ある日、貴方は姉から部屋の掃除を手伝ってくれるよう、頼まれる。渋々承諾する貴方だったが、そこで見てはいけない物をたくさん見てしまう。
掃除の途中で、意中の相手から電話がかかってきて、楽しげに話していると、姉が相手との関係を問い詰めてきて…？

弟く〜ん…手伝ってほしいことがあるんだけど〜…

まぁまぁ！そんなめんどくさがらずにさ！

ほら、お姉ちゃんのお部屋に入れる特権あげるし！

まぁ弟くんならいつでもウェルカムなんだけど。

あー、待って待って！無視して自分の部屋に戻ろうとしないで！

(咳払い)

それでね、弟くんにはあたしの部屋の掃除を手伝ってほしいなー、なんて…

もぅ、何その嫌そうな顔？失礼しちゃうなぁ。

え？それは〜…お母さんに雷落とされたから？

たはは〜…足の踏み場がちょっとしかなくて、ね…

ねっ、ねっ！お願い！一人じゃあんな汚部屋片付けられないからさ！弟くんの協力が必要不可欠なの！

ちなみに手伝ってくれたら、お姉ちゃんから熱い抱擁とキスが特典としてついてくr……あっ、ごめん！今の冗談！ちょっとしたお姉ちゃんジョークだから！

もー、お姉ちゃんに対して塩対応なんだから…まぁそんな弟くんも素敵なんだけど。ふふふ♪

さ、お姉ちゃんの部屋にレッツゴー♪

弟くんの協力に期待してるからね♪




んーと…これはポイしちゃって…

え、なに？……あぁ、それ？それは弟くん専用アルバム。そこの棚に戻しといて。

大事な物だから、間違っても捨てちゃダメだよ。

え、当たり前じゃん。可愛い弟くんの成長過程の写真を永久保存するのは、姉として当然の義務だから。

あ、それ！あたしの弟くん日記！

よかった〜！こんなところにあったんだ！

え、これ？弟くんの一日を記した日記だけど？

あ、中身知りたい？もぅ、仕方ないなぁ。恥ずかしいけど読んであげる。

○月×日△曜日、弟くんの寝顔を一時間たっぷり眺めてから朝チュンで弟くんを起こs……って何？まだ読み始めたばっかなのに。

もう、中身が気になるって言ったのは弟くんじゃん。

ダメ。自室に帰るの禁止。まだ片付け終わってないから。もうちょっとだけ付き合ってもらうからね。




ふー…だいぶ片付いた。足の踏み場もゲットしたし。

え？あー！それは捨てちゃダメ！

(ラリアット)

あ、ごめん！あたしったら、間違って弟くんにラリアットを…！

だ、大丈夫…？生きてる…？

よ、よかったー！弟くんのこと、殺しちゃったんじゃないかと…！

こ、これは捨てちゃダメ！あたしの大切な宝物もとい、秘蔵の弟くんコレクションだから！

えっと、これは弟くんの鼻かんだティッシュでしょ、弟くんの使い終わったボールペン、弟くんが咳した時にその空気を採取した袋…

ゴミじゃない！なんて事言うの、弟くん⁉︎

あと地味にお姉ちゃんから距離取らないでよ！

もぅ、傷つくなぁ…弟くんってば、お姉ちゃんに向かってそんな塩対応していいの？泣くよ？

むぅ…弟くんのイケズ。

あ、電話？出ていいけど…




…弟くん？今の女、だあれ？

ごめんね、盗み聞きするつもりはなかったんだけど、ちょっと聞こえちゃって…

話し相手、女の人だったよね？しかも弟くんより年上の…

甘くて魅惑的な声だったね。まるで男を悩殺するために出してる猫撫で声みたいな…

ね、弟くん？怒らないから正直に言ってみて？

今の電話の女は誰？

ふーん…友達の紹介で知り合った人、ねぇ…

単に知り合っただけにしては、ずいぶん仲良さげだったね？弟くんも妙に楽しそうだったし…

お姉ちゃん、許さないよ？弟くんが何処の馬の骨とも知れない女と付き合うの…

ダメだよね？弟くんにはお姉ちゃんっていう存在がいるんだから。

お姉ちゃんの目が黒いうちは、弟くんの交際は一切認めません。いい？

お姉ちゃんの言うこと、聞けるよね？

聞・け・る・よ・ね？

いい子の弟くんなら、これくらいは理解してくれるってお姉ちゃん、信じてるよ？

ふふっ…そうそう。やっぱり弟くんはいい子。とっても賢い。

弟くんはお姉ちゃんのモノだってこと、忘れちゃダメだからね…？ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
ブラコンヤンデレな姉との部屋掃除
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎