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夢と現実の間で寝かしつけてもらう耳かき
written by 魚河岸
  • 耳かき
  • 寝かしつけ
  • 癒し
  • ASMR
  • 耳拭き
  • 睡眠導入
公開日2022年10月28日 02:29 更新日2022年10月28日 02:29
文字数
1938文字(約 6分28秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
夢と現実の間の住人
視聴者役柄
聞き手のあなた
場所
夢の世界一歩手前
あらすじ
ゆっくり話しかける感じが良いかもしれません。
本編
……おっと。
やあ、初めまして。
それとも、ボクのこと覚えてるかな?
覚えてるなら、またあったね。

一応説明しておくね。
ここは、夢と現の狭間。
夢の世界一歩手前ってところかな。
人は夢を見る時必ずここを通るんだ。

ボクはここの……管理者ってほどではないな。
ただの住人だよ。
そうだな……。
寝る前に数える羊みたいなものだと思ってくれればいい。
見た目は羊らしくはないけどね。

……うんそうだよ。
もちろん君も例に漏れずここを通るんだわけで。
君は寝る寸前ボクによくあっているんだ。
まあ、普通に考えたら覚えてないだろうけど。

それで今日はどうしてハッキリとした意識でここに居るのかな?
……眠りたい、或いは眠らなきゃいけないのに寝れなくなっちゃったか。
寝なきゃいけないって思うほど寝れなくなるってことあるみたいだね。
それじゃ、しかたない。
ボクが寝かしつけてやろう。
どうせなら……ほら耳かきで。
さあ、膝枕においで。

(頭が膝の上に)

はい、よくできました。
さて、耳かきと言っても色々あるよね。
まずは、耳の外側を拭いて綺麗にしようか。

(耳をおしぼりで拭く)

どうだい?
これだけでも結構気持ちいいでしょ?
リラックス効果とかはちょっとわからないけど、布が優しく当たる感覚とか音って心地よくなるよね。
布団から出たくなくなっちゃうのも、そういう心地よさも関係してるのかもね。
君は朝布団からすぐに出られるほう?
ボクは……どうだろうね。
でも、美味しい朝ごはんのためなら起きられる気がするのかも。
ボクは1人で住んでるから、自分で用意しなきゃなぁ。
なんにせよ、起きるのが辛くなる季節だし、頑張らないとね。

(終了)

はい、終わり。
それじゃあ耳かきやっていくね。
まずは…
(片側の耳をトントンと触る)
こっちの耳からやっていこうか。
上に向けてくれる?

(頭の向きが変わる)

ありがとう。
それじゃあ耳かき入れるよ。

(耳かき開始)

わかってるとは思うけど本当はね?
ここで耳かきをしても綺麗になるのかはちょっとわからないんだ。
ボクは君が起きたあとの状態を見れないからね。
でもさ、無駄ではないと思ってるんだ。
だってさ、気持ちいいでしょ?
元々寝かしつけのためのものだしね。
だから存分にあじわってね。

それにしても君さ、最近寝不足なの?
ボクが見る限り、最近の君はトボトボ夢の世界に行ってトボトボ帰ってくるからさ。
あんまり疲れ取れてないのかなって。
むしろ疲れてるから寝れないのかもしれないけど。

ボクが思うに、君はもっと自分を休ませてあげてもいいと思うな。
身体的にだけじゃなくて精神的にもね。
たとえば……なんか無意識に自分を追い詰めてないかな?
「ああしなければいけない。いつまでにやらなくてはいけない」
みたいな感じで。

確かに時間は過ぎるし、やらなきゃいけないことも多いかもしれないけどさ。
ほんの少しだけ忘れてゆっくりしてみない?
ほんの小一時間、或いは寝てるときだけでもいいんだ。
少しの間だけ何も考えないとか、どこか近場の行ったことない場所に出歩いてみたりだとか。
ボクには君の負担を理解できないけど、少しリフレッシュしてみよう?
ちょっとなにか変わるかもしれないよ?

(耳かき終了)

っと、ちょっと喋りすぎたね。
こっちの耳は終わりだよ。
反対向いてくれる?

(頭の向きが変わる)

うん、ありがとう。
それじゃあこっちの耳……
(片側の耳をトントンと触る)
うん、やっていくね。
耳かき入れるよ

(耳かき開始)

さっきはごめんね。
伝えたい事がいっぱいあって、いきなりいっぱい喋っちゃった。
こんな風に人と話す機会ってそんなに無いんだ。
その上に君の疲れの事もあったし……。
次に伝えられる機会がいつあるかもわからないから焦っちゃったのかも。
ここでの会話を君が覚えていられるとは限らないのにね。

ふふっ、覚えててくれるの?
どうだろうなぁ。覚えていられるかなぁ?
でも何か君の中に残るものがあれば、ボクはそれでいいかな。
まあ、今からはちょっとまったりしようね。
じゃないと寝られないかも。

……そうだなぁ。
眠る方法っていろいろ言われてるけど一番はやっぱりぼうっとすることなんだよね。
だからボクの言葉とか、他にも聞こえる言葉をあるがままにそのまま思い浮かべるくらいがいいと思うよ。
たとえば……。

お布団きもちいいね。
身体が沈み込んで重たい。
まぶたも重いね。
指先から力が抜けてく。
耳かききもちいいよね?
頭がふわふわしていく。

……そろそろ思いつかなくなってきた。
少しはぼうっと出来たかな?
出来たならいいけど、少し知識が足りなかったみたい。
ちょっと勉強しとくね。

(耳かき終了)

それじゃあ、おしまい。
少しは寝付けそうになったかな。
役に立ててたら嬉しいな。

……そうだね。
ボクはずっとここにいるから。
また、寝付けなくなったらおいで。
夢と現実の間で待ってるから。

だから今はゆっくりおやすみ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
夢と現実の間で寝かしつけてもらう耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
魚河岸
ライター情報
普段はPixivで活動しています。
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