1
可愛い後輩に酔い潰され、持ち帰られる
written by 夜木嵩
  • 肉食系
  • 後輩
  • 持ち帰られ
公開日2022年10月08日 18:20 更新日2022年10月08日 18:20
文字数
2167文字(約 7分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
肉食系後輩
視聴者役柄
草食系先輩
場所
居酒屋→ホテル
あらすじ
職場の皆と飲み会へ。
正直下戸なあなただったが、隣の席の後輩がやたらと勧めてくるのを断れずにいた。
案の定酔い潰れてしまったあなただが、彼女は責任を持ってあなたを連れて帰るという。
そんな彼女が素直にあなたを帰すはずもなく……
本編
 (SE:喧騒)

あれ、飲まないんですか?
先輩、グラス、空いてますよ?

もしかして、先輩、お酒とか弱い……?
へー、そんな気はしてましたが、まだちょっとしか飲んでませんよね?
他の人、何度もグビグビ飲んでる中で先輩だけはチビチビと。
なんだか可愛いですね。

あーっ、俺だって飲めるって、今、強がりましたね?
いや、本当に飲めるなら、強がりでも何でもないか。

あ、いいですいいです。
じゃあ、私がビール、頼んでおきますね。
折角の飲み会です。
いっぱい飲んで、いっぱい楽しみましょう?

すみませーん!
生一つ、お願いします。

さあ、遠慮なんていりませんからね?
先輩が飲めるって言ったんですから、いっちゃってください。

はい、流石です。
カッコいいですよ……って、先輩?
クラクラしてきました?
眠い?

あっ、これは、もしかして私、飲ませすぎてしまいましたか?
やってしまいましたね。
おーい、先輩?
大丈夫ですかー?

あっ、もうお開きですか?
割り勘、いくらになります?
わかりました。
でも結構行きましたね。

あ、先輩、ですか?
あ、あのー、皆さん、すみません。
先輩、潰れちゃったみたいで……えへへ……
いえ、この責任は私に取らせてください。
皆さんは時間も遅いので、帰り、気を付けてください。
割り勘、先輩の分も出しておきますね?

では、お疲れ様でした。
はい、さようなら。

ほら、先輩、帰りますよ?
あ、もしかして、歩けないですか?
まず、立てます?

まったくもう、仕方ない先輩なんですから。
肩、貸しますので。

よいしょ。
あー、重いです。
先輩も線が細いとは言っても、一人の男性なんですね。
私、皆さんに水を差されまいと返してしまいましたが、これだとどこまで運べるやら……

私の家、駅から遠いですし、先輩の家は知らないですし。
っていうか、終電を考えると、悩んでる時間はなさそうですね……
ここまでしたからには、最後、ゴールまでちゃんと決めろっていうお告げなんでしょうか。

え、いえ、何でもないですよ?
先輩には何の関係もないことです!
はい、何の関係も!

さあ、行きますよ?

えっと、ここを右でいいのかな?

よし、ここですね。

先輩、どうかしました?
違いますよー?
ここは駅じゃありません。
家まで先輩を運べるほど、こっちも体力ありませんので、電車は諦めました。

ごめんって、先輩のお酒の弱さを知っておきながら、飲ませに飲ませた私のせいですから。
先輩は、何にも気にすることないんです。
遠慮なんかされたら、これからのことに影響出ますし。

いえ、独り言です。
さあ、すみませんが、今夜はホテルにしましょうか。

あ、チェックインって機械でやるんだ。
これで、いいのかな?

先輩、部屋、行きますよ?

 (SE:ドアを開ける)

先輩、ベッドに寝てもらうので、荷物ください。
先輩はただ寝てくれればいいので。

はぁー、疲れました。

部屋ですか?
もちろん一つしか取ってませんよ?
そんな、出張じゃないですし、そもそもここ、そういうところですし。

先輩、好きです。
こんな場所で初めて言うのも、最低なものですが。

あ、あの、勘違いはして欲しくないんですけど、もちろん、こんな下心だけで好きって言ってるわけじゃないんですからね?

先輩としての敬意も込めて、私は、あなたという一人の男性を好いているんです。
びっくりしました?

それも当然ですよね。
先輩との距離が近いとはいえ、からかうばかり。
先輩が可愛くていじめたくなってしまうのが悪いんですが。

でも、その本心にある愛情にだって、気付いてくれたっていいじゃないですか。
男性とは鈍感な生き物とは知ってますから、怒ったりはしませんけど。

今ですか?
怒ってないですよ。
もう、怒る必要もないじゃないですか。

だって、好きって言っちゃったんですから。
これから、耳だけじゃなく、全身で気持ち、受け止めてもらうんです。

だけど、後日、今夜これからのことを忘れられたりなんかしたら、怒っちゃうかもしれませんね。

まあ、愚直な先輩の事ですから、気にしすぎて、職場じゃ私への態度がガチガチに固くなっちゃうの、容易に想像が付きますけど。
というか、その方が先輩は私のこと気にしちゃってるんだなって、わかりやすくていいんですけど。

それにしても先輩。
先輩がチョロくて助かりました。
断れない性格で、お酒も弱いなんて、私みたいな女に持ち帰られるための性質ですもんね。

飲まないんですか?って言えば、気にして簡単に次を注文してくれる。
しかも、自分が限界だってわかっていながら、もう飲めないとは言えずに。

今日は私の思った通りになったからいいですけど、仮に私以外の女に同じことされて、先輩を奪われたらたまったものじゃないので、これから、飲めないお酒を断る練習もしましょうね?
でも、先輩的には手遅れと言えばもう手遅れなんでしょうけど。

先輩、眠そうな目で可愛くうんうんなんて頷いてますけど、本当にわかってます?
先輩は断るってことを覚えないと、後輩に食べられちゃうっていう教訓ですよ?

結局、どんな言葉よりも、身をもって知るっていう経験が一番胸に刻まれるんですけど。

そういう意味なら、先輩のこと、心配する必要はありませんね。
そうでしょ? これから後輩に食べられちゃう、可愛い先輩さん?

でも、安心してください?
私は、もっと先輩と関係を深めたいから、こんなことをするんですからね?

愛してますよ。
だから、もっと愛させてください。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
可愛い後輩に酔い潰され、持ち帰られる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

Twitterアカウントは@yorugi_suu以外一切関与しておりませんのでご了承ください。
有償販売利用の条件
TwitterのDM等にてご一報ください。
利用実績(最大10件)
夜木嵩 の投稿台本(最大10件)