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ヤンデレ悪魔と終わりの先へ
written by 霜月鷹
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 悪魔
  • 終末世界
公開日2022年08月29日 09:24 更新日2022年08月29日 09:24
文字数
1273文字(約 4分15秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
契約した悪魔
視聴者役柄
世界を終わらせた張本人
場所
終末世界
本編
はぁ……君、今度は飛び降りかい?
それは前にも試してたじゃないか……もしかして、忘れちゃった?
「高さが桁違いだ」って……まぁ確かに、今回は前の飛び降りとは規模が違うけどさぁ……
結果はほら、前回と同じように綺麗な形で蘇生──

残念、今回もダメだったね♪

もう……私の事は無視?次は何をしようって言うんだい?
言っておくけど、今の君はもう何をしたって他の人間達みたいな終わりを迎える事は出来ないよ?
劇毒を飲もうが溶岩に身投げをしようが何をしたって無駄、すぐに元通り……元々そういう契約だったんだからさ、いい加減にそういう無駄な事は諦めよう?
何度も何度も似たような事を目の前で繰り返されて、私もちょっと飽きてきたんですケド。
君ってこういう明らかに無駄な事、あんまりしない人間だった筈なんだけどなぁ……もしかして、蘇生のし過ぎで何処か壊れちゃった?
お、ようやくこっち見た──ってちょっと、いきなり掴みかからないでよ!服がシワになっちゃうでしょ!
「元に戻せ」って……まぁ、私との契約で君が手にした結果全てを手放すなら出来なくはないけど……

でもさぁ……君、本当にそんな事をしても良いの?

君は私に力を望んで、私は望まれた通りの力をあげた。
その代償に私が貰ったのは君の人間らしい終わり方……いや、終わりそのものだったかな?
私があげた力で君は大切な人を救い出して、でも世界はそんな君の事を化け物だって攻撃し始めて……その結果、この星は更地になっちゃった!
誰がどんな手を使っても気味を殺す事は出来なくて、次第にエスカレートしていって……あぁ、今思い出しても本当に滑稽だなぁ♪
君は自分や大切な人を守る為に力を使って、結果的に自分以外の全てを滅ぼしちゃったんだからさ!
大切な人もそうじゃない奴らも一人残らず皆、見境なしにぶっ殺しちゃってさぁ!
おかげでこの星に残ってるのは、瓦礫の山とちょっとだけの動植物……いやぁ、世界の終わりってこんな呆気なく訪れちゃうものなんだね。
あ……そっか、君が私との契約を破棄するっていうならこの結果もなかった事になっちゃうのか。
それは困るなぁ……私にとって最高のご馳走、君の絶望が味わえなくなっちゃう。
やっぱり契約破棄の話はナシ、これからもこの星で絶望しながら永遠に生き続け──

ねぇねぇ……私のお腹に瓦礫なんか突き刺して、君ってば何がしたいの?

あのさぁ……君ならとっくの昔に理解してくれてると思ったんだけど、私って何処にでもいるようなちっぽけな人間を不老不死の怪物に出来るような悪魔なんだよ?
そんな悪魔に、たかが内臓をグチャグチャにするだけの攻撃が効くって本当に思ってたの?
はぁ……物分かりの悪い契約者さんには、ちょっとだけお仕置きをしなきゃかな。









あはは、おはよう……首を跳ね飛ばされる気分はどうだった?楽になれたと思った?
残念だったねぇ……私がその気になれば君の望み通りの結末を与えてあげる事も出来たんだけど、そんなの世界が終わったとしてもあり得ないから♪
あ、世界は君が終わらせちゃったんだっけ……私の言葉、比喩表現じゃなくなっちゃった♪
さぁさぁ、次はどんな事をして私を楽しませてくれるのかな?


君が絶望する姿……もっといっぱい、私に見せて♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ悪魔と終わりの先へ
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
もし宜しければ、使用実績の方もお願いします…!
有償販売利用の条件
有償・無償問わず演者側キャラクターの性別変更、罰ゲーム等への使用は御遠慮願います。
利用実績(最大10件)
霜月鷹 の投稿台本(最大10件)