友達の紹介で付き合い始めた後輩のダウナーギャルに毎日パシらされ、ついにブチギレた貴方は手切金を叩きつけて、一方的に別れを告げる。

一年後、清楚で可愛い年下の女の子が貴方の家を訪ねてきた。彼女はどうやら、一年前に別れた後輩ギャルのようで…？

ちょっとパイセンー？お使いで頼んだやつ、買ってきてないんですけどー？

ほら、無いじゃん。つーことで、さっさと買ってきて。

はぁ？今からに決まってんじゃん。今ならギリお店開いてるっしょ。

いーから、とっとと行く！ウチの言うこと、ちゃんと聞いてよねー。ただでさえグズなんだからさ。

なに？その不満そうな顔？なんか文句ある？

ふん…無いならいいじゃん。とりあえずよろ〜。


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…てな感じでさ〜、あのパイセン、全然使えねーわけ。

アンタ、もっとマシな男紹介できなかったの？

ちょっとグズすぎてイライラすんだよねー。

え、あ、うっさい！それは言うなし！怒るよ⁉︎

そ、そこまで惚れてねーから！勘違いすんなし！

とにかく！あんなグズでダメなパイセン、ウチとはぜーんぜんっ、釣り合わねーから！そんじゃ、もう切るよ！

(電話を切る)

はぁ…ホント勝手なことばっか言ってさ…

ウチはパイセンに惚れてなんか…あんなの、ただのパシリだし…

…え？パイセン？なんでここに…

あ、や、その、今のは違くて…！

と、友達が変なこと言ってくるから、つい勢いで…！

(手切金をテーブルに叩きつけられる)

え、は？手切金？お別れっつーこと…？

ちょ、待ってよ！意味わかんねーし！ちゃんと説明しろって！

(突き飛ばされる)

きゃっ！痛った…！何すんの⁉︎

ひっ！ちょ、そんな睨まないでよ…今までのこと、謝るから…

な、なんで…⁉︎ なんでそんな酷いこと言うわけ⁉︎

ウチら、これでも一応付き合ってんじゃん！カレカノとして！

ウンザリ…⁉︎ だから謝るって言ってんじゃん！なんでダメなの⁉︎

あ……も、もうやめてよ…ウチが悪かったから…

一生縁を切るなんて言わないで…お願い…

ちょ、パイセン！ごめん！ホントごめんってばぁ！

やめて…ウチを捨てないでよ…！ちゃんといい子にしてるから…！

(主人公、退室)

あ……あはっ、あははっ…

あーあ…終わった。こんな幕引き、あり得ねーんだけど…

パイセン…やっぱウチのこと嫌いだったのかな…

嫌い…そうだ。だったら、好きになって貰えばいいんだ…！

パイセン…ううん、先輩の好きなタイプの女の子になってね…あははっ！


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あ、おかえりなさい。先輩♡

誰って…やだなぁ、わたしのこと、忘れちゃったんですか？

ほら、先輩が去年付き合ってたあの元クソビッチの女ですよ。

はい。やっと思い出してくれましたか？

わたし、あれからいっぱい反省したんですよ？先輩に酷いことしかしてないなぁって…

付き合ってからも先輩のこと、好きって言った覚えないですし。

ホント最低ですよね、わたしって…

先輩のこと、自分に都合のいいパシリとしてしか見てなかったんですから。

でも…先輩に別れを告げられて気づいたんです。

わたし、本当は先輩のことが好きだったんだって。

先輩がいなくなってから、何もかもがどうでもよくなって…人生灰色でした。

ほら、見てください…このリスカ跡。これで少しは先輩を傷つけた罰になるかなって。

まぁ、思ったより痛みを感じなかったので、大した罰にはなりませんでしたけど。

ですから決めたんです…本当の意味で、先輩の理想の彼女になろうって。

先輩、清楚な女の子が好きなんですよね？

だから、チャラチャラしたピアスとかアクセとかは外して、髪も金から黒にしたんですよ？

あとはほら…言葉遣いだって、『普通の後輩』になってるでしょう？

ねぇ、先輩…もう一度わたしと付き合ってください。

先輩のご家族にはもう彼女だって言ってありますし、なんの問題もありません。

はい。彼女だって言ったら、快く家に入れてもらえました。

今のわたしなら、先輩の『理想の彼女』になれます。

先輩の言うこと、何でも聞きますよ？

はい。本当に何でも聞きます。

痛いことも苦しいことも甘んじて受けますし、なんなら、パシリとしても性奴隷としても扱っていただいて構いません。

先輩と一緒にいられるなら、何されてもいいです。だからわたしを拒否しないで…

(キス)

先輩…好きです。誰よりも貴方のことを愛しています。

二度と別れたいなんて言わせませんから…

もう一度最初からやり直しましょう…？ね？

・台本（ゆるボイ！）
ダウナーギャルの後輩彼女と無理やり別れたら、『普通の後輩』になった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎