人が怖い夢を見たっていうのに、隣でアホヅラ晒して寝てる彼女が腹ただしくてつい、叩き起こしてしまった。

(衝撃で目を覚ます)

いたっ！…なに？どうしたの？

え？怖い夢みた？なにそれ…

(噴き出す)

あー、ごめんごめん。ちょっと突飛すぎる夢だったもんでつい…

ゆ、夢だもんね、仕方ないよね、うん…

怒んないでって。悪かったから。

ほら、きて。ギューしてあげるから。

(ハグして背中をトントンする)

よしよし…大丈夫。わたしがついてる。

怖い夢なんかすぐ忘れさせてあげるからね〜…

え、わたし？わたしは〜…あんま夢見ないタイプ。

まぁ単に忘れてるだけかもしれないけど。

んー、羨ましい？交換する？

あはは…それができたら苦労しないよねぇ…

ま、とにかく大丈夫だから。

今日はずっとこうして手ェ握っててあげる。

当たり前でしょ？彼女なんだし、ちゃんとそばにいるよ。

ん、分かった。頭も撫でてあげるから…

(頭撫で撫で)

気持ちいい？ならよかった。

でも、気持ちいいのはお互い様だけどね。

うん。わたしも君の髪触るの好きだし。

こうしてゆっくりゆっくり、櫛でとかすように触るのが好きなんだよねー…

なんかクセになるってゆーか…ずっと触ってたい気分。

そうだね〜…ウィンウィンの関係だよねぇ、わたしたち。

お互い髪を触って触られて気持ち良くなるのって、スッゴイコスパもいいし…

なんなら毎日撫でながら寝かしつけてあげようか？わたしが。

え、いい案だと思ったのに…君的にはダメ？

あ、あー、なるほど。そういうね……

んー…じゃ、触ってみる？わたしの髪。

いいよ。ほら、好きなだけ触って？

(髪の毛をかき回される)

ってもう！なんでそんな乱暴なの！

遊んでみたって…仕方ない彼氏くんだなー。

あー、絶対明日髪の毛スゴいことになってる。ちゃんと整えないと…

あ、君がやってくれるの？ありがとう、助かる。

そーだね…せっかくのデートなんだし、髪の毛くらいパシっと決めていきたいよね。

そうだ。朝ごはん、わたしが作るからさ。代わりに髪の毛のセット頼んでいい？

ありがとう。それじゃ、明日寝坊しないようにそろそろ寝よっか。

うん、わかった。怖い夢見ないためのおまじない、かけてあげる。

(軽いキス)

おやすみ。明日はいっぱい楽しもうね…

・台本（ゆるボイ！）
隣で呑気にグースカ寝てる彼女を叩き起こして優しくしてもらった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎