ん〜〜〜…
こたつ…いいわ〜…


吸血鬼は体温低いから、この暖かさは抗えないわ…反則よ…
もう私、こたつと結婚する〜
なんて、冗談冗談♪
浮気はダメ、なんだからね〜♪
でも、キミと同じくらい魅力的なんだもの
こんなの好きになるな、って方が無理な話よ♪


あ、ねぇねぇ
冷蔵庫にトマトジュースあったでしょ？
取ってきてくれない？
いいじゃん、キミの方が近いんだからさ
ね〜え〜、お〜ね〜が〜い〜


む〜…嫌だ、って言うなら…
代わりにキミの血を…
あら？そんなに慌てて…ふふっ…かわい♡


ありがとね♪
ん〜！おいし！
コタツに入って冷たいジュース、背徳感がこう…なんて言うか…いいわよね…？


あ！さっき買ったアイスも！
…なんて、流石にわがままが過ぎるわね…
ん？キミ、アイス持ってきてるじゃない！気が利くというか…なんか心を読まれてるみたいね…
ちょっとフクザツ…


いらないのか、って？
い、いります！アイス、欲しいです〜！


う〜ん！バニラが染みる〜！
はぁ〜、もうこたつに住んじゃおうかな〜？
あったかいし、ここで寝ても別に風邪ひかないし、ご飯もキミが持って来てくれるし…


調子に乗りすぎ？あはは、ごめんごめん
でもキミ、血を吸われるのは痛いから〜って言って、他のことでごまかそうとするじゃない？
大人しくしてればすぐに終わるのよ〜、な〜んてね


っ！ちょ、あはは！何！？足が…くすぐったいよぉ！
日頃の仕返し？生意気な…
キミ…やめ、あは！あははっはは！足は、くふふ…弱いの！あ〜っはははは！もう！こうなったら…


そりゃ！うふふ…
まさか、私がこたつの中を通ってくるとは思わなかったでしょ？
私のこたつ城に攻め込んでくるおバカさんは…
こうしてやる！


（首筋に噛みつく）


ほう？ふぁへへほひい？（どう？やめてほしい？）
ふぅ…今ので感覚を麻痺させてあげたから、もう痛くないでしょ？
その代わり、体も痺れてるけどね〜


それじゃあ、改めて…
いっただっきま〜す！


（血を吸う音）


あらら…気絶させちゃった…？
う〜ん…ちょっと調子に乗り過ぎちゃったかしら…あはは…
おーい、キミ〜？こたつで寝ると、風邪ひくわよ〜？つんつん…
ダメだ…起きない…


はぁ…ベッドまで連れて行ってあげるか…
よっ、と…うぅ…寒いよぉ〜…
自業自得ってやつだわ…


（翌日）


あ、おはよ
昨日はごめんね…
貧血になっちゃったでしょうけど…痛くはなかったでしょ？


ほらこっち来て、朝は寒いから隣りに
こたつの方があったかいだろ、って？
心が寒いの！早く〜あっためてよ〜


えへへ…
なんだかんだ言ってそうしてくれるとこ、好き♡
ほら、みかん食べよ？


ん…ふふ…
甘酸っぱい…ね…
えへへ…

・台本（ゆるボイ！）
【フリー台本】こたつと彼女な吸血鬼
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
アイゼン