある...。
それは...。
SE:衣服が擦れる音
#右耳、至近距離に移動しながら
んっ...はぁ...。
#右耳、至近距離、囁き
ボクとの、子作りさ...。
だって、そうすれば、君も、ボクの犯行を黙認せざるを得なくなるからね...。
フフッ...想像してみるんだ...。
もし、ボクが身重の体になり、しかも、その身籠っている胎児が、君の子だと知ってたら...。
君は、それでも、ボクを告発できると、言い切れるかい...?
...フフッ...そうだろう...?
まぁ、本音を言えば、君と番 になりたいからこそなんだけどね...。
さて...それじゃ、始めようか...。
ボクと君だけの、秘密の契りを...ね...。
フフフ...フフフフ...。
時代や文献によって、その詳細は異なるが、共通しているのは、『多くの虫や動物を一つの容器に閉じ込めて共食いさせ、最後に生き残った一種を呪術の媒体とする』ことである。
この一匹には、共食いによって凝縮された毒が宿っていると信じられていた。
そのため、これを使った殺人が、主な目的とされている。
当時の中国では、この儀式を執り行うだけでも死罪とされ、後に蠱毒が伝えられた日本でも、厳罰は免れなかったという。
(ここまでは、読まなくても大丈夫です)
SE:ドアを開ける音
やあ、ようこそ。
狭い所ですまないが、ゆっくり、くつろいでくれ。
SE:ドアを閉める音
それにしても、驚いたね。
まさか、君が、急に、ボクの住み処を訪れたいと言い出すなんて...。
...って、あぁ、そういうことか...。
最近、巷を騒がせている、連続不審死事件のことについて、話をしたかったんだね。
それについては、ボクも、よく知っているよ。
何でも、有毒動物の亜人の少女が、ここ最近、立て続けに怪死を遂げているらしいね。
しかも、その原因は、いずれも、目立った外傷のない急性心筋梗塞...。
どの被害者も、心臓疾患を抱えていないにも関わらず、だ。
もちろん、偶然に偶然が重なった事故とも考えられるが、全員、君と親しい人物だったということもあって、殺人の線も浮上している。
つまり、次の被害者の候補として、アカハライモリの亜人である、ボクが...。
そして、一連の事件の犯人として、君が疑われている...ということだね。
まぁ、だからといって、ボクは、君を恐れたりはしないよ。
なんたって、君は、ボクの親友だからね、フフフ...。
#軽く一息吐く
フゥ...さて、と...。
それじゃ、お茶を用意してくるよ。
君は、少しだけ、ここで待っててくれ。
SE:遠ざかる足音
(少し間を空ける)
SE:近づいてくる足音
待たせてしまって、すまない。
粗茶しか用意できなかったが、なるべくいいものを...。
...ん?
どうしたんだい?
さっきから、ずっと、外を眺めて...。
...沢筋に自生している、あの花?
あぁ...あれは、トリカブトだよ。
中々、綺麗だろう?
でも、あの美しさの裏には、猛毒が潜んでいるんだ。
特に、アコニチンという成分は、毒性が強い上に即効性も高く、おまけに、解毒剤や特効薬もないという厄介な代物でもある。
だから、余程のことがない限り、触らない方が身のためだと思うけどね。
#何かを思い付いたかのように
...そうだ。
折角だから、ここは一つ、お茶でも飲みながら、小話でもするとしようか。
SE:湯飲みをテーブルの上に置く音
...先ほどの話の続きになるけど、アコニチンは、神経毒に分類される。
より具体的に言えば、神経細胞の中にあるナトリウムチャネルを活性化させ、脱分極...要するに、神経興奮を持続させる毒性があるんだ。
その結果、嘔吐、痙攣、呼吸困難、不整脈などを引き起こし、致死量を超えた場合は、死に至るというわけさ。
ちなみに、これとは、逆の作用を持つ毒として、ボクの身体にも含まれている、テトロドトキシンがある。
テトロドトキシンの方は、ナトリウムチャネルの働きを抑制することで神経伝達を阻害し、麻痺や呼吸器系の障害が発生する仕組みになっているんだ。
まぁ、同じ神経毒であっても、そのメカニズムは正反対だということが理解できれば、それでいい。
その事実を踏まえた上で、君に、問題だ。
もし、この両者を、同時に適量投与すると、どうなると思う?
...そう、正解だ。
お互いの効果が拮抗することで、毒性が発揮されなくなるんだ。
ただ、アコニチンよりも先に、テトロドトキシンが体内で分解されるせいで、残ったアコニチンの毒性が後から出てきてしまうという欠点もある。
#途中まで言いかける
しかし、これを利用すれば、アリバイ工作と毒殺の両立も、可能に...。
#怖いくらいの笑顔で
...ん?
どうしたんだい、君?
そんな怯えた顔をして...。
フフフ...まぁ、いい。
なら、もう一つ、教えてあげるよ。
さっきもチラッと言ったけど、ボク達、アカハライモリの亜人は、全身にテトロドトキシンを含んでいる。
けど、それ以上の特徴として、他の亜人にはない、高い再生能力も、持っているんだ。
だから、ボクの身体の一部を切り落とし、そこからテトロドトキシンだけを取り出したとしても、証拠は一切残らないし、アコニチンは、トリカブトから抽出・精製できる...。
そして、最後に、この2つの毒を上手く配合して、ターゲットの食事や飲料水に混入させるだけ...。
#狂気に染まった顔で
そう...これこそが、ボクの編み出した、完全犯罪というわけさ...フ、フフ...アハハッ...!
SE:スクッと主人公が立ち上がる音
...おや?
どこに、行くんだ?
まさかとは思うけど、今、ボクが話した全てを、告発する気かい?
フフフ...なら、止めた方がいい。
何故なら、君はもう、テトロドトキシンを摂取してしまったのだからね...。
SE:湯飲みが落ちて割れる音
SE:主人公が倒れる音
SE:衣服が擦れる音
#左耳、至近距離に移動
#囁き
んっ...はぁ...。
フフッ...心配しなくてもいい...。
お茶に入れたテトロドトキシンの量は、致死量に達していない...。
ただ、少しの時間、麻痺の症状が発現するだけさ...。
もっとも、その間、君には、やってもらわなければいけないことがある...。
それは...。
SE:衣服が擦れる音
#右耳、至近距離に移動しながら
んっ...はぁ...。
#右耳、至近距離、囁き
ボクとの、子作りさ...。
だって、そうすれば、君も、ボクの犯行を黙認せざるを得なくなるからね...。
フフッ...想像してみるんだ...。
もし、ボクが身重の体になり、しかも、その身籠っている胎児が、君の子だと知ってたら...。
君は、それでも、ボクを告発できると、言い切れるかい...?
...フフッ...そうだろう...?
まぁ、本音を言えば、君と
さて...それじゃ、始めようか...。
ボクと君だけの、秘密の契りを...ね...。
フフフ...フフフフ...。
クレジット
ライター情報
初めまして。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
平朝臣と申します。
ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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