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上司に悩みを相談したら、解決策に結婚を提案された
written by 夜木嵩
  • 職場/オフィス
  • 上司
  • グイグイ
公開日2022年09月22日 18:09 更新日2022年09月22日 18:09
文字数
2333文字(約 7分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女上司
視聴者役柄
指定なし
場所
職場
あらすじ
職場での悩みを、あなたは頼れる上司に相談してみることに。
彼女は優しく、親身に話を聞いてくれていたが、突如君との結婚を提案してきた。
大胆で強引な話に困惑するあなたを落そうと、さらにグイグイと迫ってくる。
本編
あ、そういえば君、何か相談があるみたいに言ってたよね。
私、今なら時間あるけど、君は大丈夫?

そっか、じゃあ、こっちで。

安心して。
誰にも言わないから、正直に言ってくれるかな。

(間)

ふーん、人間関係、かぁ……
そればかりは、相性というか、いろいろあるからね。
態度が悪いっていうのは、私からも言っておけるけど、あの人のこと、他の人からも相談されたことがあったような……

ごめんね、私も人の扱い方に長けてるわけじゃないからさ、ピタッとそれを止めさせるとかは、できないと思う。
でも、言ってくれてありがとうね。

だけど、言っただけで、そういうのって直らないんだよなぁ。
どうすれば上手くいくのか……

そうか。
私、いいこと思い付いちゃった。

あのさ、もし、耐えられないんだったら、すっごくいい方法、あるよ。

私と結婚しようよ。

ん? 聞き間違えじゃないよ?
私と、結婚。
夫婦に、なろ?

だって、転職とかするにしても、働きながらじゃ大変だし、辞めてから一人で、っていうのも、特にお金の面で不安が大きいでしょ?
それなら、私が君のことを支えてあげたくて。

というか、私ぐらいの稼ぎなら、君に主夫になってもらうこともできるし。
君がこれからどうするとしても、私、力になれると思うんだ。

もちろん、結婚を口にするくらいだもん。
私、君のことは心の底から好きだよ?

本当はね、ここ最近、君のこと結構目で追っちゃったり、君のこと考えて、仕事が手につかなくなったり、好きな人のことそう言っちゃいけないんだけど、日常に支障をきたすぐらい、好きになっちゃってたの。

どういうところに惹かれたんだろうね。
君となら、とても穏やかで満ち足りた夫婦生活が出来そうだなーって、見てて思えてきたの。
私の思い浮かべる理想の毎日に、いつの間にか君が現れて、気付いたらその真ん中にまで来ちゃってた。

私、君のこと愛したい。
君のこと、幸せにしたい。
でも、それと一緒に私に溺れさせて、離れられなくさせてしまいたい。

ねえ、不平等だと思わない?
私、こんなに頭の中君でいっぱいにさせられてるのに、君はまだ私のこと、あんまり意識してくれてない。
人のこと悩ませておきながら、素っ気ないのはひどい子だなぁ。

君のことだから、私が最近ずっと想いを寄せてることだって、気付いてはくれていないんだろうけど。

別に謝ることなんてないんだけど、でも、許すわけにもいかないかな。

好きにさせられたからには、好きにさせないとこっちも気が済まないよ。
私だって、上司っていうのはただの役職。
それ以前に恋だってする女の子なんだからね?

だから、君を惚れさせるためにも、まず結婚しよ?

どうしたの?
順番が逆?

ってことは、君が私に惚れてくれて結婚してくれるってことなんだね!
嬉しいなぁ。
なんて、流石にそういうのは、揚げ足取りみたいで馬鹿馬鹿しいからやめておくけど。

とにかく、君もこの職場での不安なんて感じなくてよくなることだし、私がいつだって愛してあげるし、悪いことなんてないんだから、結婚しようよ。

ね、いいでしょ?
この前恋人はいないって言ってたし、君の言ってるタイプ、ほとんど私みたいなものだったし、ほら。

それとも、何か断る理由、あるの?
もちろん、無理に結婚だとか、強制するわけじゃないんだよ。
大体、こうやって結婚の話を持ち出したのだって、単純な私の欲求だけじゃなくて、最初に言ったみたいに、君の生活のため、幸せのためを思っての事なんだから。

当然、それよりも君が幸せになれる方法があるって言うなら、私はそれを邪魔するつもりはないよ。

でも、もしそうなら私、悲しいかも。

だって私、君の一番になりたいんだもん。
それは、君の素敵な妻としてがいい。

今まで君が私のこと、ちゃんと上司として信頼してくれていたとしても、それでも、好きどころか、愛してやまない、一生を共にしたいって思える絶対的で距離のない恋愛感情が一番欲しいんだよ。

うん、私はいたって本気よ?
言うとすれば、君への気持ちのあまり、妄想が暴走しちゃってるのかも。
でも、それが本心だから。

恋なんて、程度の大きさはあっても、そもそもが暴走みたいなものでしょ?
この気持ちだって、抑えられないんだもん。
君のことを愛さないなんてできない。

えへへ、結局、一番は私が君と結婚したいから、なのは隠せないね。

で、でも、身勝手なわけじゃないもん!
結婚する以上君のことは、病める時も、健やかなる時も、真心を持って愛すことを誓うんだから!

確かに、こうやってグイグイと今は迫っちゃってるかもしれないけど、こんな強引なのは今だけなの!

だって、君が愛してくれる人になりたいから。
結婚してくれたって、そのことを後悔されたら、意味なんてないでしょ?

毎日が二人でいるっていうだけで、嫌なことも忘れられるくらい、満たされた日々を築きたいの。
いつか、お別れのときは、お互いに悲しみながら、それでも一緒にいられたことは、人生で一番の宝物だって思いながら、最期までお互いを想っていたい。

君となら、出来るって思うんだ。
特に理由はないけど、裏を返せば、これが運命ってものなんじゃないかって思える。

だから、君と結婚したいの。

わかってる。
いろいろと段階すっ飛ばしちゃってるもん。
君が引いちゃってるのも。

だからさ、答えは今すぐに、とは言わないよ。
私のこと、よーく知って、いいなって思ってくれるならでいいから。
その時が来たら、君から気持ちを聞きたいな。

ゆっくりと考えれば、いろんなことが見えてくるはずだから。
私の、結婚したくなるような色んな魅力が見えてきたりして……なんてね。

とにかく、迷いとかがなくなって、固まった君の答えが聞きたい。

その代わり、これからは私も全力で君にアピールしていくから。

覚悟しておいてね。
未来の旦那さん。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
上司に悩みを相談したら、解決策に結婚を提案された
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
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