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公開日2022年05月15日 16:56
更新日2022年05月15日 16:56
文字数
2989文字(約 9分58秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アンドロイド
視聴者役柄
青年
場所
某所
あらすじ
魔女に祖国を滅ぼされ、悲しみと憎しみの渦に囚われていた貴方の前に、魔女型アンドロイドと名乗る女が現れる。
彼女は自分の父が作った自立型の人形であり、魔女への復讐に協力すると申し出る。
彼女と共に魔女を滅ぼすことを決意した貴方だったが、彼女の行動に翻弄されることになり…?
彼女は自分の父が作った自立型の人形であり、魔女への復讐に協力すると申し出る。
彼女と共に魔女を滅ぼすことを決意した貴方だったが、彼女の行動に翻弄されることになり…?
本編
ご機嫌よう、マスター。
このようなところで何をたそがれておいでですか?
貴方にはやるべきことが山ほど残っているでしょう?
あら、これは失礼しました。
わたし、魔女型アンドロイドのウィッチと申します。
貴方のお父様から「息子の力になってやってくれ」と言われまして、ここに参上した次第でございます。
はい。お父様はついにこのわたしを完成させたんですよ…全ての魔女を滅ぼすために。
ふふ、はい。お父様も貴方と同じで、祖国を滅ぼした魔女を恨んでおいでです。
そのため食べることも寝ることも惜しまれて、魔法の研究に精を出しておりました。
はい。貴方の言う通り、お父様は一度は研究に挫折されました。
ですが…お父様は知ったのです。異世界というものの存在を。
そこでは科学なるものが発達し、わたしのようなアンドロイドという存在が当たり前になっているそうです。
はい。簡単に言うと、アンドロイドというのは「自立行動型の人形」といったところでしょうか。
ゴーレムとは違って、主人の命令を必要とすることなく、己の意志で動くことができます。
それでいて身体は機械。いわば鉄の塊です。
ふふ、申し訳ございません。詳しい原理はわたしにも…その辺りはお父様に聞くのがよろしいかと。
といっても、今のお父様は囚われの身。易々と会いに行ける状況ではございません。
はい。囚われておいでですよ?他ならぬ魔女に。
あら、存外驚かないんですのね。
ふふ…面白い方ですこと。貴方のような人、個人的にも嫌いではありません。
はい、何でしょう?遠慮なく仰ってください。
えぇ、もちろんです。なんせ魔女型アンドロイドですから。
例えばこのような魔法が使えますよ…ほら。
…いかがです?空が真っ赤に染まっているでしょう?
ふふふ…幻影などではございません。れっきとした赤い空です。どこからどう見ても、そうでしょう?
世界の在り方を変えるなど、このわたしにかかれば、赤子の手をひねるより容易いこと。
はい。当然、本物の魔女にだって対抗できますよ。
いいえ…むしろわたしは魔女を滅ぼすために作られたのですから、本物すら上回るでしょう。
お父様曰く「魔法と科学が融合した最強の対魔女兵器」だそうです。
さぁ、どうします?わたしと行動を共にし、憎き魔女を討つか…
あるいはこのまま滅んだ国と共に朽ち果てていくか…
少しでもやる気がおありでしたら、ぜひ前者を選んでいただきたく思います。
ふふふ…では決まりですね。
貴方を正式にわたしのマスターとして認証登録致します。
…登録完了。これでわたしはマスターの手足となり、お支えする立場となりました。
これからよろしくお願いしますね?マスター…
マスター、これしきのことでへばっていてはいけません。相手はあの魔女なんですから。
魔女の眷属如きに手こずっていては話になりません。
さ、まだまだ来ますよ。腰を入れて、しっかり戦ってくださいね?
マスターが本当に危うくなったら、助けに入りますので。
いい感じです、マスター。
出会った頃と比べてだいぶ成長されましたね。
ふふふ…わたしには勿体ないお言葉です。ありがとうございます。
ですが、本番はこれからです。
いよいよ魔女の本拠地に乗り込むのですから。
え?……そうですね、今観測できる魔女の個体数は…五体、ですね。
はい。これから狩りに行くのはそのうちの一体です。
ふふふ…思ったより数が多いですか?しかし、めげるのはまだ早いですよ。
なんせこれからまた増えるかもしれないんですから。
はい。お父様は魔女が生まれる条件についても研究されていたんですが…はっきりしたことはまだ分からないそうです。
ですが、現在共通して言えることは「なんらかの理由で心に深い闇を抱えた年若い女性が魔女になる」ということですね。
はい。絶望や悪意といった負の感情に呑み込まれた少女が魔女になってしまうんだとか。
へぇ…どうしてそう思うんですか?
ふふふ…なるほど、そういう…
やはりマスターは面白い方ですね。
わたし、貴方のことが少し…いいえ、かなり気に入ってしまったかもしれません。
はい。今の話を聞けば少しは魔女たちに情でも湧いてしまうんじゃないかと思ったのですが…
しかし、マスターははっきり彼女たちを滅ぼすとおっしゃいました。
それが他ならぬ彼女たち自身のためでもあると。
はい。わたしが気に入ったのはそういうところです。
殺すことが本当の優しさ…なんとも素敵な考えではありませんか。
そしてそれを迷いなく口にしたマスターの決意…しかと受けとりました。
ねぇ、マスター…わたしと眷属の契約を結びませんか?
はい。わたしの眷属になっていただければ、貴方は更なる力を手にすることができます。
それこそ魔女をも上回る、最強の力を。
えぇ。契約を結べば、わたしとマスターを繋ぐ魔力回路がさらに大きくなり、わたしからマスターへ魔力を今よりもっと供給しやすくなります。
ふふ、その点に関しては問題ございません。
わたし、自前で持ってる魔力量が多過ぎますから。
むしろ、どうやって消費しようか悩んでいたところです。
えぇ。わたしの身体には、大気中に存在する魔力粒子を自動的に取り込むシステムが組み込まれているものでして…
それはともかく…マスター、わたしと契約を結んでください。
は?……ふふふっ、あははっ!
そうですね…!たしかに契約を結ぶということは、今のお互いの立場が逆転するということ。
今度は貴方にわたしのことをマスターと呼んでいただかねばなりませんね…ふふふ…!
強がってはいけません、マスター。
今の貴方にわたしの力は必要不可欠のはず。
わたしがいなければ魔女を滅ぼすことは愚か、ご自分の命すら危うくなるのですよ?
はい。成長されたとはいえ、それはまだその辺りの魔獣を倒す程度のもの。
はっきり言ってしまえば、今のマスターでは魔女には敵いません。
はい、そうです。貴方は魔女に負けると申し上げているのです。
(胸ぐらをつかまれる)
ふふふ…わたしは事実を申し上げたまでです。
怒るのは勝手ですけど…魔女を討つこととご自身のちっぽけなプライド、どちらが大事ですか?
マスター…貴方に最初から拒否権はありません。
わたしと一心同体となることで初めて、貴方の夢は叶えられるのです。
思い出してください。理不尽にも国を滅ぼされた時の憎しみ、怒り、悲しみ…
魔女がこの世界にのさばる限り、またあのような悲劇が起こりかねません。
マスターあろうものが、ちっぽけなプライドに囚われて、大義を見失ってよろしいのですか?
それに…知ってますよ?貴方がどうして仮にも魔女であるこのわたしを完全に突き放すことができないのか…
似てるでしょう?貴方の元恋人に…
ふふふ…久しぶりだね。こうして面と向かって話すのは…
うん、わたしだよ。君が愛してくれた、恋人の…
もう…そんなに意固地にならないで。わたしはちゃんと生きてるよ。
(抱きしめる)
ほら、この感触…紛れもなくわたしでしょ?
わたしも感じるよ?君の温もり…
ね…わたしと契約、結ぼうよ。
そしたらずっと一緒にいられるよ?
わたしは君のそばにいたい…ダメ、かな?
あ…本当に?じゃあ一つだけお願いが…
うん…わたしとキス、して?
そうすれば契約は完全に完了するから…ね?
お願い…迷わないで。わたしと一緒にいて。
(キスされる)
…嬉しい。ありがとう。
君のこと大好きだよ…えへへ♪
はぁ…わがままなマスターを持つと苦労しますね。
でもこれで貴方は名実ともにわたしのモノ…
これからはわたしを道具としてではなく、恋人兼主人として扱ってくださいね…あ・な・た♡ ふふふっ♪
このようなところで何をたそがれておいでですか?
貴方にはやるべきことが山ほど残っているでしょう?
あら、これは失礼しました。
わたし、魔女型アンドロイドのウィッチと申します。
貴方のお父様から「息子の力になってやってくれ」と言われまして、ここに参上した次第でございます。
はい。お父様はついにこのわたしを完成させたんですよ…全ての魔女を滅ぼすために。
ふふ、はい。お父様も貴方と同じで、祖国を滅ぼした魔女を恨んでおいでです。
そのため食べることも寝ることも惜しまれて、魔法の研究に精を出しておりました。
はい。貴方の言う通り、お父様は一度は研究に挫折されました。
ですが…お父様は知ったのです。異世界というものの存在を。
そこでは科学なるものが発達し、わたしのようなアンドロイドという存在が当たり前になっているそうです。
はい。簡単に言うと、アンドロイドというのは「自立行動型の人形」といったところでしょうか。
ゴーレムとは違って、主人の命令を必要とすることなく、己の意志で動くことができます。
それでいて身体は機械。いわば鉄の塊です。
ふふ、申し訳ございません。詳しい原理はわたしにも…その辺りはお父様に聞くのがよろしいかと。
といっても、今のお父様は囚われの身。易々と会いに行ける状況ではございません。
はい。囚われておいでですよ?他ならぬ魔女に。
あら、存外驚かないんですのね。
ふふ…面白い方ですこと。貴方のような人、個人的にも嫌いではありません。
はい、何でしょう?遠慮なく仰ってください。
えぇ、もちろんです。なんせ魔女型アンドロイドですから。
例えばこのような魔法が使えますよ…ほら。
…いかがです?空が真っ赤に染まっているでしょう?
ふふふ…幻影などではございません。れっきとした赤い空です。どこからどう見ても、そうでしょう?
世界の在り方を変えるなど、このわたしにかかれば、赤子の手をひねるより容易いこと。
はい。当然、本物の魔女にだって対抗できますよ。
いいえ…むしろわたしは魔女を滅ぼすために作られたのですから、本物すら上回るでしょう。
お父様曰く「魔法と科学が融合した最強の対魔女兵器」だそうです。
さぁ、どうします?わたしと行動を共にし、憎き魔女を討つか…
あるいはこのまま滅んだ国と共に朽ち果てていくか…
少しでもやる気がおありでしたら、ぜひ前者を選んでいただきたく思います。
ふふふ…では決まりですね。
貴方を正式にわたしのマスターとして認証登録致します。
…登録完了。これでわたしはマスターの手足となり、お支えする立場となりました。
これからよろしくお願いしますね?マスター…
マスター、これしきのことでへばっていてはいけません。相手はあの魔女なんですから。
魔女の眷属如きに手こずっていては話になりません。
さ、まだまだ来ますよ。腰を入れて、しっかり戦ってくださいね?
マスターが本当に危うくなったら、助けに入りますので。
いい感じです、マスター。
出会った頃と比べてだいぶ成長されましたね。
ふふふ…わたしには勿体ないお言葉です。ありがとうございます。
ですが、本番はこれからです。
いよいよ魔女の本拠地に乗り込むのですから。
え?……そうですね、今観測できる魔女の個体数は…五体、ですね。
はい。これから狩りに行くのはそのうちの一体です。
ふふふ…思ったより数が多いですか?しかし、めげるのはまだ早いですよ。
なんせこれからまた増えるかもしれないんですから。
はい。お父様は魔女が生まれる条件についても研究されていたんですが…はっきりしたことはまだ分からないそうです。
ですが、現在共通して言えることは「なんらかの理由で心に深い闇を抱えた年若い女性が魔女になる」ということですね。
はい。絶望や悪意といった負の感情に呑み込まれた少女が魔女になってしまうんだとか。
へぇ…どうしてそう思うんですか?
ふふふ…なるほど、そういう…
やはりマスターは面白い方ですね。
わたし、貴方のことが少し…いいえ、かなり気に入ってしまったかもしれません。
はい。今の話を聞けば少しは魔女たちに情でも湧いてしまうんじゃないかと思ったのですが…
しかし、マスターははっきり彼女たちを滅ぼすとおっしゃいました。
それが他ならぬ彼女たち自身のためでもあると。
はい。わたしが気に入ったのはそういうところです。
殺すことが本当の優しさ…なんとも素敵な考えではありませんか。
そしてそれを迷いなく口にしたマスターの決意…しかと受けとりました。
ねぇ、マスター…わたしと眷属の契約を結びませんか?
はい。わたしの眷属になっていただければ、貴方は更なる力を手にすることができます。
それこそ魔女をも上回る、最強の力を。
えぇ。契約を結べば、わたしとマスターを繋ぐ魔力回路がさらに大きくなり、わたしからマスターへ魔力を今よりもっと供給しやすくなります。
ふふ、その点に関しては問題ございません。
わたし、自前で持ってる魔力量が多過ぎますから。
むしろ、どうやって消費しようか悩んでいたところです。
えぇ。わたしの身体には、大気中に存在する魔力粒子を自動的に取り込むシステムが組み込まれているものでして…
それはともかく…マスター、わたしと契約を結んでください。
は?……ふふふっ、あははっ!
そうですね…!たしかに契約を結ぶということは、今のお互いの立場が逆転するということ。
今度は貴方にわたしのことをマスターと呼んでいただかねばなりませんね…ふふふ…!
強がってはいけません、マスター。
今の貴方にわたしの力は必要不可欠のはず。
わたしがいなければ魔女を滅ぼすことは愚か、ご自分の命すら危うくなるのですよ?
はい。成長されたとはいえ、それはまだその辺りの魔獣を倒す程度のもの。
はっきり言ってしまえば、今のマスターでは魔女には敵いません。
はい、そうです。貴方は魔女に負けると申し上げているのです。
(胸ぐらをつかまれる)
ふふふ…わたしは事実を申し上げたまでです。
怒るのは勝手ですけど…魔女を討つこととご自身のちっぽけなプライド、どちらが大事ですか?
マスター…貴方に最初から拒否権はありません。
わたしと一心同体となることで初めて、貴方の夢は叶えられるのです。
思い出してください。理不尽にも国を滅ぼされた時の憎しみ、怒り、悲しみ…
魔女がこの世界にのさばる限り、またあのような悲劇が起こりかねません。
マスターあろうものが、ちっぽけなプライドに囚われて、大義を見失ってよろしいのですか?
それに…知ってますよ?貴方がどうして仮にも魔女であるこのわたしを完全に突き放すことができないのか…
似てるでしょう?貴方の元恋人に…
ふふふ…久しぶりだね。こうして面と向かって話すのは…
うん、わたしだよ。君が愛してくれた、恋人の…
もう…そんなに意固地にならないで。わたしはちゃんと生きてるよ。
(抱きしめる)
ほら、この感触…紛れもなくわたしでしょ?
わたしも感じるよ?君の温もり…
ね…わたしと契約、結ぼうよ。
そしたらずっと一緒にいられるよ?
わたしは君のそばにいたい…ダメ、かな?
あ…本当に?じゃあ一つだけお願いが…
うん…わたしとキス、して?
そうすれば契約は完全に完了するから…ね?
お願い…迷わないで。わたしと一緒にいて。
(キスされる)
…嬉しい。ありがとう。
君のこと大好きだよ…えへへ♪
はぁ…わがままなマスターを持つと苦労しますね。
でもこれで貴方は名実ともにわたしのモノ…
これからはわたしを道具としてではなく、恋人兼主人として扱ってくださいね…あ・な・た♡ ふふふっ♪
クレジット
ライター情報
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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