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スライム娘と溶け合って
written by 霜月鷹
  • 人外 / モンスター
  • スライム
  • 同化
  • 雨音
公開日2022年08月22日 07:53 更新日2022年08月22日 07:53
文字数
1124文字(約 3分45秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
科学者に生み出されたスライム
視聴者役柄
瀕死の科学者
場所
人気のない路地裏
あらすじ
その失敗作は廃棄処分にする」

実験の過程で生み出した意思を持ったスライム、貴方に懐いている彼女は上層部からの命令で処分されることが決定されてしまった。
彼女の事を守る為に研究施設から逃げ出した貴方だったが追手に捕まり、彼女から引き離され瀕死の重傷を負ってしまう。
雨が降りしきる中、人気のない路地裏でどうにか意識を取り戻した貴方──

目の前では貴方と同じくらいボロボロな彼女、スライムが微笑んでいました。
本編
【環境音 雨音】

あら……うふふ、こんなところに居たのね。
てっきり遠いところに連れて行かれちゃったかと思ったけど……意外と近くに居てくれたのね。
怖い人達に囲まれて、痛めつけられて……私達、ボロボロにされちゃったわね。
えぇ、実は私も……こうやって形を保っているだけで精一杯、なの……
貴方……息をするだけでも、辛そう……ね。
ごめんなさい、私……貴方の事を守れなかった……貴方は私の事、守ってくれた……のに。
私みたいな、出来損ないの失敗作を、貴方は……守ってくれた。
でも、そのせいで──
「気にしなくて良い」……こんな時でも、私に優しく……してくれる、のね。
なら、私も……貴方に恩返し、しなくちゃね。
大丈夫、心配しないで……貴方を死なせたりなんてしない……だって貴方は、私の命の恩人……なんだから。
今からね……私を使って、貴方の傷を治してあげるわ。
貴方と一つになって、足りない部分を私で補う……そうすれば、私も貴方も、助かる事が出来る……から。
えぇ、私と貴方……二人でドロドロに混ざり合うの……そういうのも、悪くはない……でしょ?
分かったわ……それじゃあ、始めるわね。

(同化開始)

うふふ……私、貴方の事を吞み込んじゃった……分かるかしら?
今ね、私が少しずつ、貴方の中に流れ込んでいるの。
体の色んなところから君に入り込んで、血の流れと一緒に私が体中を駆け巡っているの。
まずは貴方の中を私で満して……その後は、時間を掛けてゆっくり、私達は一つになっていくの。
お互いの境界線がなくなって、私が貴方で貴方が私……身も心も一つになるのよ。
あ……これは……貴方の脳かしら?
不思議な感じ……なんだか私の中に、貴方が流れ込んでくるみたい……
素敵……もっと、もっとこっちに来て……
あ、ごめん……僕ったらつい、その……君の事がもっと欲しくなっちゃって──

あれ……僕の喋り方、なんか君みたいになってきちゃった?

あはは、君も僕みたいな喋り方だね……ん、あれ……僕達、本当に喋ってるのかな?
頭の中にお互いの声が響いてるような……なんか、ちょっと変な感じだね。
でも、とっても素敵……君もそう思ってくれてるんだね、嬉しいよ♪
なんで分かったのって………だって僕達、もう一つになってるんだよ?
君の考えてる事は僕が考えている事、僕が考えている事は君が考えている事……それが今の僕達。
だから君も、僕の考えてる事……ちゃんと分かるでしょ?
うん、そうだよ……僕今とっても幸せ、幸せ過ぎてどうにかなっちゃうそう!
ほら……分かる?
君の体、溶けちゃった……僕達、本当に一つになれたんだよ!
嬉しいね……幸せだね……
これでもう、僕達はず~っと一緒だよ♪
うん、ず~っと一緒……って、あれ?
なんだか、眠く……そっか、君……疲れてたんだよね。
それじゃあ少し、ここでおやすみしよっか……うん、おやすみなさい。
目が覚めたらさ……僕達を引き離そうとして、君の事をボロボロにしたアイツらを見つけ出して──

一緒に復讐、必ずしようね♪

(同化完了)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
スライム娘と溶け合って
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
もし宜しければ、使用実績の方もお願いします…!
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有償・無償問わず演者側キャラクターの性別変更、罰ゲーム等への使用は御遠慮願います。
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