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【フリー台本】壊れていく束縛吸血鬼
written by アイゼン
  • ヤンデレ
  • 拘束
  • 吸血鬼
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1732文字(約 5分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
(走る足音)
(扉を叩く音)


誰かな?
き、君!?どうしたんだ?
…!誰かは知らないが、その怪我…!
か、匿ってくれって…お、おい君!
気絶している…
……仕方ない…


(数時間後)


気がついたかい?
けど、まだ横になっていたほうがいいだろう…
応急処置しただけだから、痛みは収まっていないはずだ…


とっさに君をクローゼットに隠した後、すぐに君を探しに来た人がいてね…
ここにはいない、と言って追い返したよ
まぁ、君はクローゼットの中だったからね
嘘はついていないよ…ふふ…


その怪我、転んだりしてできた怪我がほとんどだけど…首のところだけ、噛み跡だね?
吸血鬼にでも捕まっていたのかい?


ん、やはりそうか…
あまり驚いていない、って?
まぁ、私も吸血鬼だからね…
見当はついていたよ


そ、そんなに怯えないでくれ
全く、恩人にそんな態度を取るなんて…
ははは…冗談だよ
仕方ないさ、逃げ出してきたんだろう?よっぽど怖かったんだね…


しかし、そこまで怯えるなんて
アイツは一体、君に何をしたんだい?
あ、思い出したくないなら無理に言わなくてもいいんだ…


…そうか、わざわざ痛覚を残したまま血を吸って、君が苦悶する様子を楽しんでいたのか…
なんて奴だ…!私は、力があるとはいえ吸血鬼は血をもらっている側だと考えている
だから、そういう奴は許せない


安心してくれ、君は絶対に守る…
だから今は、ゆっくりおやすみ…


(次の日)


ほら、動けるかい?
良かった、大した怪我じゃなかったみたいだね
でも、完治するまでは君を帰すわけにはいかないな、ドクターストップだ


さて、朝食を持ってきたよ
口に合うといいんだが…
そうか、それは良かった


私か?私はいいんだ
吸血鬼は血を飲んでいれば他には何もいらない
たまに、嗜好品としてコーヒーや紅茶を楽しむことはあるけどね


血も沢山の量はいらないんだ
献血車を出して定期的に頂戴しているから、誰か特定の個人を監禁するなんてこともしない


き、君の血を吸ってくれ?いいのかい!?
あ、いや、じゃなくて…何を言っているか分かっているのかい?
助けてくれた恩…?
へ、変なところで律儀なんだな、君は…


で、では…ゆっくりと…


(血を吸う音)


これは…
アイツが血眼になって探すわけだ…
とんでもなく極上の味じゃないか…


はい、おしまいだ
痛くなかっただろう?
しかし酷い目にあった割には、よく私に首を差し出せたね…


私が優しいから?
……!馬鹿なこと言ってないで、もう休むんだ


あ、そうだ
この部屋からは出ない方がいい
外から死角になっているから、安心だろ?
うん、いい返事だ


用があったらいつでも呼んでくれ
すぐに行くから…


(部屋に鍵をかけるかな…ってダメだダメだ、怪我人なんだぞ……でも…)


(しばらく後)


あ、君!部屋の外に出てはダメじゃないか!
私を探してた?呼んだらすぐに行くと言っただろう?
吸血鬼だから聴覚は鋭いんだ、屋敷のどこにいても聞き取れる…


言うことを聞けない君には…首輪と鎖をつけさせてもらうよ
部屋の中なら自由に動ける長さだから、我慢するんだ


こ、これは君のためなんだ…
ダメと言ったらダメだ


(しばらく後)


………
あ、あぁすまない、君に見とれて…じゃなくて、ボーッとしてた…
首輪を外してくれ?し、しかし君は言うことを聞かなかったじゃないか…
ダ、ダメだ…それは外したくない…


(しばらく後)


な、何をしているんだ!
い、椅子で鎖を壊そうだなんて…
どうやら、本格的に私を怒らせたいようだな…
しかし、私は優しいからな
これで、勘弁してあげよう…


手錠…これならもう鎖を壊すなんて馬鹿な真似はできないだろう?
君のためなんだ、君のため…


(しばらく後)


完治…したな…
よく頑張ったな…
これでここから…
……


(抱きしめる)


やっぱり嫌だ!君を手放すなんて…


初めて君と会った時、クローゼットに入った君を見て、少しドキッとしたんだ…
それから…君を拘束する度に…
止まらなくなって…
君が私のものになっていく…
それがたまらなくなって…!


私のものに…なってくれ…!


(血を吸う音)


ハァ…ハァ…
これで、君はもう私から逃げられない…
媚薬成分のせいで、定期的に私に血を吸われたくてたまらなくなる…
どれだけ抗っても無駄だ…
体が熱くなってきただろ?
噛み跡が疼いてくるだろ?


ほら、私はこっちだぞ?
安心しろ…すぐに鎮めてやるから…


いい子だ…
もう君をこの部屋から逃さないからな…
身体中を拘束して、私のことしか考えられないようにしてやる…


私を呼べば、すぐに行くからな?
絶対に誰も渡さない…
絶対に…ね…?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【フリー台本】壊れていく束縛吸血鬼
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
アイゼン
ライター情報
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