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[フリー台本/ボクっ娘]ボクっ娘の死神と永遠を誓う話
  • 告白
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  • 学校/学園
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  • ボクっ娘
  • 年上
  • 死神
  • 人外 / モンスター
  • ヤンデレ
公開日2022年05月30日 03:40 更新日2022年05月30日 03:40
文字数
2181文字(約 7分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
僕っ娘で生徒会長のの死神
視聴者役柄
学生
場所
学校
あらすじ
[あらすじ]失恋し、今まさに命を捨てようというタイミングで姿を現したボクっ娘の生徒会長。彼女は自分の死をつかさどる死神だった。語られる転生の仕組みと、彼女が秘めた愛とは…
本編
[学校、屋上]

(背後でドアが開く)
ふぅ…屋上は風があって涼しいな。
ん、いたいた。

立ち入り禁止の屋上に、鍵を壊して侵入とは感心しないなぁ、君。
しかもそんな端っこに。

ふむ…飛び降りるつもりなら、そちら側はやめた方がいい。
見えなきかもしれないが、すぐ下が最上階のバルコニーになってるんだ。
死ぬどころか、痛い思いすらできないだろう。

それに、君が何をしようが、今は君が死ぬことはできない。
例えうまく飛び降りたとしても、大けがを負うだけで「奇跡的に」助かってしまう。

ふふ。死神の僕が言うのだから間違いない。この翼を見て気が付かなかったのか?
そう。僕は死神の一族の生まれだよ。
一応、僕はこの学校の生徒会長なんだが…一度くらい見たことあるだろう?
死神会長なんて呼ばれたりしているけどね。
その顔を見るに、思い出してくれたようだな?

しかし、死神に生を保障されるなんて面白い冗談じゃないか。
はは、怒らないでくれ。君がいろいろと悩みを抱えているのは知っているよ。
あぁ。生徒会長という仕事柄、いろいろと噂が流れてくるからね。

……失恋したそうだな。なかなか思い入れがあったのだろう?
君の絶望や失望が僕にも伝わってくるよ。
死神の特技みたいなものさ。人の感情がわかるんだ。

はぁ、もういいだろう?こっちに戻っておいで。
死にはしないとはいえ、万が一落ちてしまえば大怪我をしてしまうのは間違いない。
ほら、僕の胸に飛び込んで来たまえ!

…あれ、普通に戻ってきたな。いいのか?せっかく胸を貸してやろうと思ったのに。
嫌だったのか?それとも恥ずかしかったか?
案外かわいい所もあるんだな。では、僕から抱きしめてやろう。

多少は落ち着いたか?せっかくだしもう少し話して行こうか。
ここに座ってくれ。僕がこのまま後から抱きしめていてやろう。

(後から手を回す。声が耳元に寄る。)
君、耳が真っ赤になっているな。恥ずかしいのか?
そうだな…せっかくだし、死神についての話をしてあげよう。

死神といっても実際は神ではなくて、たくさんいるんだ。天使と同じようなイメージさ。
そして、死神は誕生した時、自分が誕生する人間の魂をいくつか割り当てられる。人と同じように転生しながら、死神が人生を終わらせた魂を、天使が転生に導く。そうやって役割分担してるんだよ。

ふふ、もう分かったかな?そう、僕は君の担当だ。
あぁ。だから君は死なないと断言したんだよ。僕がそうするまで、君は死なない。その気になれば成長も止められるよ。
ん?…あぁ、その通りだ。逆にいつでも君を殺すことができる。

おい、あまり暴れるないでくれ。後から抱きついてるのに、そう簡単に逃げられるわけないだろう。
君を今すぐに殺すつもりはない。僕は君を愛しているからね。

え?あぁ、愛しているよ。何度も何度も転生して君の近くにいるうちに、いつの間にかね。
いつだって君は純情で、まっすぐな人だった。
君に気持ちを伝えるのは初めてだ。
今、こうやって君とくっついて話ができるのはとても幸せに思っているよ。
君の失恋も、君にとっては不幸だったが僕にとっては好都合な話だ。
いや?この件に関しては直接手は出していないよ。そういう運命だった、というだけのことだ。もちろん、死神にとって「運命を操作する」なんて得意分野な訳だけど。

せっかくだ。この際、僕のものにならないか?
この先、転生するたびに君が苦しんで死んでいくのは見たくない。君が僕のパートナーになってくれるなら、それこそ永遠に共にいられる。

ふぅん?すぐに断られると思ったが、意外と迷うんだな。
いいのか?今すぐに断らないのなら、この場で僕のものにしてしまうぞ?

黙っているということは、それが君の答えで良いんだな?
ふっ、ははは!そうか。君は案外思い切りが良いのかもしれないな。

(さらに耳元に近づく)
いいのか?君にとっては、僕は赤の他人なんだぞ?
首まで赤くしちゃって。初心(うぶ)なんだな。かわいいじゃないか。
じゃぁ君が目移りしないように僕のものだと証を付けておかなければな。

ふむ…どうしようか。やはりベタだが首筋にするべきか…
いや、このかわいい耳にしよう。ここも真っ赤だ。
あーむ…ん、痛い?それは我慢してくれ。
んぐ…

うん、良い感じだ。しっかり跡がついてる。
もう一か所…ん…

よし、っと。
でもこれだとそのうち消えてしまうからな…
今は校則もあるから無理だろうけど、卒業したら君にピアスをプレゼントしてあげよう。
穴も僕が開けてあげるよ。ネームプレートみたいなものさ。

それと…君の心、だな。
もっと僕のことを愛してくれるよう、君の心の奥深くに私を刻み込まなければ。
時間はたっぷりあるからな。それこそ永遠に。


(声が離れる)
まぁ、今日は僕の家に招待しよう。
僕だって、君の想像以上にお預けをくらっていたんだ。そろそろ、本格的に我慢の限界だよ。
今日くらい、僕が君を満足するまで堪能したって許されるだろう?
今だって、君の耳に悪戯する以上のことをしないよう、頑張って我慢したんだぞ?
君が構わないというなら、すぐにでも襲い掛かってしまいたいくらいだ。
でも君は嫌だろう?
それに、僕だけの君が他人の目に触れるなんて耐えられそうもない。

ふふ、そうだな。あと数十年もしたら、僕たちのことを知っている人は皆いなくなってるさ。
でも、好きな人を1秒でも長く独占したいと考えるのは自然なことだろう?
うん。じゃあこれからよろしくね。彼氏君。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
[フリー台本/ボクっ娘]ボクっ娘の死神と永遠を誓う話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
奏流 漁(幼女かなで)
ライター情報
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